仕事に追われる日々の中、ワークライフバランスを真剣に考えたいと思い、
この本を手に取りました。
読む前は、地味で真面目なタイトルと表紙から、哲学者の本にありがちな
現実とかけ離れた理想論に終始しているのでは、、という不安が正直ありました。
でも、そんな予想を大きく裏切り、本書は今まで読んだ類書の中でも、
群を抜いて地に足のついた現実的な内容で、しかも自分の生き方を深く
考え直させるフレーズに満ちていました。
特に好きなのは、「人はある時点で、若い頃の夢に永遠の別れを告げなければ
ならない。しかし、それは悲劇ではない。わたしたちには、まだほかの輝かしい
未来があるのだから」という一節です。
私自身、中年にさしかかり、果たせなかった夢への後悔にとらわれることが
多いだけに、前を向いて、今できることに集中することの重要性にあらためて
気づかされました。
仕事や家庭のプレッシャーにひたすら追われ、生きる意味を見失いがちな
30代のサラリーマンにとって、勇気をもらえる一冊だと思います。
派手さはありませんが、もっと評価されていい本ではないでしょうか。
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仕事と幸福、そして人生について 単行本(ソフトカバー) – 2009/2/18
ジョシュア・ハルバースタム
(著),
桜田 直美
(翻訳)
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購入オプションとあわせ買い
「すべてのビジネスパーソンに、本書の一読を強く勧めたい」丹羽宇一郎氏推薦。
ますます不安定な時代を迎えているなかで、仕事と幸福と人生について普遍の考察を試みた意欲作です。
有名経営コンサルタント・経営者にして、コロンビア大学の哲学教授でもある著者ならではのリアルで奥深い考察が共感と感動をよびます。
「わたしたちはなぜ働くのだろう?」「天職は果たして存在するのか?」「仕事への誇りとは?」
「報酬を得ることが仕事の目的なのか?」「仕事における成功とは?」など、
あらゆる疑問への答えがここにあります。
働くすべての人に贈る仕事論の決定版です。
ますます不安定な時代を迎えているなかで、仕事と幸福と人生について普遍の考察を試みた意欲作です。
有名経営コンサルタント・経営者にして、コロンビア大学の哲学教授でもある著者ならではのリアルで奥深い考察が共感と感動をよびます。
「わたしたちはなぜ働くのだろう?」「天職は果たして存在するのか?」「仕事への誇りとは?」
「報酬を得ることが仕事の目的なのか?」「仕事における成功とは?」など、
あらゆる疑問への答えがここにあります。
働くすべての人に贈る仕事論の決定版です。
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日2009/2/18
- 寸法12.8 x 2.4 x 18.2 cm
- ISBN-104887596839
- ISBN-13978-4887596832
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対象商品: 仕事と幸福、そして人生について
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商品の説明
著者について
ジョシュア・ハルバースタム
アメリカの哲学者、経営コンサルタント。
コロンビア大学で哲学を教える一方、コンサルタントとして多くの有名企業でマーケティングやマネジメントを指導している。哲学とビジネスの両分野における著作多数。
アメリカの哲学者、経営コンサルタント。
コロンビア大学で哲学を教える一方、コンサルタントとして多くの有名企業でマーケティングやマネジメントを指導している。哲学とビジネスの両分野における著作多数。
登録情報
- 出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン (2009/2/18)
- 発売日 : 2009/2/18
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 304ページ
- ISBN-10 : 4887596839
- ISBN-13 : 978-4887596832
