サスペンス仕立てなので 早く続み進めたいのに
事件が重すぎて & 主人公2人がいい子過ぎて
読むのに思いのほか時間がかかってしまった
印象深い文章と表現力に 数あるBL中 異彩をはなってる作品
しかしな〜 やっぱり早く警察に届けるべきだったと 大人の意見としてはある
不特定多数の無関係の人々を 危機に晒す成り行きは どうしても 違和感が残る
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二月病 (Holly NOVELS) 新書 – 2012/2/18
一九九八年二月、突然おそった出来事が、親友だった彼らの運命を変えた――。
それは幸せだったのか、不幸だったのか。
高校の同級生で親友の蒼司に突然告白された千夏は、恋よりもずっと一緒にいられる道……
友人であることを選び、やんわりと蒼司を拒絶する。
その翌日、蒼司は学校に現れなかった。
千夏が自宅や携帯電話に連絡を入れると知らない男が電話に出た。
しかし異国の言葉で聞きとれない。
不安に駆られた千夏は蒼司の家を訪ねるが、そこに彼の姿はなく――。
それは幸せだったのか、不幸だったのか。
高校の同級生で親友の蒼司に突然告白された千夏は、恋よりもずっと一緒にいられる道……
友人であることを選び、やんわりと蒼司を拒絶する。
その翌日、蒼司は学校に現れなかった。
千夏が自宅や携帯電話に連絡を入れると知らない男が電話に出た。
しかし異国の言葉で聞きとれない。
不安に駆られた千夏は蒼司の家を訪ねるが、そこに彼の姿はなく――。
- 本の長さ247ページ
- 言語日本語
- 出版社スコラマガジン(蒼竜社)
- 発売日2012/2/18
- ISBN-104883864073
- ISBN-13978-4883864072
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登録情報
- 出版社 : スコラマガジン(蒼竜社) (2012/2/18)
- 発売日 : 2012/2/18
- 言語 : 日本語
- 新書 : 247ページ
- ISBN-10 : 4883864073
- ISBN-13 : 978-4883864072
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,202,479位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 11,112位ボーイズラブノベルス (本)
- - 74,611位新書
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年12月14日に日本でレビュー済み
ふつうにサスペンスでドキドキしながら一気に読んでしまった。なぜか「龍は眠る」を思い出した。避けてあえて積んでいたが、読んでみたら稀に見る傑作だった。
【以下、物語の核心に触れます】
完璧なハッピーエンドではありませんが、この設定で生き別れも死別もせず、かつ、亡命者にもならず、不都合な真実が闇の中、というのは不思議と読後感が良いです。
格子越しに逢瀬をする二人は、ロミジュリ並みに素敵でした。弟と重ねてしまう見張りもなかなか格好いいですが、たぶん一番格好いいのは元ブン屋の30歳ですかね!(笑)
※BOOK WALKERさんで、二人のその後が読めます(有料・電子版)
【以下、物語の核心に触れます】
完璧なハッピーエンドではありませんが、この設定で生き別れも死別もせず、かつ、亡命者にもならず、不都合な真実が闇の中、というのは不思議と読後感が良いです。
格子越しに逢瀬をする二人は、ロミジュリ並みに素敵でした。弟と重ねてしまう見張りもなかなか格好いいですが、たぶん一番格好いいのは元ブン屋の30歳ですかね!(笑)
※BOOK WALKERさんで、二人のその後が読めます(有料・電子版)
2012年11月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「天球儀の海」を先に読んでいなければ、もしかしたら違った評価かもしれないけれど・・・
ほかのレビュアーの方もおっしゃってるけれど、
圧倒的にリーダビリティに劣る。
題材は、なんというか高村薫女史、いや、あえて言うなら三島由紀夫。
「春の雪」を思い出した。
松枝の御曹司ほど潔癖で高慢で自意識過剰ではないにしろ、
千夏は形のない理想を追い求め、
無意識に自分のものと決めていた蒼司を永遠に失うと気づいてから
初めてそれを求めていたと知る。
千夏の苦行の日々は実は幸せの日々でもある。
いったい人はどうして幸福の形を知るのであろうか。
とらわれることなくして自由の意味を知るのであろうか。
死に面することなく生の意味を知るのであろうか。
普遍的なテーマ。
千夏の印象的なせりふ。
「だれとでも幸せになれるだろう。
でも不幸になるならお前とがいい」
そう。
平和な時代、平穏無事な日常をただなんとなくやり過ごすだけなら
だれとだっていい。
共に堕ちていく相手はそうはいかない。
こんなことがなければ、千夏はごく普通の家庭を築き、
蒼司には一途に思い続けるにしろ別の誰かに出会うにしろ
未来があったに違いない。
こんなことがあったからこそ、千夏は「幸せの形」に気づいた。
うん。
こう書いててもすごくネタはいいんだけど、やっぱり話に入り込めなかったのは・・・
何でだろう???
