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クリック&モルタル 単行本 – 2000/11/1
顧客に満足感を与えたという達成感こそが社員にとって最大の喜びであり、会社の成長を促すカルチャーとなる。本書はITブームの傍らで、我々が忘れてはならない企業経営の核心を啓示している――国際証券株式会社 代表取締役社長 中沢信雄
「我々は新しいテクノロジーをいかにうまく自らのビジネスに取りいれようかと必至になっている。著者たちは企業人としてもっとも適切に導いてくれる」――インテル会長 アンドリュー・グローブ
本書はeビジネスの未来の英雄たちのバイブルだ――Intuit,Inc.創設者 スコット・クック
本物のビジョンを掲げる企業は、創業者の死後も生き残っていく。ネットの登場と普及とによって、私たちは「企業」という言葉の持つ意味を、文字通り定義し直そうとしている最中なのだ――ヒューレット・パッカード社前会長兼最高責任者 ルイス・プラット
- 本の長さ395ページ
- 言語日本語
- 出版社翔泳社
- 発売日2000/11/1
- ISBN-104881359339
- ISBN-13978-4881359334
商品の説明
商品説明
本書では、著者が個人的な経験に基づきながら語っていく。21世紀の管理者は、会社にとって何が本当に必要なのかという観点で、業務、経営方針、情熱を見直し、新たな現実への対応をはからなくてはならない、と諭す。本書の第1部「Culture at the Core(核となる企業文化)」は、企業の成長にとっての企業文化を、今もっとも重要なものとみなし、ネット時代に対応した企業文化を(「言語、イメージ、行動様式を通じて」)創りだし、発展させ、維持していく方法をえぐり出す。第2部「Leadership Practices(リーダーシップの実践)」は、全般的なテクノロジー環境が及ぼす組織行動への影響と、会社が成功するために必要となる「飛躍的思考」を刺激するために必要な、管理者の資質(誠実な人柄や誰にでも耳を傾ける姿勢)を検分する。第3部「Management Practices(経営の実践)」は、人事査定、マーケティング、取引先とのつきあい方といった基本事項を調べ上げ、勇猛なる、新たなサイバー世界に向けてそのツールをどのように更新していくべきか、を語っている。補遺では、マイクロソフトのスティーブ・バルマー、ノベル社のエリック・シュミットなど総勢8名の産学関係者を集めたネットでのチャット(ヴァーチャルミーテング)を催し、商取引の未来について論考。「組織改編」と「人間改革」という語彙を同じセンテンスで使うことを恐れぬ人にとっては、この本は一読の価値がある。
内容(「MARC」データベースより)
著者について
デビッド・S・ポトラック
ペンシルバニア大学卒業。同大学ウォートン・スクールでMBAを取得。シティバンク、シェアソン・アメリカ・エキスプレスでマーケティングや宣伝広告を担当。ニューヨーク州立大学やカリフォルニア州立大学バークレー校などの大学で教鞭をとった経験を持つ。インテル、NASDほか各企業や団体の取締役会メンバーであり、合衆国電子商取引諮問委員会のメンバーとして、議会および大統領に助言を行っている。チャールズ・シュワブ・コーポレーションで社長兼共同最高経営責任者(チャールズ・シュワブと共に)。
テリー・ピアース
オレゴン州リンフィールド・カレッジで経営学の学士号を取得し、ハーバード・ビジネス・ファカルティからIBMアドバンスト・ファイナンシャル・マネージメントの修了証書を得る。IBMで17年間経営幹部として働いた実績を持ち、現在はリーダーシップ・コミュニケーション社の社長。彼のクライアントの中には、フォーチュン500社の幹部及び政府・自治体も含まれている。カリフォルニア大学バークレー校のハース・ビジネススクールで教鞭を執る傍ら、シュワブ社のコミュニケーション担当執行役員も務めている。
監訳者略歴
株式会社ビジネス・アーキテクツ
「クリック&モルタル」時代の到来を視野に入れ、2000年春に結成されたコミュニケーション・デザイン&コンサルティング企業。国内屈指のウェブサイトデベロッパーであるとともに、「新たな時代のビジネス設計者」として、インターネットと従来型メディアとの垣根を超えた、統合型コミュニケーション&マーケッティング・ソリューションを提供している。
訳者略歴
坂和敏(さかわはやし)
慶應義塾大学文学部卒業。株式会社ビジネス・アーキテクツ所属、コミュニケーション・ストラテジスト。著書「ウェブデザイン100」(アクシスパブリッシング刊)他。「ホットワイアード・ジャパン--News Watchers Talk」レギュラー投稿者。