- 寸法 : 12.8 x 2.4 x 18.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 362,100位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,015位ビジネスライフ (本)
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2009年11月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても素晴らしい本です。
ワークライフバランス論が叫ばれている現代、
本当にそれでいいのかという疑問をもっていた私は、
この本と出会って救われた気がしました。
著者は「バランスばかりにとらわれていると、
われを忘れて何かに打ち込むとういう豊かな体験を
逃してしまうことになりかねない。」
と述べていますが、本当にそうです。
一度きりの人生、幸せに生き抜くためにも
何かに一生懸命になって働くことが大切なのではないでしょうか。
まさにタイトル通りですが、
「仕事と幸福、そして人生について」考えるとき、
皆さんにもぜひ読んでいただきたいです。オススメです。
ワークライフバランス論が叫ばれている現代、
本当にそれでいいのかという疑問をもっていた私は、
この本と出会って救われた気がしました。
著者は「バランスばかりにとらわれていると、
われを忘れて何かに打ち込むとういう豊かな体験を
逃してしまうことになりかねない。」
と述べていますが、本当にそうです。
一度きりの人生、幸せに生き抜くためにも
何かに一生懸命になって働くことが大切なのではないでしょうか。
まさにタイトル通りですが、
「仕事と幸福、そして人生について」考えるとき、
皆さんにもぜひ読んでいただきたいです。オススメです。
2014年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分は本のタイトルに興味をもったため、この本を購入しました。
全体的に文章が回りくどいため、じっくり読まないと理解できないところが多々あります。
また、著者がアメリカ人ということもあって、この本ではアメリカ人の特徴や文化などを交えて書かれています。
自分はあまり本を読まない立場なので、あまり評価を下したくありませんが、そこまで心に響く作品ではないと思います。
全体的に文章が回りくどいため、じっくり読まないと理解できないところが多々あります。
また、著者がアメリカ人ということもあって、この本ではアメリカ人の特徴や文化などを交えて書かれています。
自分はあまり本を読まない立場なので、あまり評価を下したくありませんが、そこまで心に響く作品ではないと思います。
2009年4月14日に日本でレビュー済み
伊藤忠商事の丹羽会長の推薦の帯に引かれて手に取り、
下記に記載した、目次からさらに深く興味を持ち購入しました。
仕事のやりがいや自己成長、会社の発展と社員の幸せなど
矛盾や葛藤の多い混迷の時代において、一つの筋道を与えてくれます。
自己啓発、モチベーションアップというよりは、
気持ちがスッキリしたというのが読後の感覚です。
食事や寝る間も忘れ、仕事に熱中した経験のある社会人には特にオススメです。
第一章 働く理由
第二章 ワークライフバランスの罠
第三章 働く目的
第四章 成功の基準
第五章 自己分析の罠
第六章 再び、ワークとライフについて
下記に記載した、目次からさらに深く興味を持ち購入しました。
仕事のやりがいや自己成長、会社の発展と社員の幸せなど
矛盾や葛藤の多い混迷の時代において、一つの筋道を与えてくれます。
自己啓発、モチベーションアップというよりは、
気持ちがスッキリしたというのが読後の感覚です。
食事や寝る間も忘れ、仕事に熱中した経験のある社会人には特にオススメです。
第一章 働く理由
第二章 ワークライフバランスの罠
第三章 働く目的
第四章 成功の基準
第五章 自己分析の罠
第六章 再び、ワークとライフについて
2009年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
■概略
タイトルの通り、仕事というものが人生においてどのような位置にあり、どのような役割を果たし、
またそれがどう幸福に繋がるかについて、様々な観点から本質的な指摘をしています。
