自分の論文を書く上での参考文献が、この単行本を参考にして心理テストを実施していたので、私も入手して読んでみました。
著者自身も説明するように、学術書の体裁をとりながらも、広く世の中の人に読んでもらうために、代表値以外の記述統計量は省略されています。専門用語の使用も極力控えているように感じます。
テーマの「フェミニズム・ジェンダー・セクシュアリティ」は、突き詰めるとかなり重い論調になりがちです。しかし、高校生のための心理学入門書としての役割を担わせている本書では、非常に軽いタッチで説明がなされ、抵抗なく最後まで読み進められるように配慮されています。
私が参考にしたかったのは、著者の発案した「ジェンダー・パーソナリティ・スケールGPS」の成立経緯とその解説です。そのため、私が読んだのは64ページまでです。
この分野の心理テストとしては、BemのBSRIやSpenceのPAQが有名ですが、著者はこれらを再検討して批判を加え、その上で現代日本の実情に合致したテストを作成しています。先行するこれらの心理テストが確認できるというのも、本書を読む大きなメリットに違いありません。
さて、この43問からなるGPSですが、けっこう世間に流布しているようです。もっとも、学会では一定の批判に晒されていることは容易に想像できますが。
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男と女の心理テスト: フェミニズム・ジェンダー・セクシュアリティ 単行本 – 1998/4/1
小出 寧
(著)
- 本の長さ117ページ
- 言語日本語
- 出版社ナカニシヤ出版
- 発売日1998/4/1
- ISBN-10488848418X
- ISBN-13978-4888484183
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
フェミニズム、ジェンダー、セクシュアリティの3つの側面から男性と女性の恋愛、性差について分析。多数の心理テストとその結果を示しながら、男女の関係性の心理を明らかにする。
登録情報
- 出版社 : ナカニシヤ出版 (1998/4/1)
- 発売日 : 1998/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 117ページ
- ISBN-10 : 488848418X
- ISBN-13 : 978-4888484183
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,926,211位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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イメージ付きのレビュー
4 星
ある種の高校生向け心理学入門書
自分の論文を書く上での参考文献が、この単行本を参考にして心理テストを実施していたので、私も入手して読んでみました。 著者自身も説明するように、学術書の体裁をとりながらも、広く世の中の人に読んでもらうために、代表値以外の記述統計量は省略されています。専門用語の使用も極力控えているように感じます。 テーマの「フェミニズム・ジェンダー・セクシュアリティ」は、突き詰めるとかなり重い論調になりがちです。しかし、高校生のための心理学入門書としての役割を担わせている本書では、非常に軽いタッチで説明がなされ、抵抗なく最後まで読み進められるように配慮されています。 私が参考にしたかったのは、著者の発案した「ジェンダー・パーソナリティ・スケールGPS」の成立経緯とその解説です。そのため、私が読んだのは64ページまでです。 この分野の心理テストとしては、BemのBSRIやSpenceのPAQが有名ですが、著者はこれらを再検討して批判を加え、その上で現代日本の実情に合致したテストを作成しています。先行するこれらの心理テストが確認できるというのも、本書を読む大きなメリットに違いありません。 さて、この43問からなるGPSですが、けっこう世間に流布しているようです。もっとも、学会では一定の批判に晒されていることは容易に想像できますが。
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2011年5月31日に日本でレビュー済み
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自分の論文を書く上での参考文献が、この単行本を参考にして心理テストを実施していたので、私も入手して読んでみました。
著者自身も説明するように、学術書の体裁をとりながらも、広く世の中の人に読んでもらうために、代表値以外の記述統計量は省略されています。専門用語の使用も極力控えているように感じます。
テーマの「フェミニズム・ジェンダー・セクシュアリティ」は、突き詰めるとかなり重い論調になりがちです。しかし、高校生のための心理学入門書としての役割を担わせている本書では、非常に軽いタッチで説明がなされ、抵抗なく最後まで読み進められるように配慮されています。
私が参考にしたかったのは、著者の発案した「ジェンダー・パーソナリティ・スケールGPS」の成立経緯とその解説です。そのため、私が読んだのは64ページまでです。
この分野の心理テストとしては、BemのBSRIやSpenceのPAQが有名ですが、著者はこれらを再検討して批判を加え、その上で現代日本の実情に合致したテストを作成しています。先行するこれらの心理テストが確認できるというのも、本書を読む大きなメリットに違いありません。
さて、この43問からなるGPSですが、けっこう世間に流布しているようです。もっとも、学会では一定の批判に晒されていることは容易に想像できますが。
著者自身も説明するように、学術書の体裁をとりながらも、広く世の中の人に読んでもらうために、代表値以外の記述統計量は省略されています。専門用語の使用も極力控えているように感じます。
テーマの「フェミニズム・ジェンダー・セクシュアリティ」は、突き詰めるとかなり重い論調になりがちです。しかし、高校生のための心理学入門書としての役割を担わせている本書では、非常に軽いタッチで説明がなされ、抵抗なく最後まで読み進められるように配慮されています。
私が参考にしたかったのは、著者の発案した「ジェンダー・パーソナリティ・スケールGPS」の成立経緯とその解説です。そのため、私が読んだのは64ページまでです。
この分野の心理テストとしては、BemのBSRIやSpenceのPAQが有名ですが、著者はこれらを再検討して批判を加え、その上で現代日本の実情に合致したテストを作成しています。先行するこれらの心理テストが確認できるというのも、本書を読む大きなメリットに違いありません。
さて、この43問からなるGPSですが、けっこう世間に流布しているようです。もっとも、学会では一定の批判に晒されていることは容易に想像できますが。
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