もうすでに学習英和辞典や文法書に取り入れられているトピックばかりで､上級者にはあまり役に立たない。解説も学習英和辞典の域を出ていないが､ 評者にとって唯一興味があったのは､下記の用法だった。
A. It’s nice to meet you! お目にかかれて光栄です。
B. You too! わたしもです。[×Me too!]
ただ説明が良くない。「つまり問題文BのセリフはIt’s nice to meet you.を省略しているのです」と言われてもよく分からない。ネイティブ・スピーカーと相談すると、「私もです」はI’s nice to meet you, too.と答えるのが正式で､その省略表現は、You, too.が普通だろうということでした。（本書にあげているコンマのない、You too.も可能. 感嘆符は余計）。なお、日本語訳は「お目にかかれて光栄です」「わたしもです」よりも、「初めまして、よろしく（よろしくお願いします）」「こちらこそ（よろしくお願いします）」がより普通だろう。なおこの場面では頻度は低いかもしれないが、I’m happy to meet you.も使える。この場合はもちろん。Me(,)too.は問題ない。このようなことにも言及してほしかった。
総括して言うと、面白いようで、今一つ読み応えのない本であった。
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