もう10年以上前に購入したこの本を、昨今のクイーンブームで読み直しました。
やっぱりフィービーの書いたこの本は暖かくフレディを見守る優しさを感じさせる内容です。ありのままの、私たちが見るとちょっと引いてしまうような、そんな環境にいるフレディ、それこそがリアルのフレディで、ある人は共に楽しみ、ある人は戸惑いながら、でもフレディのことが大好きだった。今は亡きフレディの側に彼らが、そしてクイーンのメンバー(もちろんジョンも!)がいた、だからこそクイーンは今も新しいファンを増やしていけるバンドなんだと思います。
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フレディ・マ-キュリ-: 華麗なるボヘミアン・ラプソディ (21世紀に語りつぎたいスーパースター伝説 5) 単行本 – 2001/8/1
ピーター フリーストーン
(著),
田中 雅子
(翻訳)
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購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ253ページ
- 言語日本語
- 出版社ディーエイチシー
- 発売日2001/8/1
- ISBN-104887242425
- ISBN-13978-4887242425
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
魅惑の4オクターブ・ボイスを駆使し、華麗に歌い舞った不世出のロック貴公子フレディ・マーキュリー。フレディのパーソナル・アシスタントを約10年間務め、彼の最期を看取った著者が、その知られざる真実の姿を綴る。
登録情報
- 出版社 : ディーエイチシー (2001/8/1)
- 発売日 : 2001/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 253ページ
- ISBN-10 : 4887242425
- ISBN-13 : 978-4887242425
- Amazon 売れ筋ランキング: - 851,922位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,287位海外のロック・ポップス
- - 37,223位楽譜・スコア・音楽書 (本)
- - 220,628位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2001年10月30日に日本でレビュー済み
フレディおよびクィーンの音楽やツアーへの姿勢が丁寧に回想されており、著者の人柄と共に、今までのフレディ本ではありそうでなかったアプローチに好感が持てます。私生活も扇情性を廃して淡々と事実を示すスタイルです。両親の前ではゲイであることを一応は隠さなければならなかったらしいフレディのプライベートは、商業的に流通したイメージと違って、違いすぎて、何だかいつも「おもろ悲しい」。
一つ難点が。全体的に翻訳は読みやすいのに、誤植、日本語の誤用はがっかりさせられるほどのレベル。例えば、「何気なく」とあるべきところが 複数箇所で「なにげに」となっている。これがあの翻訳のDHCの出版物?-チェッカーも気づかなかったの? 曲の邦題などはきちんと調べられているだけに、意外な下品さがかなしい…。
一つ難点が。全体的に翻訳は読みやすいのに、誤植、日本語の誤用はがっかりさせられるほどのレベル。例えば、「何気なく」とあるべきところが 複数箇所で「なにげに」となっている。これがあの翻訳のDHCの出版物?-チェッカーも気づかなかったの? 曲の邦題などはきちんと調べられているだけに、意外な下品さがかなしい…。
2018年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フレディーマーキュリーの事を少しでも知りたいと購入しました。
「最高で最後の恋人」と言われているジムハットンさんの後に読みましたが、同じシチュエーションなのに登場人物が違ったりフレディーの最後の時を目の前にしていた人のエピソードが違かったり…どちらを信じたら良いのか複雑ですが信じたい方を信じるしかないです(;_;)