非日常に叩き込むのはマストなのにそこが唐突過ぎたから???
せめて蒼司の両親に何か背景があるとよかったかもしれない。
読み始めると一応結末は気になるものの、
弟の面影を求めたにしてはかなり錯乱しているおにいちゃんの処理といい、
突っ込みどころも多すぎて、
正直なところ、あまりおすすめできない。
しかし、読む価値がないとまでは言わない。
久しぶりに難しいレビューになった。
ほかのレビュアーの方もおっしゃってるけれど、
圧倒的にリーダビリティに劣る。
題材は、なんというか高村薫女史、いや、あえて言うなら三島由紀夫。
「春の雪」を思い出した。
松枝の御曹司ほど潔癖で高慢で自意識過剰ではないにしろ、
千夏は形のない理想を追い求め、
無意識に自分のものと決めていた蒼司を永遠に失うと気づいてから
初めてそれを求めていたと知る。
千夏の苦行の日々は実は幸せの日々でもある。
いったい人はどうして幸福の形を知るのであろうか。
とらわれることなくして自由の意味を知るのであろうか。
死に面することなく生の意味を知るのであろうか。
普遍的なテーマ。
千夏の印象的なせりふ。
「だれとでも幸せになれるだろう。
でも不幸になるならお前とがいい」
そう。
平和な時代、平穏無事な日常をただなんとなくやり過ごすだけなら
だれとだっていい。
共に堕ちていく相手はそうはいかない。
こんなことがなければ、千夏はごく普通の家庭を築き、
蒼司には一途に思い続けるにしろ別の誰かに出会うにしろ
未来があったに違いない。
こんなことがあったからこそ、千夏は「幸せの形」に気づいた。
うん。
こう書いててもすごくネタはいいんだけど、やっぱり話に入り込めなかったのは・・・
何でだろう???
非日常に叩き込むのはマストなのにそこが唐突過ぎたから???
せめて蒼司の両親に何か背景があるとよかったかもしれない。
読み始めると一応結末は気になるものの、
弟の面影を求めたにしてはかなり錯乱しているおにいちゃんの処理といい、
突っ込みどころも多すぎて、
正直なところ、あまりおすすめできない。
しかし、読む価値がないとまでは言わない。
久しぶりに難しいレビューになった。
2013年10月8日に日本でレビュー済み
とても不思議な本でした。
内容はわかりづらいことはないんですが、設定がすごく不思議でした。
なので最初、ちょっととっつきにくい感じをうけるかもしれません。
そして結果、あまり好きじゃなかったという感想も出る可能性のある本だと思います。
ストーリーは結構シンプルです。
両親を殺されて監禁された蒼司と、彼を助けるために鉄塔のボルトを抜き続ける千夏。
いつも一緒にいて、お遍路をやったりと親友だった2人。
それが蒼司が監禁されて、初めて千夏は蒼司が自分を恋愛対象として見ていたことを知る。
監禁先の窓越しに蒼司に触れるうち、次第に千夏は自分の中の恋愛感情を自覚する。
そしてお互いがお互いを守ろうと必死になる。
どうやら本当にあった事件を題材にしたようです。
事件自体はかなりあいまいで、犯人像も割とぼんやりしています。
焦点は事件や犯人じゃなく「事件によって自覚した恋」とでもいうがごとく、事件のこと自体はあまり掘り下げられていません。
そこにぼやけた納得のいかなさを感じる読者もいるかなと思います。
最後には2人は平たくいう「逃避行」となり、事件はあいまいとなっていきます。
じゃあどこがクライマックスだったのか。
読んだ後もよくわかりませんでした。
ただ、よくわからない中に、不思議と伝わってくるなにかがあります。
お互いへの深い愛情……なのかもしれません。
もう一つこの本で目立っていたのは、脇役の若田。
元新聞記者で、千夏と知り合い、彼の行動を援護する大人、そしてこのストーリーの傍観者の役どころ。
むしろ彼が主役でもいいんじゃないか?ぐらいメインとして登場。
彼の過去の回顧録のような形で物語はできています。
この人が物語にかむことにより、高校生2人の非現実的なストーリーが現実となり、2人の現在がぼやんと見えてくる。
若田を作り上げた作者は、うまいなと思いました。
二月病というタイトル、これが何を意味するのか。
千夏の中に生まれた恋心を指すのか。
