大正から昭和にかけての新たなる宗教や霊術、治療法や健康法をめぐる人々の中に、武術家たちをも見出すことができる。そのうちの二人はいずれも二十世紀末になって、安彦良和により、コミックの中に召喚され、主人公に寄り添う特異なキャラクター像を表出させ、強い印象を残す。その二人とは武田惣角と植芝盛平である。武田は会津生まれの大東流合気柔術の祖とされ、生涯にわたって道場を持たず、全国を武者修行的に踏破し、武術家 続きを読む