まず、著者の労力に拍手です。よく調べられました。
とにかく資料の少ない天活・国活・河合・大都と大正の後半から太平洋戦争開戦時まで、東京の町屋や角筈、そして巣鴨の撮影所を使っていた映画会社の盛衰と、そこに集合離散してきた映画人達の行方を丹念に追っている。
多少文体は単調になるのはいたしかたがない。よくぞここまで調べたなあというのが正直な感想です。この書籍で初めて知った映画人もいたし、大変勉強になった。
ただ、本著に登場する映画人達の表記にルビをふってもらわないと、読み方がわからない人が多かった。
例えば、俳優の「杉山昌三九」（すぎやましょうさく）と読むらしいのだが、（すぎやましょうさんく）などかなとも思った。ネットで調べてわかったが・・・
非常に労作です。貴重な資料的な側面も持っている書籍です。
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