悪役国家のナチスドイツが発明・創設した当時としては進歩的だったり現在社会にまで影響を与えている科学技術や社会制度について書かれた本である。
本書では「はじめに」でナチスの残虐行為を擁護したり、ナチスやヒトラーを崇拝するものではないと断り書きが書かれている。
またナチス・ドイツの数々の科学技術や社会制度の発明・創設については、ナチス・ドイツにおいては以下のように結末が残念なものだったり一部のみを対象だったりすることが書かれている。
〇ナチス・ドイツの大衆車構想はナチス時代は納車を約束した分割制度で集めた積立金が全て軍事費に消えた（戦争後に産業基盤が残り、フォルクスワーゲンビートルとして結実する）
〇手厚い育児政策は子供が2人以上いる母親、出産や病気で弱っている母親、夫が長期間失業している母親、古参ナチス党員の母親が優先され、反ナチスの家庭の母親や精神障害者を持つ家庭の母親は利用できなかった
〇労働者の財形貯蓄制度を創設したが、ナチス・ドイツの敗戦によって財形貯蓄における財産の多くが失われた
〇寛大な労働環境はドイツ民族のみであり、ユダヤ人は過酷な労働条件で強制的に働かされていた
〇女性に配慮した政策を取っていたが、戦況が悪化すると男女区別ない総動員体制となった
〇合成着色剤を発ガン性物質が含まれているとして使用禁止にしたが、サッカリンを発ガン性物質として規制する等今となっては誤りのものもあった
〇12歳以上の優秀なドイツ人が入学するエリート学校ではヒトラー思想の洗脳が行われていた
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
