全部で、8つの話からなります。
平安時代など昔を舞台にしたものや現代を舞台にしたもの、
そして最後に「耳なし芳一」です。
漫画も1編含まれます。
「怖い!」というより、「不思議な話」が多かったです。
怪談というより、不思議な昔話を、読んでるようは話
ばかりでした。
琵琶になじみのないためか、いまいち、ピンと来ない
ところもありましたが、それでも、雰囲気は楽しめました。
すでに出版されている短編集から選ばれたものが
多かったですが、その短編集を、読んでみようか、、
という気になりました。
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琵琶綺談 単行本 – 2006/11/1
琵琶をめぐる怪異の物語,孔雀に乗った女,玉兎,春喪祭 他
- 本の長さ268ページ
- 言語日本語
- 出版社日本出版社
- 発売日2006/11/1
- ISBN-104890489576
- ISBN-13978-4890489572
登録情報
- 出版社 : 日本出版社 (2006/11/1)
- 発売日 : 2006/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 268ページ
- ISBN-10 : 4890489576
- ISBN-13 : 978-4890489572
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,719,222位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 413,716位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1951年、神奈川県小田原市生まれ。77年に作家デビュー後、“キマイラ・吼”“魔獣狩り”“闇狩り師”“陰陽師”シリーズ等人気作品を発表し、今日に 至る。89年『上弦の月を喰べる獅子』で、第10回日本SF大賞を、98年『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞を受賞。日本SF作家クラブ会員(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 天海の秘宝(上) (ISBN-13: 978-4022507631 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中3.5つ
5つのうち3.5つ
2グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年11月30日に日本でレビュー済み
琵琶の腹板にある共鳴孔は目のようにも見え、琵琶全体は顔のようにも見える。そのせいか、琵琶にまつわる不思議な話は多い。
本書はそんな短編が寄せ集められている。単なる「奇談」ではない。さまざまなジャンルの琵琶が一冊の中で競演することにより、独特な空間をあやなす「綺談」となっている。
小松和彦の書き下ろしは、「耳なし芳一」と同様の民間伝承にまで言及している。平岩弓枝は異国の琵琶の願いを、岡野玲子は楽琵琶の気持ちを、よく代弁している。加門七海は旧暦の月の満ち欠けと琵琶の共鳴孔の名称を巧みに使っている。赤江瀑は現代の薩摩琵琶奏者の謎の死を、夢枕獏は能の「檜垣」を題材とした笹琵琶の話を、ドラマのように描いている。中島らもは中国の琵琶の話を切れ味の良い怪談に仕立てている。小泉八雲の「耳なし芳一」は最終話にふさわしい不朽の名作である。
時代も琵琶の種類も多様で、話にも長短があるので、飽きない。CDは無いのに、音が聞こえてきそうな作品ばかりである。楽器や音の描写には多少の虚構があるが、その分、読者は心の中で自由に競演を楽しめるのではないだろうか。
本書はそんな短編が寄せ集められている。単なる「奇談」ではない。さまざまなジャンルの琵琶が一冊の中で競演することにより、独特な空間をあやなす「綺談」となっている。
小松和彦の書き下ろしは、「耳なし芳一」と同様の民間伝承にまで言及している。平岩弓枝は異国の琵琶の願いを、岡野玲子は楽琵琶の気持ちを、よく代弁している。加門七海は旧暦の月の満ち欠けと琵琶の共鳴孔の名称を巧みに使っている。赤江瀑は現代の薩摩琵琶奏者の謎の死を、夢枕獏は能の「檜垣」を題材とした笹琵琶の話を、ドラマのように描いている。中島らもは中国の琵琶の話を切れ味の良い怪談に仕立てている。小泉八雲の「耳なし芳一」は最終話にふさわしい不朽の名作である。
時代も琵琶の種類も多様で、話にも長短があるので、飽きない。CDは無いのに、音が聞こえてきそうな作品ばかりである。楽器や音の描写には多少の虚構があるが、その分、読者は心の中で自由に競演を楽しめるのではないだろうか。