こちらの本はまだ読み終わっていませんが、とても淡々と書かれていて、あまり感情が無いように思えてジムハットンさんのと比べると、本当にフレディーを大切に思っていたのかな?と…個人的な意見ですが。
色々な人がqueenの歌を歌ったりフレディーマーキュリーの本を書いていますが知れて嬉しい反面お金の事もあるのかなと少し悲しくもなります。
フリーストーンさんの本にはジムハットンさんが恋人としてかかれていない気がします。
それも悲しくなりました。
queen関係者にはジムハットンさんは、やっぱり、ただの庭師だったのでしょうか。
ジムハットンさんもフレディーマーキュリーの本を書いていますが皆、ファルークバルサラではなくフレディーマーキュリーを愛したんだなと最後には複雑な思いです。
メアリーオースティンも。
メアリーオースティンは総じて嫌いです笑ごめんなさい。
あれだけ地位も名誉も富も、魅力も持ち合わせていたら仕方ないのでしょうが。
でもジムハットンさんの本が一番好きです。
フレディーマーキュリーがジムハットンさんに誰よりも愛されてるって幸せを感じたまま最後を迎えていたと信じたいです。
「最高で最後の恋人」と言われているジムハットンさんの後に読みましたが、同じシチュエーションなのに登場人物が違ったりフレディーの最後の時を目の前にしていた人のエピソードが違かったり…どちらを信じたら良いのか複雑ですが信じたい方を信じるしかないです(;_;)
こちらの本はまだ読み終わっていませんが、とても淡々と書かれていて、あまり感情が無いように思えてジムハットンさんのと比べると、本当にフレディーを大切に思っていたのかな?と…個人的な意見ですが。
色々な人がqueenの歌を歌ったりフレディーマーキュリーの本を書いていますが知れて嬉しい反面お金の事もあるのかなと少し悲しくもなります。
フリーストーンさんの本にはジムハットンさんが恋人としてかかれていない気がします。
それも悲しくなりました。
queen関係者にはジムハットンさんは、やっぱり、ただの庭師だったのでしょうか。
ジムハットンさんもフレディーマーキュリーの本を書いていますが皆、ファルークバルサラではなくフレディーマーキュリーを愛したんだなと最後には複雑な思いです。
メアリーオースティンも。
メアリーオースティンは総じて嫌いです笑ごめんなさい。
あれだけ地位も名誉も富も、魅力も持ち合わせていたら仕方ないのでしょうが。
でもジムハットンさんの本が一番好きです。
フレディーマーキュリーがジムハットンさんに誰よりも愛されてるって幸せを感じたまま最後を迎えていたと信じたいです。
2018年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
手元に届いてあっ!と言う間に読み終えてしまいました。フレディを好きな方はこの本も読んでおいた方が良いかと思います。
2015年1月1日に日本でレビュー済み
フィービーという愛称で知られる著者はフレディの後半生12年間を
文字通り、彼とともに歩んだ人です。
実際に一緒にいた時間を合計すれば、フレディの人生の中の誰よりも長かった人が綴った手記です。
著者は今、フレディに関してのファンの質問に答えるブログ( ”ask Phoebe” で検索)を運営しています。
英語ですが、Q&Aごとに段落になっていますから
コピペして、翻訳サイトで訳しやすいと思います。
日本からの質問にも答えています。
フレディは私生活を知られることを好みませんでした。
しかし、作られた、真実ではない彼の姿が流布するのを防ぐためには、本書の執筆は意味があったと思います。
(「むき出しの真実のほうが着飾った嘘よりもマシだ」byレスリーアン・ジョーンズ「フレディマーキュリー孤独な道化」より)
冒頭に著者の私物であるカラー写真が16頁ついています。
友達と過ごす素顔のフレディを見ることができます。
スーパースターになってからの付き合いなので、初期フレディの話はありません。
しかし、行動をともにするようになってからの描写は、微に入り細にわたっています。
ツアーやレコーディング、PV収録でのエピゾード、特にモンセラ・カバリエとの初対面は
フレディの極度の緊張がそのまま伝わってくるかのような臨場感があります。
彼の美学の紹介に多くの頁が割かれています。
