表紙の書影で分かる通りこの本は粗製乱造されたデータハウス社の謎本の一冊ですが、著者は“自称～研究会”ではなく個人名です。他の謎本と一緒くたにしてよい代物ではありません。
初期ウィザードリィのプレイヤーの想像力にゆだねられていた部分をどう解釈するかにおいてベニー松山氏の関連書籍に並ぶ傑作であり、「物の見方」を考えさせてくれる名著です。ゲーム関連書籍の古典としてアーカイブ化してほしい一冊です。
序文は「CALFO」という呪文についてです。
私たちの世界には魔法はありません。けれど炎や冷気で敵を攻撃する呪文はイメージできますよね？
では罠の種類を識別する呪文はどうやって罠の種類を感じ取るかイメージできますか？
そして結びではこの内容に関してウィザードリィの世界に暮らす盗賊が思いを巡らせます。
古いゲームを現在の環境で遊ぶ事に興味をお持ちの方はぜひ一度手に取ってみてください。
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