第一論文「因果性についての二つの新見解」は、物理学の動向を踏まえながら
「確率の確定性解釈the propensity interpretation of probabirily」の立場から、
非決定論と自由意思を力強く擁護する。
第二論文「知識の進化論に向けて」は、生物学(進化論)をもとにして古典的認識論
(カルナップらが属する)を批判し、「バクテリアにおいてさえ、理論または仮説が、
信号つまり「感覚」より先行するということを我々は見てきました。特に科学に
おいては、若干の科学者が今でも「データ」と呼んでいるものより仮説が先行します」(82)と主張する。
短い講演ながら、該博な知識と壮大な学問的ヴィジョンが人間性の理念と結びつくという
ポパーらしさがはっきりと示されている。付録のゴンブリックによる講演は戦時中の
『開かれた社会とその敵』出版をめぐる様子などが紹介されている。
評者はポパーのプラトンやヘーゲル解釈に好意的ではないのが、本書を読むと
ポパーに対する畏敬の念が湧く。
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確定性の世界 単行本 – 1995/8/1
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- 本の長さ136ページ
- 言語日本語
- 出版社信山社
- 発売日1995/8/1
- ISBN-104882619105
- ISBN-13978-4882619109
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
自然科学全般にわたる著者の研究における基礎理論を展開。確定性の世界:因果性についての2つの新見解、知識の進化論に向けて、の2つの章から成る。
登録情報
- 出版社 : 信山社 (1995/8/1)
- 発売日 : 1995/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 136ページ
- ISBN-10 : 4882619105
- ISBN-13 : 978-4882619109
- Amazon 売れ筋ランキング: - 515,334位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 97位イギリス・アメリカの思想
- - 218位西洋近現代思想
- - 925位西洋哲学入門
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年1月23日に日本でレビュー済み
「確定性の世界」は同社から、2種類出ている。本書は文庫本で「確定性の世界」のみ収録している。もう一冊のハードカバーは2つ論文を掲載している。
科学哲学を研究するなら、もう1冊のほうがずっと良い。
科学哲学を研究するなら、もう1冊のほうがずっと良い。
2011年2月22日に日本でレビュー済み
科学哲学に関する、二篇の講義をまとめた本。
'@「確定性の世界:因果性についての二つの新見解」と'A「知識の進化論に向けて」の二篇の講義です。
書評というか、読書メモとして・・・
'@「確定性の世界:因果性についての二つの新見解」
確定性とは何か、というのが本篇の肝。たとえばサイコロを振って出た目が6である、というのは、ある程度の確からしさ(1/6)がある。この確からしさは、統計的に調べることにより、定量的に知ることができる。
⇒「諸条件が同じであれば、統計的平均も安定する」という性質がわれわれの世界にはある。
#訳者あとがきにあるように、「確定性(propensity)」の翻訳の問題なのかどうなのか、確定性という概念が、一読しただけではどうもピンとこなかった。
'A「知識の進化論に向けて」
原始生命が「日光を食料とする」(つまり光合成する)こと、光に反応して動くことを獲得したことを以って、「知識」と呼んでいる。この考え方はとても斬新に感じた。
知識のほとんどすべての部分は「先験的」なものであるとも言っている。
#フレーム理論などを考えると、たしかに後天的な知識なんてほとんど重要なものではないのかな、と思える。それを支持する説であるように感じた。
'@「確定性の世界:因果性についての二つの新見解」と'A「知識の進化論に向けて」の二篇の講義です。
書評というか、読書メモとして・・・
'@「確定性の世界:因果性についての二つの新見解」
確定性とは何か、というのが本篇の肝。たとえばサイコロを振って出た目が6である、というのは、ある程度の確からしさ(1/6)がある。この確からしさは、統計的に調べることにより、定量的に知ることができる。
⇒「諸条件が同じであれば、統計的平均も安定する」という性質がわれわれの世界にはある。
#訳者あとがきにあるように、「確定性(propensity)」の翻訳の問題なのかどうなのか、確定性という概念が、一読しただけではどうもピンとこなかった。
'A「知識の進化論に向けて」
原始生命が「日光を食料とする」(つまり光合成する)こと、光に反応して動くことを獲得したことを以って、「知識」と呼んでいる。この考え方はとても斬新に感じた。
知識のほとんどすべての部分は「先験的」なものであるとも言っている。
#フレーム理論などを考えると、たしかに後天的な知識なんてほとんど重要なものではないのかな、と思える。それを支持する説であるように感じた。