アルバムジャケットや絵画は言うに及ばず、彼の自宅であるガーデンロッジの内装や庭も彼の作品であった事が述べられています。
著者は、ガーデンロッジに6年間住んでいましたから、説明がとても詳細です。
まるで、邸内を彼に案内されているような錯覚を覚えます。
フレディの「愛」にも触れられています。
彼は普通の人と同じように多くの愛を必要としていました。愛こそフレディの全てだったそうです。
恋愛が終わった後は、その関係を維持発展させて友情(愛)を育みました。
彼が多くの「愛」に囲まれ、等しく周囲を愛していた事がわかります。
個人的には、クイーンの楽曲はクレジットは1人の名前しか記されていなくても
すべて4人によるアイディアの産物であったということが解って嬉しかったです。
そして、「歌詞や言葉に元々何の意図がなくとも、ある事実によってひとつの意味が押し付けられる」
という著者の嘆きに、フレディの歌を深読みしがちな自分を戒めました。
クイーンの音楽は、彼が定義したように完全な娯楽、良い映画を観るように純粋に現実を忘れるためのものとして楽しむのが良いのでしょう。
元恋人のメアリーや最後の恋人のジムの場合もそうですが、フレディには運命的な出会いがよくおこります。
著者とのそれもそのように感じました。
彼の側近中の側近が、関係者の中でもっとも年若く(フレディより9歳下)
彼についての正しい挿話を、長く語り継いでくれている事が奇跡のように思われます。
素晴らしい人だったのだな、そしてもう会えないのだな、
そう悲しくなるのが、この本の唯一の欠点です。
絶版になったのがとても残念です。
手に入れられない方は、代わりに上記のフィービーのブログにアクセスしてみてください。
お薦めします。
文字通り、彼とともに歩んだ人です。
実際に一緒にいた時間を合計すれば、フレディの人生の中の誰よりも長かった人が綴った手記です。
著者は今、フレディに関してのファンの質問に答えるブログ( ”ask Phoebe” で検索)を運営しています。
英語ですが、Q&Aごとに段落になっていますから
コピペして、翻訳サイトで訳しやすいと思います。
日本からの質問にも答えています。
フレディは私生活を知られることを好みませんでした。
しかし、作られた、真実ではない彼の姿が流布するのを防ぐためには、本書の執筆は意味があったと思います。
(「むき出しの真実のほうが着飾った嘘よりもマシだ」byレスリーアン・ジョーンズ「フレディマーキュリー孤独な道化」より)
冒頭に著者の私物であるカラー写真が16頁ついています。
友達と過ごす素顔のフレディを見ることができます。
スーパースターになってからの付き合いなので、初期フレディの話はありません。
しかし、行動をともにするようになってからの描写は、微に入り細にわたっています。
ツアーやレコーディング、PV収録でのエピゾード、特にモンセラ・カバリエとの初対面は
フレディの極度の緊張がそのまま伝わってくるかのような臨場感があります。
彼の美学の紹介に多くの頁が割かれています。
アルバムジャケットや絵画は言うに及ばず、彼の自宅であるガーデンロッジの内装や庭も彼の作品であった事が述べられています。
著者は、ガーデンロッジに6年間住んでいましたから、説明がとても詳細です。
まるで、邸内を彼に案内されているような錯覚を覚えます。
フレディの「愛」にも触れられています。
彼は普通の人と同じように多くの愛を必要としていました。愛こそフレディの全てだったそうです。
恋愛が終わった後は、その関係を維持発展させて友情(愛)を育みました。
彼が多くの「愛」に囲まれ、等しく周囲を愛していた事がわかります。
個人的には、クイーンの楽曲はクレジットは1人の名前しか記されていなくても
すべて4人によるアイディアの産物であったということが解って嬉しかったです。
そして、「歌詞や言葉に元々何の意図がなくとも、ある事実によってひとつの意味が押し付けられる」
という著者の嘆きに、フレディの歌を深読みしがちな自分を戒めました。
クイーンの音楽は、彼が定義したように完全な娯楽、良い映画を観るように純粋に現実を忘れるためのものとして楽しむのが良いのでしょう。
元恋人のメアリーや最後の恋人のジムの場合もそうですが、フレディには運命的な出会いがよくおこります。
著者とのそれもそのように感じました。
