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熱い書評から親しむ感動の名著 単行本 – 2004/4/1
- 本の長さ367ページ
- 言語日本語
- 出版社すばる舎
- 発売日2004/4/1
- ISBN-104883993477
- ISBN-13978-4883993475
商品の説明
出版社からのコメント
むしろゆっくりとでも、自分のこころに響いてくる(生涯を共に歩むような)一冊を見出すことが大切ではないでしょうか。また実際の作品(原著)に直に触れてみようという気にさせる、読書の指針(ナビゲーター)こそ求められているのではないでしょうか。原著にあたりたくなる強い動機づけとは、その本を読んだ「感動」を誠実に伝えることではないか、と思います。
そこで、今回それぞれの作品に対して深い愛着や敬意を抱き、熱意のこもった書評(熱い書評)を書かれているオンライン書店(bk1)の書評者の方々のお力をお借りして、ご執筆をお願いしました。
本書はあらすじを読んでインスタントな教養をつけることへの警鐘であり、原著にあたるための動機付けという意味で、「あらすじ本」へのアンチテーゼです。そして、この趣旨に賛同していただいた66名の方が参加されています。
福田和也氏の言葉を借りるなら「今風のスピーディで効率的な回路を抜け出て、いかに読書を、自分独自の体験としていくか」が一番底のテーマとなっています。 最終的に人を動かすのは熱意だと考えます。思い入れを込めて書いていただいた書 評には必ず読者の心を揺さぶる、巻き込むパワーがあるはずです。
本書は執筆者66人の方々の66通りの濃い読書体験、66通りの本とのつきあい方がこめられた本です。 読了後、本書読者の本棚にここで紹介した本が一冊でも加わるようになれば幸いです。
内容(「MARC」データベースより)
著者について
オンライン書店bk1で、文芸書に書評を投稿されている方々を中心に、本書をつくるためのプロジェクトとして結成。今回は「本当に自分の好きな作品を熱い思い入れたっぷりに紹介してもらう」というコンセプトで、学生・会社員・主婦・ライターなどさまざまな経歴・職業をもつ執筆者66人が集まり、書き下ろしの書評を披露する。
登録情報
- 出版社 : すばる舎 (2004/4/1)
- 発売日 : 2004/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 367ページ
- ISBN-10 : 4883993477
- ISBN-13 : 978-4883993475
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,167,337位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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「何気なく、本に対して「返事」(それが書評の形をとってもとらなくても)が出来るとよいと思う」と、「はじめに」に編集長が書かれています。
本というものが著者の意見を世に問うものであるのならば、それに対する返事も当然あってよいはず。昔から、本に読者の意見を問う葉書が入っていたりもしていました。でも普通これは他の読者には余り知られないままで終わります。学校の読書感想文なども、クラスや関係者などの間で読まれる程度で、新たな読者や反響を呼び起こすものにはならないようです。
書評も、ネット上で一般読者が提供することができるようになり、専門家が書いて一般読者の選択の助けとする類のものであったころとは随分様変わりをしたと思います。確かに一般読者の書評は一つの新しい「書物への返事」の形なのでしょう。匿名でありながら節度を持って意見を発信していくことの難しさ、それゆえの面白さもあります。書評という形で書物に書かれた返事自身が、また一つのメッセージとして、書物から発信されたメッセージを二次的、三次的な波にして広げていく力もあるかもしれません。書物自身と同様、書評にも命の短いもの、長いものはあると思いますけれど。
書評一つ一つが読書心を誘うだけでなく、「書評」というものを考えさせてくれました。
しかしよく考えてみてほしい。要約者の判断によって(傲慢にも?)言葉が本来あったはずの文脈から剥ぎ取られ、遊離し、いわば「魂」を抜き取られ、やせ細ってしまった「あらすじ」によって何が得られるというのだろうか。あらすじを全否定はしないが、原著にあたる機会からむしろ遠ざけてしまっているのではないかという疑問が残る。
それに対し、ほんとうにその本が好きな者によって書かれたここにある書評は、手っ取り早い知識の吸収にはならないかもしれない。が、ここに紹介される書評にうたれたならば、すぐさま本屋に走ってでも原著を買い求め、貪るように読みたくなる気持ちを起こさせる。現に自分は本書で紹介されている『アメリカの夜』(阿部和重)や『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』(穂村弘)を原著で読んでみた。期待にたがわぬおもしろだった。「まるごと」読んでみなければ、その人にほんとうの意味で影響を与える作品には出会えないと思う。そういう意味で、これから読者となる人はここに紹介されている66冊に期待を込めていい。
またこのサイトにも購買の際に参考になるレビュー(書評)が評価つきで多く寄せられているが、オンライン書店が一般人からのそういった生の評価を募ることで、従来の上から下へ(権威あるメディアから大衆へという流れで)本を評価する動きに対して、「読者の復権」というか牽制というか、健全なバランスを保つことを促している気がする。「本屋大賞」なども同じような現場からの声を届ける動きという意味で意義があると思っている。