キャリアウーマンでもないし、子供を産むかどうか選択で迷ったこともない。「産まないって、決めたわけじゃなくて...」とあるからそういう話ばかりかと思ったら、仕事や普通の女性の悩みもたくさん書かれていて、想像していた以上に「知的な本」でした。
ドイツ語の原書はイラストが表紙ですが、翻訳書は著者のカチャさんの迫力のポートレイトがバーンと載っている。このほうが日本の読者を引きつけやすいと出版社が判断したのだろうか。私はむしろ、きれいなイラストの原書のほうがこの本の「知的な内容」をより表していると思う。いや、カチャさんは十分インテリジェントな方ですが。
日本の状況もいろいろ追加されていて、単なる「横のものを縦にした翻訳」になっていないところがよかった。日本語はカジュアルな表現満載で、翻訳ということをほとんど意識しなかったが、ドイツ語がどうなっているかも興味深い。
カチャさんの人生は私の人生にそれほどシンクロしないが、ドイツでの女性の状況がどうなっているかがわかってドイツ好きの私にはおもしろかった。
原書を一部割愛されたということなので、どこがどんな風に割愛されたかを原書にあたってみるのも楽しみです。もしかして、日本読者にはあまりあてはまらない部分があったのかもしれませんね。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥1,650¥1,650 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥1,650¥1,650 税込
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
¥1¥1 税込
配送料 ¥320 6月11日-13日にお届け
発送元: ネットオフ 販売者: ネットオフ
¥1¥1 税込
配送料 ¥320 6月11日-13日にお届け
発送元: ネットオフ
販売者: ネットオフ
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
カチャ・クルマン32歳 単行本 – 2007/5/10
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,650","priceAmount":1650.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,650","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"Dw52PulAkyYGOVbGmNXX2%2Bm1deekJUSJ1Z2ZAGBXMBmlUYRao8wJqgz2jFQlltKXhNWeN32gla%2FttMofMybi%2FIBZ182pSkPzUl0hC7DZLPt3srhCkpSjIXRRbFmMMF97","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥1","priceAmount":1.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"Dw52PulAkyYGOVbGmNXX2%2Bm1deekJUSJ%2B%2FSFFwHuHNslA0ZFfb7Z%2BbJpsrX4xCflC7AjwcCA%2FcUtw%2B6PVOgFtgP0rZGw5GJlgl%2F6ns72S%2BZgG%2BwfUS%2BGTZPcg6ytVC3tk%2FeXCJDFPAN9R%2FZLA2cIyZeMjER7XQhVwV2itRdABCW3CirJ%2FQcUTw%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ220ページ
- 言語日本語
- 出版社新水社
- 発売日2007/5/10
- ISBN-104883850978
- ISBN-13978-4883850976
商品の説明
出版社からのコメント
65~75年生まれの女たちは
出産ストライキ中。
だれかが呼びかけたわけじゃないのに、
足並みそろえて。なんで?
出産ストライキ中。
だれかが呼びかけたわけじゃないのに、
足並みそろえて。なんで?
わたしたちの世代は、なにをしたくないかわかっている。
例えば、仕事どっぷりの生活、子育てだけの生活、媚を売ること......。
でも、なんになるか決められずに過ごしている。
わたしたちは、これからどこにいくのかしら。
著者について
著者:カチャ・クルマン
1970年生まれ。ジャーナリスト、作家。
社会科学系の学問を修めた後、「プリンツ」「dpa」「BIZZ」の編集部で勤務。
その後フリー。現在、大手新聞「フランクフルター・アルゲマイネ」、経済誌「ドイ
ツファイナンシャル・タイムズ」に主に記事を書いている。
おおいにテレビっ子で過ごし、フェミニズム本を一冊も読まないままに、処女作
である本書を執筆した。なお本書は、ドイツ書店業者組合が授与する「ドイツ書籍
賞」の2003年ノンフィクション部門賞を受賞。
1970年生まれ。ジャーナリスト、作家。
社会科学系の学問を修めた後、「プリンツ」「dpa」「BIZZ」の編集部で勤務。