吊り橋効果のように、窮地に陥ったから生まれた恋愛感情を指すのか。
本当にこれが二月病という病気なのか、どうなのか。
そのあたりも読み手によって、いろいろかわってくるのかな……と、想像の余白が多い作品だと思いました。
現実的ストーリーがお好みの読者だとちょっと引いてしまうかもしれませんが、個人的には悪くなかったと思います。ただ、大衆向けということを考えると、あえて3つ星で。
内容はわかりづらいことはないんですが、設定がすごく不思議でした。
なので最初、ちょっととっつきにくい感じをうけるかもしれません。
そして結果、あまり好きじゃなかったという感想も出る可能性のある本だと思います。
ストーリーは結構シンプルです。
両親を殺されて監禁された蒼司と、彼を助けるために鉄塔のボルトを抜き続ける千夏。
いつも一緒にいて、お遍路をやったりと親友だった2人。
それが蒼司が監禁されて、初めて千夏は蒼司が自分を恋愛対象として見ていたことを知る。
監禁先の窓越しに蒼司に触れるうち、次第に千夏は自分の中の恋愛感情を自覚する。
そしてお互いがお互いを守ろうと必死になる。
どうやら本当にあった事件を題材にしたようです。
事件自体はかなりあいまいで、犯人像も割とぼんやりしています。
焦点は事件や犯人じゃなく「事件によって自覚した恋」とでもいうがごとく、事件のこと自体はあまり掘り下げられていません。
そこにぼやけた納得のいかなさを感じる読者もいるかなと思います。
最後には2人は平たくいう「逃避行」となり、事件はあいまいとなっていきます。
じゃあどこがクライマックスだったのか。
読んだ後もよくわかりませんでした。
ただ、よくわからない中に、不思議と伝わってくるなにかがあります。
お互いへの深い愛情……なのかもしれません。
もう一つこの本で目立っていたのは、脇役の若田。
元新聞記者で、千夏と知り合い、彼の行動を援護する大人、そしてこのストーリーの傍観者の役どころ。
むしろ彼が主役でもいいんじゃないか?ぐらいメインとして登場。
彼の過去の回顧録のような形で物語はできています。
この人が物語にかむことにより、高校生2人の非現実的なストーリーが現実となり、2人の現在がぼやんと見えてくる。
若田を作り上げた作者は、うまいなと思いました。
二月病というタイトル、これが何を意味するのか。
千夏の中に生まれた恋心を指すのか。
吊り橋効果のように、窮地に陥ったから生まれた恋愛感情を指すのか。
本当にこれが二月病という病気なのか、どうなのか。
そのあたりも読み手によって、いろいろかわってくるのかな……と、想像の余白が多い作品だと思いました。
現実的ストーリーがお好みの読者だとちょっと引いてしまうかもしれませんが、個人的には悪くなかったと思います。ただ、大衆向けということを考えると、あえて3つ星で。
2012年7月25日に日本でレビュー済み
震えました。
蒼司と千夏、二人の高校生の物語なんだけど、もう一人の主人公は、元新聞記者である若田さんであるとも思います。
結局事件が経って、ものすごく時間が経った今でも、若田さんだけまだ事件の呪縛?にとらわれてる感じがする。
主人公二人はきっと二人で遠く異国の地で幸せになってるんじゃないのかな、と思うんだけれども。
主人公二人に話を戻すと、まさか鉄塔のボルトを使った愛情表現があるとは思いませんでした。
文章を読んでいて、本当に二月の四国の寒さ、鉄の冷たさ、手がかじかんでる感じがとても伝わってきました。
美しく、いつまでも余韻に浸れる物語でした。
傑作。
蒼司と千夏、二人の高校生の物語なんだけど、もう一人の主人公は、元新聞記者である若田さんであるとも思います。
結局事件が経って、ものすごく時間が経った今でも、若田さんだけまだ事件の呪縛?にとらわれてる感じがする。
主人公二人はきっと二人で遠く異国の地で幸せになってるんじゃないのかな、と思うんだけれども。
主人公二人に話を戻すと、まさか鉄塔のボルトを使った愛情表現があるとは思いませんでした。
文章を読んでいて、本当に二月の四国の寒さ、鉄の冷たさ、手がかじかんでる感じがとても伝わってきました。
美しく、いつまでも余韻に浸れる物語でした。
傑作。