例えば近年の傾向として終身雇用から成果主義的な風潮に移り変わりつつある社会について、筆者は
「われわれは会社にではなく、自分の能力そのものに忠誠心を持つ。
自分の仕事と、その仕事を尊重し励ましてくれる職場に、忠誠をつくすのである。」
と述べています。
「仕事を持つ」のではなく、「仕事をする」のであり、
「私は○○会社の企画担当です」ではなく「私はデザイナーです」と語るべき時代だと。
これこそが真のキャリアというものであり、またポータブルスキルとも呼ばれるものなのでしょう。
■感想
上記のように仕事に関係する様々な事柄について新しい知見が多く、真剣に論じられています。
が、一方で拝金主義や現在の「幸福」に対する一般的価値観を否定するために、
理想論的で感情論的な、あまり論理的でない部分も、特に後半部分に目立ちました。
■一般的見解
やはり、誰もが本書を読んでおもうことは、「そういうえばあまり考えたことがないなぁ」とうもののようです。
雇用やワークライフバランスについては活発に論じられていますが、
そういった目先のことではなくもっと本質的なことについては意外と人は盲目なのかもしれません。
しかし、本当によく研究され、練られた内容になっています。
■総括
仕事に追われる日々を送る私たちは、こういったことについて振り返る時間も余裕もなく、
ただひたすら前に突き進むことを強いられている気がします。
ですが、一度立ち止まって、仕事と幸福、そして人生について考えなおしてみる必要があるのではないでしょうか。
この本は、そのきっかけとしてお勧めできます。
タイトルの通り、仕事というものが人生においてどのような位置にあり、どのような役割を果たし、
またそれがどう幸福に繋がるかについて、様々な観点から本質的な指摘をしています。
例えば近年の傾向として終身雇用から成果主義的な風潮に移り変わりつつある社会について、筆者は
「われわれは会社にではなく、自分の能力そのものに忠誠心を持つ。
自分の仕事と、その仕事を尊重し励ましてくれる職場に、忠誠をつくすのである。」
と述べています。
「仕事を持つ」のではなく、「仕事をする」のであり、
「私は○○会社の企画担当です」ではなく「私はデザイナーです」と語るべき時代だと。
これこそが真のキャリアというものであり、またポータブルスキルとも呼ばれるものなのでしょう。
■感想
上記のように仕事に関係する様々な事柄について新しい知見が多く、真剣に論じられています。
が、一方で拝金主義や現在の「幸福」に対する一般的価値観を否定するために、
理想論的で感情論的な、あまり論理的でない部分も、特に後半部分に目立ちました。
■一般的見解
やはり、誰もが本書を読んでおもうことは、「そういうえばあまり考えたことがないなぁ」とうもののようです。
雇用やワークライフバランスについては活発に論じられていますが、
そういった目先のことではなくもっと本質的なことについては意外と人は盲目なのかもしれません。
しかし、本当によく研究され、練られた内容になっています。
■総括
仕事に追われる日々を送る私たちは、こういったことについて振り返る時間も余裕もなく、
ただひたすら前に突き進むことを強いられている気がします。
ですが、一度立ち止まって、仕事と幸福、そして人生について考えなおしてみる必要があるのではないでしょうか。
この本は、そのきっかけとしてお勧めできます。
2013年5月21日に日本でレビュー済み
この書物は2003年に初版が発行され2009年に復刊されたとあります。 小生が手に取ったのは復刊版の方ですが、この間6年(書評を書いている現在は2013年ですから10年でもあります)、本書で取り上げているテーマは全く違和感を感じませんから、古今東西永遠の話題なのでしょうね。 多くの書評が書かれていますが、何れも当たっていると思います。敢えて追加すれば翻訳の素晴らしさでしょうか? 恐らく訳者自身がこのテーマに相当の思い入れがあって、出版社の方々とも相当突っ込んだ校正をされた結果だと思います。よくあるハウツー物ではありませんので、そう云う積りで買うと失望間違い無しですが、「人生、生き方を色々な角度から考え直そう」と思い立った時、先ず読んで見る事を進めると云う趣旨で2013年に新刊出版されたとしても、同類の書の中で、抜きん出てお勧めです。
2009年4月1日に日本でレビュー済み
原題は、そのものずばり、WORKです。
米国人の話が中心ですが、まったく違和感を感じない。