その後フリー。現在、大手新聞「フランクフルター・アルゲマイネ」、経済誌「ドイ
ツファイナンシャル・タイムズ」に主に記事を書いている。
おおいにテレビっ子で過ごし、フェミニズム本を一冊も読まないままに、処女作
である本書を執筆した。なお本書は、ドイツ書店業者組合が授与する「ドイツ書籍
賞」の2003年ノンフィクション部門賞を受賞。
訳者:たかおまゆみ
教職を経て、ドイツ語翻訳・通訳者。
『変わる妻たち』(新曜社)、『世界の半分が飢えるのはなぜ?』(合同出版)、
『体といのちのたんけんブックス』(全五巻、童心社)など訳書多数。独語圏の
ジェンダー、家族問題、環境、食品安全分野などの実務翻訳および執筆も手がける。
内閣府男女共同参画会議前専門委員、やまねこ翻訳クラブ会員。教育学修士。
登録情報
- 出版社 : 新水社 (2007/5/10)
- 発売日 : 2007/5/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 220ページ
- ISBN-10 : 4883850978
- ISBN-13 : 978-4883850976
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2007年6月19日に日本でレビュー済み
驚いたのが、ドイツと日本に共通する点が多いこと。少子化問題をかかえていて、年金制度の存続が危ぶまれているところとか、美容整形を告白する中村うさぎさんにそっくりなドイツ文化人がいるとか…。そうそう、フェミニズムが30代女性に人気がないところも似ている。
女性運動家たちはすごく一生懸命なのに、どうして一般に人気ないんだろうね。……かくゆう私も、あまり近づいていない。女性運動家たちのおかげで、もろもろの権利を得られたことは
わかっているけれど、正直に言ってしまえば運動の方法が洗練されていない気がする。カチャ・クルマン自身も「フェミやサヨクみたいのじゃなくて、かわいくて自分だけのもの」がいいって言っていた。同感! あと、欄外に登場する日本女性代表ぶう子コメントも秀逸。
女性運動家たちはすごく一生懸命なのに、どうして一般に人気ないんだろうね。……かくゆう私も、あまり近づいていない。女性運動家たちのおかげで、もろもろの権利を得られたことは
わかっているけれど、正直に言ってしまえば運動の方法が洗練されていない気がする。カチャ・クルマン自身も「フェミやサヨクみたいのじゃなくて、かわいくて自分だけのもの」がいいって言っていた。同感! あと、欄外に登場する日本女性代表ぶう子コメントも秀逸。
2007年6月15日に日本でレビュー済み
薦められて読みました。酒井順子さんの『負け犬の遠吠え』と、
酷似してますね。先進各国でこういう本があるというのは、おもし
ろい。
副題は”産まないって決めたわけじゃなく”だけど、別にそういう
話ではなくて、若い女性の、”赤裸々で辛辣な隠し所なしの告白
本”という感じ。
子ども時代、青春時代、20代女時代を、「愛と性と経済」とい
う軸で書いてて、その視点がけっこう凄いんで、けっこうお薦めで
〜す!
酷似してますね。先進各国でこういう本があるというのは、おもし
ろい。
副題は”産まないって決めたわけじゃなく”だけど、別にそういう
話ではなくて、若い女性の、”赤裸々で辛辣な隠し所なしの告白
本”という感じ。
子ども時代、青春時代、20代女時代を、「愛と性と経済」とい
う軸で書いてて、その視点がけっこう凄いんで、けっこうお薦めで
〜す!
2007年7月14日に日本でレビュー済み
軽めのエッセイとして読めるものかと思ったけれど、ドイツの社会政策や歴史についての考察もあり、むずかしい印象。ただ、出産適齢期にある現在の女性たちが、なぜ産めない、産まない状況かを説明するのには、歴史や政策について触れなくてはならないのも事実だろう。
欄外に本文を補足説明する役として、日本代表女子のぶう子さん(実際に負け犬世代という設定らしい)が軽妙なコメントを寄せていて、クスリと笑ってしまう。
『負け犬の遠吠え』と同じく、ドイツで大ヒットして議論を呼んだ1冊は、けっこう読み応えがあった。
欄外に本文を補足説明する役として、日本代表女子のぶう子さん(実際に負け犬世代という設定らしい)が軽妙なコメントを寄せていて、クスリと笑ってしまう。
『負け犬の遠吠え』と同じく、ドイツで大ヒットして議論を呼んだ1冊は、けっこう読み応えがあった。
2007年6月24日に日本でレビュー済み
友人に薦められて読んでみました。
アリー・マイ・ラブみたいな話と聞いていたのですが、ドラマと違って、アリーのようなキャリアを積んできた一人の女性の思考が、実はどういうことなのか、社会とか親世代との距離感とか、すっきりと述べられていました。(ホントは、もっと重たいんでしょうが、サラッと書かれてます)
同じ世代の自分自身のことを分析的に書かれているようでもあり、非常に面白かったのですが、それより何よりびっくりしたのは、これが先進国西ドイツ!(今はもう統一されたドイツですが)の同世代の話なの? ということでした。緑の党の取り組みなど環境問題も先進的で、今では女性首相を輩出するほどジェンダー論議の盛んなお国柄でありながら、女性の置かれている問題は、日本とそう変わったものではなかったというのはどういうこと?
