デビュー作「カナの夏」がとても面白い。
「蜻蛉スコープ」のどうしていいかわからない感じが凄く良かった。
「サブリ」「大晦日」に出てくる左分里(サブリ)さんがとても魅力的で良かった。
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向こう町ガール八景 コミック – 2006/3/25
衿沢 世衣子
(著)
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八人の女の子の物語。『アックス』『コミックH』誌に発表された作品を収録。ドッジボール大会に出たくない小学生、バンドの追っかけに夢中な中学生、グループ発表に悩む女子高生……。繰り返す普段の生活に特別な事件なんて起こらない。でもその中にある大切なものをすくい上げ、瑞々しい筆致で描きだす著者の最新短編集。デビュー作「カナの夏」収録。
- 本の長さ194ページ
- 言語日本語
- 出版社青林工藝舎
- 発売日2006/3/25
- ISBN-104883792099
- ISBN-13978-4883792092
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登録情報
- 出版社 : 青林工藝舎 (2006/3/25)
- 発売日 : 2006/3/25
- 言語 : 日本語
- コミック : 194ページ
- ISBN-10 : 4883792099
- ISBN-13 : 978-4883792092
- Amazon 売れ筋ランキング: - 289,689位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年12月10日に日本でレビュー済み
衿沢世依子の作品は初めて読む。言葉に頼らず、絵とキャラクターの行動で魅せることができる作者だと感じた。
絵にしても洗練しすぎない線ながら必要十分のボリューム感と存在感のあるキャラクターを描いているように思う。
なかなかの秀作。
以下、ネタバレあり。
●BALL 主人公:ノト
ドッジボールが嫌いで学校になじめないノトは、父親の知り合いの始めた学習塾へ行くが。
学校の微妙な閉塞感と、そこから抜け出す学習塾の先生の飛躍具合が面白い。
●サブリ 主人公:佐分里
編み物男子の隣に住む佐分里はバンドが好きな放送部員。
学校でうるさい音楽を放送でかけたことにより退学されそうになる佐分里だが、ライブに行くのは懲りていない。
編み物での救済によって、事なきを得る。全くもってそれぞれのキャラクターの内面を明確にしない演出なのに、
それぞれのコマでの絵で内面までを描き込むという秀逸な作品。
佐分里がラストで主人公とすれ違うのだが、表情を描かないのもすごい。
●カルシウム 主人公:園山
背の伸びない園山は身長を伸ばすために牛乳を飲む。友達は身長が高いからうらやましく思っている。
その友達の好きな男子は園芸部で。
カルシウムが足りないからか抜けた園山の奥歯を、雪の中へ埋め、その上からかかる牛乳により牛柄の花が咲く。
ファンタジックな演出が秀逸。
放課後バックビート90 主人公:川中
日常もの
蜻蛉スコープ 主人公:名無し
それぞれの悩みを抱えた主人公とウメが、蜻蛉やトンボでその緊張をやり過ごす。
ウメのキャラもいいし、途中で出てくる知りたがりの河本に対しての対応も、スマートでいい。
この作者は、言葉で言わせない演出がうまいと思う。
オムレツ 主人公:大熊
家族もの。
オオマチヨイグサ 主人公:名無し
立ち退きが決まったマンションのオーナーと、入居している会社の近眼従業員が見つけたもの。
生き霊になって地元への思いを残してしまう気持ち。郷愁。なくなってしまうものへのイメージ。
大晦日 主人公:佐分里
佐分里のその後を描いた短編。
カナの夏 主人公:カナ
子供から見た大人の恋愛。大人の女の裏と表を客観的に描く。
価値観が子供の頃から素直に見ることで、驚きを感じるシーンをうまく演出している。
絵にしても洗練しすぎない線ながら必要十分のボリューム感と存在感のあるキャラクターを描いているように思う。