日本で生きていて働いて暮らしていても、米国人も日本人も生きる環境や
内面的な充足感のなさ、は(一般的に)大差ないんだなあ、と思いました。
本書は、働くことの意味と形態の劇的な変化、その中でのワークライフバランス
の考え方(仕事と余暇)の変化、人生の成功の意義、出世競争の意義、成功の
満足感の変貌、成功の基準、仕事の目的などなど、多岐にわたって平易な文書で
書かれています。一番いいのは、それらを考えるための、たくさんの視点、複眼思考
のヒントを与えてくれるところです。
雇われる、仕事を持つということから、技術と能力を市場に提供し、仕事を「する」に
変わった。もはや上司は存在せず、クライアントに才能、時間、労働を売っていると
認識すべき。頼るべきものは、自分の能力と人的ネットワークで、打ち込むべきは
仕事そのもの。仕事と余暇は分けてはならない。成功の定義は「肩書」「地位」
お仕着せの出世階段がない世界では、成果を計る絶対的な基準は存在しない、などなど。
キモは、種明かしをすると、実は、最後の「おわりに」に5つのサマリーとして
まとめられているので、要点は、そこを読めばすぐにわかる。しかし、本書の
真骨頂は、さまざま古今東西の薀蓄や名言、偉人や一般人のエピソードを読むこと
で、生きていくための哲学的なテーマを読者が脳内で深く掘り下げていくことに
なるところである。そのため、ポイントだけではなく、味わい深い本文をぜひ
読むことをお奨めします。訳はこなれていて大変読みやすい。
米国人の話が中心ですが、まったく違和感を感じない。
日本で生きていて働いて暮らしていても、米国人も日本人も生きる環境や
内面的な充足感のなさ、は(一般的に)大差ないんだなあ、と思いました。
本書は、働くことの意味と形態の劇的な変化、その中でのワークライフバランス
の考え方(仕事と余暇)の変化、人生の成功の意義、出世競争の意義、成功の
満足感の変貌、成功の基準、仕事の目的などなど、多岐にわたって平易な文書で
書かれています。一番いいのは、それらを考えるための、たくさんの視点、複眼思考
のヒントを与えてくれるところです。
雇われる、仕事を持つということから、技術と能力を市場に提供し、仕事を「する」に
変わった。もはや上司は存在せず、クライアントに才能、時間、労働を売っていると
認識すべき。頼るべきものは、自分の能力と人的ネットワークで、打ち込むべきは
仕事そのもの。仕事と余暇は分けてはならない。成功の定義は「肩書」「地位」
お仕着せの出世階段がない世界では、成果を計る絶対的な基準は存在しない、などなど。
キモは、種明かしをすると、実は、最後の「おわりに」に5つのサマリーとして
まとめられているので、要点は、そこを読めばすぐにわかる。しかし、本書の
真骨頂は、さまざま古今東西の薀蓄や名言、偉人や一般人のエピソードを読むこと
で、生きていくための哲学的なテーマを読者が脳内で深く掘り下げていくことに
なるところである。そのため、ポイントだけではなく、味わい深い本文をぜひ
読むことをお奨めします。訳はこなれていて大変読みやすい。
2009年10月2日に日本でレビュー済み
ただお金のためにだけ働いている人には、この本は向かないかもしれない。
この本は人生において仕事がいかに重要なポジションにあり、役割を担っているのかを教えてくれる。
人は仕事を介して、能力を駆使し努力することに価値を見つけている。
さて、みなさんは本当に意義のある仕事をしていますか?仕事が大好きと公言できますか?
【仕事自体が価値を持つとき】
・自分の好奇心を喜ばすとき
・自分の能力に挑戦できるとき
・自分の自主独立を宣言するとき
・「フロー体験」を提供するとき
仕事の質よりも時には生活の方が優先になるときもある。
だからこれら4項目のすべてを実感できる仕事につけたら幸せなことだと思った。
この本は人生において仕事がいかに重要なポジションにあり、役割を担っているのかを教えてくれる。
人は仕事を介して、能力を駆使し努力することに価値を見つけている。
さて、みなさんは本当に意義のある仕事をしていますか?仕事が大好きと公言できますか?
【仕事自体が価値を持つとき】
・自分の好奇心を喜ばすとき
・自分の能力に挑戦できるとき
・自分の自主独立を宣言するとき
・「フロー体験」を提供するとき
仕事の質よりも時には生活の方が優先になるときもある。
だからこれら4項目のすべてを実感できる仕事につけたら幸せなことだと思った。