1921年から1930年に初演された3つの戯曲『作者を探す六人の登場人物』、『エンリーコ四世』、『今宵は即興で演じます』を収録しています。『作者を…』は最も有名ですが、初演時は大変なスキャンダルを引き起こし、『エンリーコ四世』は批評家にけなされた問題作だったということが巻末の解説でわかりました。
『作者を…』と『今宵は…』は、ピランデッロの劇中劇3部作に数えられるそうですが、『エンリーコ四世』は歴史人物に扮した現代人たちがドラマを動かす設定なので、これも一種の劇中劇でしょう。登場人物たちが過去を再現するうちに記憶していた出来事と進行しつつある出来事の落差に戸惑い、混乱する。そのストーリーを読む私もまた、劇の中にいるかのような気がしてきました。
ちなみに、エンリーコ四世とは教皇グレゴリウス9世と争った神聖ローマ皇帝ハインリヒ。「カノッサの屈辱」で有名な人でした。
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ピランデッロ戯曲集 II 単行本 – 2000/4/30
ルイージ ピランデッロ
(著),
白沢 定雄
(翻訳)
作者を探す六人の登場人物,エンリーコ四世,今宵は即興で演じます
- 本の長さ472ページ
- 言語日本語
- 出版社新水社
- 発売日2000/4/30
- ISBN-104883850110
- ISBN-13978-4883850112
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登録情報
- 出版社 : 新水社 (2000/4/30)
- 発売日 : 2000/4/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 472ページ
- ISBN-10 : 4883850110
- ISBN-13 : 978-4883850112
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,137,148位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 16位イタリアの戯曲・シナリオ
- - 241位イタリア文学研究
- - 144,009位趣味・実用
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