彼の側近中の側近が、関係者の中でもっとも年若く(フレディより9歳下)
彼についての正しい挿話を、長く語り継いでくれている事が奇跡のように思われます。
素晴らしい人だったのだな、そしてもう会えないのだな、
そう悲しくなるのが、この本の唯一の欠点です。
絶版になったのがとても残念です。
手に入れられない方は、代わりに上記のフィービーのブログにアクセスしてみてください。
お薦めします。
2019年2月17日に日本でレビュー済み
フィービーことピーター・フリーストーンの冷静で客観的な話と穏和な表情が好きなので高価ですが手に入れて読みました。物事を見る目が冷静で評価もくださない柔軟性があって感情的にならないところがさすがフレディのPAを12年つとめた人だと感じました。
ジム・ハットンの本と同じように暴露本だとする向きがありますが私はフィービーの言う通りこれらは大事な人によって書かれた必要な本と言っていいと思います。
マスコミは当時フレディの晩年を「孤独で誰にも愛されていなかった」と書き立てていました。大人気だったロックスターが最期にはエイズで皆から見放され1人寂しく死んでいったと誤解した人も世界中にいました。私も大昔そのように誤解した1人です。
けれどフィービーやジムの本がこのような誤解を正すために書かれた意義は大きく、たくさんの真実を語ってくれました。
フレディはファミリーに囲まれ、多くの友人、恋人、メンバー、ファン、ドクターたち皆に愛されて絶えず人の出入りがあるなかで旅立ったのだとよく分かりました。
心からほっとしました。それと同時に孤独と1人で戦うことを「自分で」決めていった様子も感じ取れました。
特に印象に残ったのは、フレディが「悲しみは空の彼方に」の映画が好きでビデオを持って時々みては涙を浮かべていた、というエピソードでした。この映画を観たことのある人ならば分かると思いますが、このエピソードだけでもフレディの内側にあるものを物語っていました。「砂の器」にも通じる重いテーマを心のなかに抱えて生きてきたように感じてこちらまでフレディのしんどさに胸が締め付けられました。
そのためただひたすら耽美的であろうとするフレディはひたすら愛を歌っていたのだろうと。
もともとフレディがプリンスやジミヘンやマイケルやジョンレノンを好きなのもそのため頷けるんですが、マイケルの寝室に蛇がいるエピソードもあり寝室には猫ちゃんたちを囲うフレディにはショックを隠しきれなかったようで微笑ましかったです。
フィービーは明晰で人によっては感情がないように感じてしまうかもしれませんが、震えるジョーの手を握り返す場面に心の動きを感じて涙がこぼれました。ジムとフレディとの関係はジムの本に載ってるためほとんど割愛していましたがジムのことは好意的に描いています。ジムハットンの本はこちらが赤面するような純愛描写が多かったですがフィービーの本は穏やかに読めました。
フレディのいないクイーンはクイーンではないとジョンディーコンは引退して沈黙しています。その姿は私にはメアリーと重なります。その姿は尊いです。
けれど忘れてはいけないのは、ブライアンとロジャーがクイーンを続けてきたからこそフレディの歌声や音楽も生きているのも事実です。
沈黙も語り継ぐことも故人にとってどちらの姿勢も必要なのだと感じます。
私は客観的なフィービーと正直に生きたジムがブライアンとロジャーにも重なります。フィービーとジムが彼らの本を出版したことは今でも正しかったと感じます。
絶版は残念です。読み継がれていくことがフレディ・マーキュリーという不世出の人間を理解する鍵になるからです。フィービーの活動はこれからも応援していきたいです。
ジムのストレートな本とは違ってフィービーの文は乾いています。
フレディは元恋人からDVを受けていた心痛い描写もありますが比較的淡々と描かれています。ハードボイルド小説の中からも愛や友情を感じ取れる人にはこちらのフィービーの本も独特の愛情に満ちていて癖になる本でおすすめです。
素顔のフレディ・マーキュリーに真摯に寄り添ってきた1人の仕事人であり友人である著者の誠実な本でした。
ジム・ハットンの本と同じように暴露本だとする向きがありますが私はフィービーの言う通りこれらは大事な人によって書かれた必要な本と言っていいと思います。
