超自然的なところもSF的なところも幻想的なところも、「ふしぎ」なところなどなにもない・・・それどころか吐き気がするよう人間の性を赤裸々に描いた戦慄の犯罪小説集なのだが、どこかどれも幻想味が匂う短編集。
よくよく考えれば行なっていない犯罪は幻想なのだろうか・・・。それとも読者は物語のあまりの酷さに自らこれは幻想だと思いたくなってしまうのか。
どれも甘美に厭な話ばかり。中でも本人、赤江瀑、綾辻行人三氏ご寵愛といわれるだけあって「獣舎のスキャット」、「蜜の犬」の妄想暴走感は凄い。世の中死んだほうがマシということはあるのだ。
このシリーズでも特に曽野綾子の「七色の海」や朝山蜻一の「白昼艶夢」が好きな人にお薦め。
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悦楽園 (ふしぎ文学館) 単行本 – 1994/9/20
皆川 博子
(著)
- 本の長さ247ページ
- 言語日本語
- 出版社出版芸術社
- 発売日1994/9/20
- ISBN-104882930862
- ISBN-13978-4882930860
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
41歳の女性が61歳の母親を殺そうとした。平凡な母娘の過去に一体なにがあったのか。「疫病船」など全10篇を収録。狂気に憑かれた人々が犯す犯罪を異様な迫力で描いた恐怖犯罪小説傑作集。
登録情報
- 出版社 : 出版芸術社 (1994/9/20)
- 発売日 : 1994/9/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 247ページ
- ISBN-10 : 4882930862
- ISBN-13 : 978-4882930860
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,045,484位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 264,760位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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