登録情報
- 出版社 : 翔泳社 (2000/11/1)
- 発売日 : 2000/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 395ページ
- ISBN-10 : 4881359339
- ISBN-13 : 978-4881359334
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,569,853位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,384位その他の経営理論関連書籍
- - 3,621位オペレーションズ (本)
- - 4,538位マネジメント・人材管理
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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表題になっているクリック&モルタルはポトラックが作った言葉ともいわれている。現在は「クリック&モルタル」は「伝統産業のe化」といった意味で使われることが多いが、本書では寧ろ「伝統的経営理念のインターネットビジネスにおける活用」といった意味で使われている。
即ち、著者は全く新しい革命的な変革であるインターネットビジネスにおいても、経営において一番大切なのは、「企業文化」であり、ネット時代に対応したあるべき企業文化をどのようにしてつくるち٣Mかを、自己の体験を通して語っている。
企業文化こそIT革命下でもっとも重要などといわれると、意外な感じがするかもしれないが、チャールズ・シュワブは勿論、マクドナルドにせよ、リーバイシュトラウスにせよ成功している企業には、誰にでも識別できる企業文化があるのは事実だ。
二番目に「リーダーシップ」の重要性を掲げ、飛躍的思考を持つリーダーは、どのようにして育まれるべきかを語る。それは、結局のところ、誠実な人柄であったり、他人の意見を受け入れる素養であったりと、これまた、意外と伝統的な経営資質なのだ。
又、第3部では、人事査定、マーケティング、取引先とのつきあい方といった基本事項をいかに進めるべきかのハウツー編である。要点は、すべては「顧客重視」の理念の実現のための手段として考えられているのも興味深い。
最終章においてポトラックが述べている言葉「この果てしなく成長し続ける技術の世界において、成功の決定要因はますます人間におかれている」に本書の主張は要約されているように思う。
その気持ちよさは同時に、自分はちゃんとためになる仕事をしているというプライドと表裏一体だったりする。
だが、それは個人が勝手に心がけただけではうまくいかない。
また、逆に会社がそれを願ったとしても、社員がそう動いてくれるわけではない。
それを実現するためには、そのためにやっておくべきこと、やり続けなければならないことがある。
会社の側も、そこで働く個人の側も、そのためにやるべきことがある。
「行為」こそが「合意」である。
ここでは社員全員の「合意」がやる気を生み出し、「行為」としての仕事に向かう様子が描かれる。
そして、その「行為」がまた全社一丸となった「合意」を生み出すことも。
この本はそれについて一生懸命書かれている。
自らの会社を「気持ちよく、プライドをもって働ける」会社にしている経営者が、
その方法を、自分たちの経験を紹介しながら記している。
これは理想の会社に関する本ではない。
現実を理想に限りなく近くするための、ヒントについて書かれた本である。
ビジネス・リーダーなら、経営者なら、一度は「人間としてのあるべき姿」を明確にするために一度読んでみるべき、必読書だと思います。
経営に携わる者の持つべき夢とは、挑戦すべきこととは、「よい会社」をつくることなのでは?
顧客やそこに携わる従業員、パートナーがみな一緒に生き生きと仕事ができる場をいかにして構想し、実現させるか、ということなのでは?
響きのよいビジネスモデルとか、戦略とかを論じるのと同じくらいのエネルギーを、アイディアを実現させるためにいかに「企業文化」をつくるかにかけるべきなのでは?
このような意見に賛成いただける方、こんな「よい会社」をつくりたいという思いを持っている方ならば、本書を読むことをお勧めします。
小さな会社の経営の端くれに携わる経験を持つ私自身、この本は思い当たること、はっとすること、そして、ページをめくる手を止めて考えさせられることばかりでした。
ほんと、素晴らしい本です。