なかなかの秀作。
以下、ネタバレあり。
●BALL 主人公:ノト
ドッジボールが嫌いで学校になじめないノトは、父親の知り合いの始めた学習塾へ行くが。
学校の微妙な閉塞感と、そこから抜け出す学習塾の先生の飛躍具合が面白い。
●サブリ 主人公:佐分里
編み物男子の隣に住む佐分里はバンドが好きな放送部員。
学校でうるさい音楽を放送でかけたことにより退学されそうになる佐分里だが、ライブに行くのは懲りていない。
編み物での救済によって、事なきを得る。全くもってそれぞれのキャラクターの内面を明確にしない演出なのに、
それぞれのコマでの絵で内面までを描き込むという秀逸な作品。
佐分里がラストで主人公とすれ違うのだが、表情を描かないのもすごい。
●カルシウム 主人公:園山
背の伸びない園山は身長を伸ばすために牛乳を飲む。友達は身長が高いからうらやましく思っている。
その友達の好きな男子は園芸部で。
カルシウムが足りないからか抜けた園山の奥歯を、雪の中へ埋め、その上からかかる牛乳により牛柄の花が咲く。
ファンタジックな演出が秀逸。
放課後バックビート90 主人公:川中
日常もの
蜻蛉スコープ 主人公:名無し
それぞれの悩みを抱えた主人公とウメが、蜻蛉やトンボでその緊張をやり過ごす。
ウメのキャラもいいし、途中で出てくる知りたがりの河本に対しての対応も、スマートでいい。
この作者は、言葉で言わせない演出がうまいと思う。
オムレツ 主人公:大熊
家族もの。
オオマチヨイグサ 主人公:名無し
立ち退きが決まったマンションのオーナーと、入居している会社の近眼従業員が見つけたもの。
生き霊になって地元への思いを残してしまう気持ち。郷愁。なくなってしまうものへのイメージ。
大晦日 主人公:佐分里
佐分里のその後を描いた短編。
カナの夏 主人公:カナ
子供から見た大人の恋愛。大人の女の裏と表を客観的に描く。
価値観が子供の頃から素直に見ることで、驚きを感じるシーンをうまく演出している。
2013年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
購入しました
内容は普通だったような
もっと街のことを詳しく書いてくれればと思いました
内容は普通だったような
もっと街のことを詳しく書いてくれればと思いました
2006年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全体的にぎこちなくて、それが好きな所もそうでない所もあって、とりあえず、私の中では面白いかどうかは保留です。
やろうとしてることはとてもよく分かるので、表現としてそういうのもいいかもしれないけど。
いろんな意味で、次回作が楽しみです。
やろうとしてることはとてもよく分かるので、表現としてそういうのもいいかもしれないけど。
いろんな意味で、次回作が楽しみです。
2012年12月2日に日本でレビュー済み
『おかえり…』よりも衿沢さんらしい作品。
『アックス』投稿作品だもんね。そうだよね。
女性向けというか、衿沢さんの体験がかなり込んでるのかなと。
そう思うと、わりかし淡泊な、感じもしますね。
『アックス』投稿作品だもんね。そうだよね。
女性向けというか、衿沢さんの体験がかなり込んでるのかなと。
そう思うと、わりかし淡泊な、感じもしますね。
2008年1月27日に日本でレビュー済み
絵に関しては……こういうの流行ってるの? という感じ。ラフなタッチで、コマ割りも丁寧とは言えない。
しかし、所謂ベタベタした少女マンガよりもずっと好感が持てる。短編集の形式をとっているが、全体のかもし出す雰囲気に一貫性がある。作者のファンでなくとも、「ああ、こういうことってあったなぁ(あるなぁ)」というマンガなので、2、30代の女性に特にオススメ。
しかし、所謂ベタベタした少女マンガよりもずっと好感が持てる。短編集の形式をとっているが、全体のかもし出す雰囲気に一貫性がある。作者のファンでなくとも、「ああ、こういうことってあったなぁ(あるなぁ)」というマンガなので、2、30代の女性に特にオススメ。