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アーキトラベル: 建築をめぐる旅 単行本 – 2002/5/1
- 本の長さ313ページ
- 言語日本語
- 出版社TOTO
- 発売日2002/5/1
- ISBN-104887062109
- ISBN-13978-4887062108
商品の説明
メディア掲載レビューほか
著者の中谷俊治氏は,大学卒業後10年間,原広司氏が主宰するアトリエ・ファイ建築研究所に勤務した建築家だ。本書は,中谷氏が同事務所退所後,約2年間,ロンドンを拠点にヨーロッパ各地や米国,インドなどをめぐり歩いた旅の記録である。
読み進むにつれて,ピラミッドやパルテノン神殿などの古典建築や,ジャン・ヌーベル,フランク・O・ゲーリー,ドミニク・ペロ−といった現代を代表する建築家の作品が次々と登場する。しかし,いわゆる建築ガイドブックのように,一般論として建築を解説しているわけではない。個人の主観が大きく入っているのが特徴だ。感動を素直に書きとどめているだけに,その建物の面白さが臨場感をもって伝わってくる。
原氏は,「〈少年の文体〉による建築・旅行記」という感想を寄せている。氏の言葉通り,実務に携わりだすと忘れがちな少年のころの夢や志を思い出させてくれる一冊だ。
( 宮永博行)
(日経アーキテクチュア 2002/06/10 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
著者からのコメント
もともと、いずれ独立したいという希望をもって勤めだした設計事務所。その節目が迫ってくるに従い、自分自身の設計スタイルを築くことができるのかという不安が、日々強くなっていきました。そこに飛び込んできた「旅」という発想。「そうだ、旅にでよう。旅にでて建築をもう一度、一から見直してみよう。」
そんなある日の思いつきが、いつのまにか固い決意になり、日常の煩わしさを吹き飛ばす力をもち始めたのです。
エジプト、ギリシャ、ローマ、トルコと歴史の流れを追ったのち、ヨーロッパ各地、アメリカの現代建築を訪れる。自分自身の設計スタイル、明日、製図版に向かって一本の線をひくための「スタイル」をもとめて。「僕のスタイルとは何か?」
しかし、そこにある失望、落胆、そして発見、感動。
建築をめぐる旅は、いつしか自分さがしの旅になっていった。そして最後に至った結論とは・・・僕はこれに気づくため、一体、何千キロを移動し、数百の建築を見なければならなかったのか・・・
建築に関わる人のみならず、そうでない方にもぜひ読んでいただきたい「自分さがしの旅」の正直な記録が、この本です。
出版社からのコメント
中学生の頃から建築家という職業に憧れ、大学の建築学科に入学したものの、なかなかその良さを実感できずに過ごした学生時代から始まります。そして、師となる建築家・原広司の設計事務所に入り、10年間に渡って「梅田スカイビル」「JR京都駅ビル」という巨大プロジェクトに携わり、事務所や現場でプレッシャーを受けながら、建築への思いと実務との距離感を感じ始め、ある日「旅に出よう」と思いたつのです。その旅は2年間におよび、ロンドンを拠点にエジプトをはじめ20の国、111の都市に滞在し、さまざまな建築を巡りながら自分の「建築スタイル」をさがすものだったはずが、いつしか「自分」という存在を見つめ直す旅へと変わっていきます。
これは、「建築」をキーにした「自分さがし」の旅をみずみずしい文体で綴った建築・旅行記です。
これから社会に出ようという学生の方のみならず、建築実務のまさに渦中にいる方、また旅に興味のある方にもお薦めしたい好著です。
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : TOTO (2002/5/1)
- 発売日 : 2002/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 313ページ
- ISBN-10 : 4887062109
- ISBN-13 : 978-4887062108
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,320,315位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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しかし、読み進めるとフラストレーションが溜まる。著者が旅先で見て、感動した建築や街並みの写真がないためだ。建築家である著者が旅で撮り溜めたであろう写真があまりないのだ。著者の文章が軽快で、旅先の空気まで感じさせるために、余計にイラつく。
本の中に時折写真をコラージュしたようなトレぺの頁が登場する。アートな雰囲気を装いたいのか知らないが無意味である。それより普通の写真を普通に掲載して欲しかった。
著者の文章が良いだけに残念である。
本書最後にある解説で、作者の師匠・原広司が「少年的の文体」と評したとおり、
瑞々しい勢いのある文章で一気に読めた。
1999年の年明けから開始した12の旅とその間の諸々。
悩んだり怒ったり感動したり…。
建築どっぷりではなく日記のようにその時々の想いも綴られている。
「おまえは本当に、心底から、建築が好きか?」
作者が大学生当時に自問したという一文が最初の方にあった。
読んでドキッとした。
あんなに好きだったのに、今、迷い無く好きと言えるか?
読み進み、
建築や物事に取り組む作者の伸びやかさや純粋さに触れ、
昔持っていたフレッシュだった自分の建築観を想起させられた。
読後、爽風が通り抜けたような感。
小難しいコトは置いといて、
やっぱり好きだな、建築。
※追記
文章がメイン。
写真は雰囲気というかイメージ的なものしかなく、
訪問先住所やルート詳細の記載は無し。
建築作品ガイド的なものでは無いので、
そういったものを求める方にはお勧めしない。
地図や写真をコラージュしたトレペが文章の途中に挿入されているのが、
読み進むには邪魔で、折角手間をかけているのに残念なところ。