そんなことが分かるだけでも、貴重な本だと思いました。
アリー・マイ・ラブみたいな話と聞いていたのですが、ドラマと違って、アリーのようなキャリアを積んできた一人の女性の思考が、実はどういうことなのか、社会とか親世代との距離感とか、すっきりと述べられていました。(ホントは、もっと重たいんでしょうが、サラッと書かれてます)
同じ世代の自分自身のことを分析的に書かれているようでもあり、非常に面白かったのですが、それより何よりびっくりしたのは、これが先進国西ドイツ!(今はもう統一されたドイツですが)の同世代の話なの? ということでした。緑の党の取り組みなど環境問題も先進的で、今では女性首相を輩出するほどジェンダー論議の盛んなお国柄でありながら、女性の置かれている問題は、日本とそう変わったものではなかったというのはどういうこと?
そんなことが分かるだけでも、貴重な本だと思いました。
2009年12月15日に日本でレビュー済み
少子化の進む日本、というフレーズはもう耳がタコになるくらい聞き飽きているが、どうしてそうなっているのか、また日本だけでなくこの舞台となっているドイツでも、キャリア志向の女性たちが子どもを産まないということが同様で共感できる。
確かにアリーmyラブや、負け犬の遠吠えなど同じようなテーマのドラマやエッセイは今までにもあったにしろ、この本は他の国のキャリアな女性たちの本音にかなり肉薄している。
なんで女が子どもを産まなくなったか、というリアルな問題について、見当違いな子育て政策をする政治家や、的外れな意見を述べる男性にこそこの本を読んでほしいと思う。
ちょうど現在32歳で、子どもを産むかどうかで悩んだ私のリアルがこの本には載っていた。
確かにアリーmyラブや、負け犬の遠吠えなど同じようなテーマのドラマやエッセイは今までにもあったにしろ、この本は他の国のキャリアな女性たちの本音にかなり肉薄している。
なんで女が子どもを産まなくなったか、というリアルな問題について、見当違いな子育て政策をする政治家や、的外れな意見を述べる男性にこそこの本を読んでほしいと思う。
ちょうど現在32歳で、子どもを産むかどうかで悩んだ私のリアルがこの本には載っていた。
2007年8月20日に日本でレビュー済み
親戚の子がドイツ人と結婚して向こうに住んでいることもあって、本書を手にとった。ドイツと日本の共通項には、なるほどと頷くことしきり。かつての同盟国であり、敗戦国。そんな背景もあるせいか、表層的な現代の文化や各世代のライフスタイルにも共通する部分がある。女性が生きやすいようでいて、生きにくいところも、やはり共通している。だが、なんであれ、女性にはたくましく生き抜いていってほしいと願わずにはいられない。女性って、いいものだと思うから。
2007年7月29日に日本でレビュー済み
弁護士のアリーも、マスコミ勤めのブリジット・ジョーンズも、ドジでマヌケ。そして「都会の寂しい狼かもしれない」。だから彼女たちに入り込めるんだよね。著者がいうように、わたしたちって、けっこう「自分たちはスーパーウーマンだと思っていた」というか、今もちょっと思っている。でも、面と向かっては決して言えないけど「豊満さと潤いを武器にやりたい放題」にも憧れる。だから負け犬って言って嗤ってないと、保てない。
世間のお仕着せも、主義主張を熱心な「運動」にした世代もカッコよくないとは眺めるけれど、手軽で怪しげな救済も一刀両断にできるけれど、じゃあ、わたしはどうなのよ、というと、けっこう足掻いてるんだなぁ、これが。世知長けて頭でっかちな、それでも夢見る少女。そのバランスの悪さがアリーに象徴されるわたしたち、なんだよね。
で、どうするか。他人事じゃないんだよねぇ。彼女の言葉を(斜に構えつつも)読んでいくと、問題はそこに集約される。
世間のお仕着せも、主義主張を熱心な「運動」にした世代もカッコよくないとは眺めるけれど、手軽で怪しげな救済も一刀両断にできるけれど、じゃあ、わたしはどうなのよ、というと、けっこう足掻いてるんだなぁ、これが。世知長けて頭でっかちな、それでも夢見る少女。そのバランスの悪さがアリーに象徴されるわたしたち、なんだよね。
で、どうするか。他人事じゃないんだよねぇ。彼女の言葉を(斜に構えつつも)読んでいくと、問題はそこに集約される。