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南極に立った樺太アイヌ: 白瀬南極探検隊秘話 (ユーラシア・ブックレット No. 64) 単行本 – 2004/6/1

5.0 5つ星のうち5.0 4個の評価

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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

白瀬矗の南極探検隊には、山辺安之助、花守信吉という2人の樺太アイヌ隊員が犬そり係として同行していた。有能なだけでなくひそかに隊長の命をも救っていた2人を含めた、白瀬南極探検隊の秘話を綴る。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 東洋書店 (2004/6/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/6/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 63ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4885955092
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4885955099
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 4個の評価

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佐藤 忠悦
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幻の英雄
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幻の英雄
樺太アイヌの山辺安之助は、明治維新とともに樺太に生まれ、樺太が日本からロシアに割譲されるに伴って幼くして北海道に渡り、強制移住させられた対雁でコレラ禍を生き残って自力で樺太に帰り、日露戦争に巻き込まれ、金田一京助の友となり、樺太犬を率いて白瀬探検隊に加わって南極点を目指し、樺太に戻ってからは樺太アイヌ集落の長となった男の物語。彼は樺太アイヌの子どもたちのための学校も建設しました。民族のために命がけで尽くした山辺ですが彼の功績を知る人はわずか。樺太アイヌの子孫は第二次大戦後、ソ連占領を経て日本に渡り、今は全国に離散しています。日本とロシアという大国の間に挟まれて翻弄された少数民族の忘れられた歴史を、郷土史家がほぼゼロから掘り起こした渾身のルポルタージュです。
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上位レビュー、対象国: 日本

2017年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「日本人の偉業」として称えられる白瀬南極探検隊だが、その中に二人の樺太アイヌがいたことはあまり知られていません。このあまり厚くないブックレットは、その歴史に脚光を当てた良書。アイヌ民族の中のマイノリティである樺太アイヌの歴史についてもページを割いており、濃厚な内容となってます。出版社の破産によりこの本は手には入りにくくなっていることがとても残念です。ほかの出版社からででも何らかの形で復刻してほしいと切に願います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年8月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
白瀬隊にアイヌ2人とアイヌ犬が60頭近くが参加していたことを、私は知らなかった。
白瀬氏の冷静な判断力と、強靱な精神と身体には驚くばかりだが、探検隊を支え、守ったアイヌ2人とアイヌ犬の存在は、自然環境が劣悪化している現代の我々にとっても、進むべき方向を提示してくれる。
ペットとしての犬とは明らかに違った、人と犬の繋がり。
犬を飼う人、犬を捨てる人、どちらにも必読の書だと思う。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
樺太アイヌの山辺安之助は、明治維新とともに樺太に生まれ、樺太が日本からロシアに割譲されるに伴って幼くして北海道に渡り、強制移住させられた対雁でコレラ禍を生き残って自力で樺太に帰り、日露戦争に巻き込まれ、金田一京助の友となり、樺太犬を率いて白瀬探検隊に加わって南極点を目指し、樺太に戻ってからは樺太アイヌ集落の長となった男の物語。彼は樺太アイヌの子どもたちのための学校も建設しました。

民族のために命がけで尽くした山辺ですが彼の功績を知る人はわずか。樺太アイヌの子孫は第二次大戦後、ソ連占領を経て日本に渡り、今は全国に離散しています。

日本とロシアという大国の間に挟まれて翻弄された少数民族の忘れられた歴史を、郷土史家がほぼゼロから掘り起こした渾身のルポルタージュです。
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5つ星のうち5.0 幻の英雄
2008年2月3日に日本でレビュー済み
樺太アイヌの山辺安之助は、明治維新とともに樺太に生まれ、樺太が日本からロシアに割譲されるに伴って幼くして北海道に渡り、強制移住させられた対雁でコレラ禍を生き残って自力で樺太に帰り、日露戦争に巻き込まれ、金田一京助の友となり、樺太犬を率いて白瀬探検隊に加わって南極点を目指し、樺太に戻ってからは樺太アイヌ集落の長となった男の物語。彼は樺太アイヌの子どもたちのための学校も建設しました。

民族のために命がけで尽くした山辺ですが彼の功績を知る人はわずか。樺太アイヌの子孫は第二次大戦後、ソ連占領を経て日本に渡り、今は全国に離散しています。

日本とロシアという大国の間に挟まれて翻弄された少数民族の忘れられた歴史を、郷土史家がほぼゼロから掘り起こした渾身のルポルタージュです。
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9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年1月12日に日本でレビュー済み
このブックレットを六年前にも読んでゐますが、その時にもまして今回は樺太アイヌへの哀切の念がいやまして居ります。本書は、白瀬矗の南極探検に山辺安之助と花森信吉といふ二人の樺太アイヌが探検隊の一員として参加してゐた事実を平易な文章で分かり易く伝へてくれてゐます。極地輸送、作業に重要な働きをする犬橇使用に樺太犬を使ふ事から犬を適切に使ひこなす人員として樺太アイヌが隊員に抜擢されたわけです。彼等は民族の威信を賭けて懸命に、そして、誠実に任務を遂行してゐる様がとても好意的に描かれてゐます。その前史にあたる樺太アイヌの苦難の歴史についても本書は、解説し描写して居ります。明治八年の日露の国家間で締結された樺太千島交換条約によって、樺太アイヌ八百余人は故郷樺太を引き離されて北海道の対雁(現在の江別市)に移住を余儀なくされます。その後、対雁ではコレラの蔓延で移民部落は壊滅に近い状況に追ひ込まれ、樺太において日本人に認められてゐた漁業特権の漁場に一部の樺太アイヌは帰島して労働に従事するやうな形になって行きます。日露戦争末期の日本軍による樺太占領作戦の実施においては、当時在島した山辺を始めとした樺太アイヌの協力もあってスムーズな占領が進められました。そして、樺太アイヌは日本領になった故郷樺太の地に帰り、自らの暮らしを始めたのでありました。その樺太の富内、多来加の地方の名士であったのが、山辺であり、花守でありました。白瀬探検隊の南極探検は、不幸にして国家事業とならず民間有志の支援の下で推進された一大事業に樺太アイヌの代表のやうな形で彼ら二人は参画したわけでありました。国家事業にならなかった事で隊員を辞退した人々が居た中、彼等はやめるといふ選択肢を放棄しました。この探検隊は、安定した事業資金が得られずに相当な苦労を強ひられました。初回の出発も遅れ、その年のうちには十分な探検行動も出来ず、引き返してオーストラリアのシドニーでキャンプ生活を送る事になり、そのキャンプ地から翌年の南極探検へ向かって行ったのであります。貧相な装備と資金不足の中、悪天候に阻まれて一歩も前に進めない状況となり、樺太犬の多くも置き去りのやむ無き事態に立ち至ります。そして、南緯八十度地点から再度引き返します。この年世界では、初の南極の極点をアムンセン、スコットも目指し、漸く頂点を極めてゐますから、白瀬隊はかなりの水準に行ってゐた事になります。このやうな偉大な事業取組みに拘はらず、白瀬南極探検隊については一般にはあまり知られてゐません。帰国の途に着けば大歓迎に迎へ入れられますが、それも一時のものとして終る事になります。本書は白瀬と樺太アイヌのその後についても淡々としたタッチで書き終へてゐますが、その不遇の経過は残念の一言に尽きます。両者の為した名誉はもっと高からしめるべきであります。このやうな貴重な事実を伝へてくれました本書には心からの敬意の念を表するものであります。
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