マスコミは当時フレディの晩年を「孤独で誰にも愛されていなかった」と書き立てていました。大人気だったロックスターが最期にはエイズで皆から見放され1人寂しく死んでいったと誤解した人も世界中にいました。私も大昔そのように誤解した1人です。
けれどフィービーやジムの本がこのような誤解を正すために書かれた意義は大きく、たくさんの真実を語ってくれました。
フレディはファミリーに囲まれ、多くの友人、恋人、メンバー、ファン、ドクターたち皆に愛されて絶えず人の出入りがあるなかで旅立ったのだとよく分かりました。
心からほっとしました。それと同時に孤独と1人で戦うことを「自分で」決めていった様子も感じ取れました。
特に印象に残ったのは、フレディが「悲しみは空の彼方に」の映画が好きでビデオを持って時々みては涙を浮かべていた、というエピソードでした。この映画を観たことのある人ならば分かると思いますが、このエピソードだけでもフレディの内側にあるものを物語っていました。「砂の器」にも通じる重いテーマを心のなかに抱えて生きてきたように感じてこちらまでフレディのしんどさに胸が締め付けられました。
そのためただひたすら耽美的であろうとするフレディはひたすら愛を歌っていたのだろうと。
もともとフレディがプリンスやジミヘンやマイケルやジョンレノンを好きなのもそのため頷けるんですが、マイケルの寝室に蛇がいるエピソードもあり寝室には猫ちゃんたちを囲うフレディにはショックを隠しきれなかったようで微笑ましかったです。
フィービーは明晰で人によっては感情がないように感じてしまうかもしれませんが、震えるジョーの手を握り返す場面に心の動きを感じて涙がこぼれました。ジムとフレディとの関係はジムの本に載ってるためほとんど割愛していましたがジムのことは好意的に描いています。ジムハットンの本はこちらが赤面するような純愛描写が多かったですがフィービーの本は穏やかに読めました。
フレディのいないクイーンはクイーンではないとジョンディーコンは引退して沈黙しています。その姿は私にはメアリーと重なります。その姿は尊いです。
けれど忘れてはいけないのは、ブライアンとロジャーがクイーンを続けてきたからこそフレディの歌声や音楽も生きているのも事実です。
沈黙も語り継ぐことも故人にとってどちらの姿勢も必要なのだと感じます。
私は客観的なフィービーと正直に生きたジムがブライアンとロジャーにも重なります。フィービーとジムが彼らの本を出版したことは今でも正しかったと感じます。
絶版は残念です。読み継がれていくことがフレディ・マーキュリーという不世出の人間を理解する鍵になるからです。フィービーの活動はこれからも応援していきたいです。
ジムのストレートな本とは違ってフィービーの文は乾いています。
フレディは元恋人からDVを受けていた心痛い描写もありますが比較的淡々と描かれています。ハードボイルド小説の中からも愛や友情を感じ取れる人にはこちらのフィービーの本も独特の愛情に満ちていて癖になる本でおすすめです。
素顔のフレディ・マーキュリーに真摯に寄り添ってきた1人の仕事人であり友人である著者の誠実な本でした。
2013年3月10日に日本でレビュー済み
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高校1年の時、初めて海外アーチストのアルバムを購入したのがクイーン、それから38年再びクイーンの音を聞きたくなりCDを色々購入してやっぱりクイーンはいいというか、クイーンの音楽はいつ時代でも関係ない音だと実感しました。改めてフレディの声は素晴らしいと思い、彼のことが色々知りたくなり彼の側近が書いた実録を読みたくなり購入しました。ジム・ハットンが書いた実録は涙涙で読み。こちらピーター・フリーストーンの実録は淡々と読みました。フレディは最後まで自分で名付けたフレディマーキューリーを演じきった、それを支え続けたのは最後まで男性ばかり、私は自分の母の末期ガンを自宅ターミナルで最後の瞬間まで看取りましたが、これは子としても並大抵ではありませんでしたので、フレディのお世話をした3人の男性は本当にフレディを愛してした、フレディは孤独ではなかったと実感しました。現在父の自宅介護で日々つらいことも多いのですが、父も最後まで自宅で看取ろうと思っていますが、この本を読み頑張ろうと勇気をもらいました。無償の愛こそ本当の愛、これからもクイーンの音楽は聞き続けると確信します。