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幻の三中井百貨店: 朝鮮を席巻した近江商人・百貨店王の興亡 単行本 – 2004/3/1

5.0 5つ星のうち5.0 7個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

かつて、朝鮮から大陸にかけ18店舗を持つ一大百貨店王国があった。三越にも勝った三中井がなぜ消滅したのか? 最新マーケティングの手法でそのナゾを解く。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 晩聲社 (2004/3/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/3/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 282ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4891883146
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4891883140
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 7個の評価

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林 広茂
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2021年2月22日に日本でレビュー済み
近江商人が作った百貨店が朝鮮や満州で大成功するも
終戦に伴い一瞬で崩壊してしまった、という話
日本と韓国の双方でマーケティングの仕事をしてた人だからこその一冊である
朝鮮でも都市部に限られてはいるものの(まあ当時の日本でもそうだが)
駐在してたり移り住んだ日本人や富裕な両班の朝鮮人は
百貨店を中心として豊かな消費生活を楽しんでいた
なんで消滅したのか、というのがまあ一番の謎なんだけど
戦時下であっても植民地での経緯に注力するあまりに
京都の百貨店の経営参加や下関店の誘致などを断ってしまった
そのために終戦で店舗が消滅し資産がなくなると
今までに積み上げてきたブランド力が消えてしまった
また同族経営を守る中で信頼出来る独自性の高い大幹部の育成に失敗し
当主が再建への気力を失っていた、というのもあったのだという
ifとして国内に拠点を持っていれば、当主がやる気があれば、というのがあるが
まあ地場の百貨店としては生き残れたかもしれないけど
京阪神は電鉄系に呉服系も競争が激しいし
最終的にはどこかの傘下に入ったんだろうとは思う
2014年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容は貴重であり重要で大変興味深い本。しかし描かれ方がビジネス書風であまり読み易くない。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現在、彦根キャッスルロードにロールケーキで有名な「三中井」という洋菓子店がある。この普通の菓子店が、かつて大丸や高島屋を凌ぎ、三越にも迫る一大百貨店チェーンだったと誰が信じるだろうか。日本の教育で「あえて触れない」日本史として「日本だった頃の朝鮮」がある。どうして三中井を多くの日本人が知らないのかと言えば、それは18店全てが朝鮮・満州・中国に存在していたからだ。本社は滋賀県に置き、中江家の四兄弟が切り盛りしてきた三中井は、特に朝鮮で名を馳せたという。自分もひょんなことからウェブで「三中井」の名を見つけて検索していったら、まあ面白い歴史だこと!大陸には多くの日本人が渡ったが、少なくとも現貨幣価値で年商5000億円を誇った企業はここだけだし、また戦後一気に消えてしまったのも不思議だ。本書には、その顛末が細かく書かれており、まさに貴重な労作だと思う。三中井の衰退は、今の日本企業にも十分起こりうる「2代目ボンボンの放蕩」によるものらしい。まあ大東亜戦争敗戦という最大の原因はあったのだが、株や怪しいビジネスにも手を出して自らを破壊してしまった、というのが何とも惜しい。京都や下関からも出店要請があったことも書かれており、著者同様「もし〜」という仮定で京都に店を持っていたら、そのまま現存したかもしれない。菓子店・三中井の創業は1954年とされており、正確には大百貨店の存続会社ではない。しかしウェブで写真を見ると、家紋はそのままだし、経営も中江家のままだ。今度ぜひ彦根の店も訪ねてみたいし、ソウルに行ったら三中井の跡地も確認したい。日本人はまだまだ知らない「歴史」が多すぎる。本書は流通業に携わっている方にもお勧めします。星5つ。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
かって日本の敗戦まで朝鮮・満州・中国にまたがる壮大な規模の事業展開をなし遂げた近江商人を描いた書籍。

「三中井」は、1905年朝鮮大邱で雑貨・小物屋として創業し、拡大競争路線で蓄えた資本を下に、京城へと進出、三越、松坂屋に並ぶ朝鮮屈指の百貨店ビジネスを成功へと導いた。

同書の中心人物は中江4兄弟である。彼等は米国からの百貨店ビジネスノウハウを取得し、東京の最新モードを研究し、先行する大規模資本との競争に独自性を加えることで営業を多角化し収益を拡大していった。そして、「三中井」ファッションは朝鮮人中流階層以上を中心に人気を博していった。

本書の面白かったところは以下の通りです。

'@朝鮮民族資本による百貨店の技術・ノウハウの取得を、経営学的視座から分析したこと(AI移転)。

'A植民地期朝鮮に於けるインフラ整備の拡充という側面を「経済物質文化」、「社会精神文化」に大別し、「朝鮮型大衆消費社会」の日本適応化に着目したところ。

以上、同書の詳細を読み深める事で、当時の朝鮮の諸相が見えてくることと思います。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
かって、釜山、大邱、ソウル、平壌、新京と朝鮮半島と満州を席捲した三中井(みなかい)百貨店という百貨店チェーン。
創業者は、「売って良し、買って良し、世間に良し」の”三方良し”を信条とする近江商人の末裔だった。
彼らが躍進した背景と、日韓の歴史、そしてなぜ彼らが跡形もなく消え去ったかを、著者が豊富な写真、資料、そして当事者への取材から探る。

当時の様子について、現在ある建物との関連が良く説明されており、ソウルを歩いているときに「あーここに●●があったのか、、、」などと当時をしのぶことができる。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年4月24日に日本でレビュー済み
韓流ドラマやKARAなどが話題となったと思ったら、
竹島問題で一気に嫌韓が増幅されたように感じます。

日本と朝鮮の関係は難しいものがありますね。

戦後の北朝鮮との関係はさておき、
韓国との間でもジャパン・マスキングといって
日本の影響はあまり表に出ないようになってます。

まして、戦前の大日本帝国統治下の朝鮮の様子となると
ほとんど情報がありません。

しかし、清国の属国であった李氏朝鮮から
一気に今の躍進する韓国になった訳ではなく、
その間に挟まれた日本の進出と植民地支配の時代が
影響しているはずです。

この本には、三中井百貨店という今はない、朝鮮・満州で一大勢力を
築いたデパートを軸に戦前の朝鮮の世相が見事に描かれています。

朝鮮人にとっては認めたくないでしょうが、
それなりに日本の支配を受け入れて一部日本流の消費生活をしていた、
マ、当たり前のことですが。

最初は、当時の生活を知りたい思いで読み始めたのですが、
朝鮮・満州に進出して活躍した近江商人の物語であるところから、
今後日本人がアジアに出ていく参考になると気づきました。

確かに、国家権力や軍と結託して勢力を拡大したという面はありますが、
緻密な計算によって大胆にリスクを取ってアジア進出を図った
戦前の日本人の面目躍如たるものがあると感じました。

こうした進取の意気込みをこれからの日本に期待したいと思います。

そして、敗戦とともに幻のように消えてしまった組織の脆弱性について、
大いに考えさせられる本でした。

三越と肩を並べるような百貨店だったのに、今は知る人もいない。
私もこの本でその存在を始めて知りました。

お薦めの一冊です。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本、韓国どちらにも偏ることなく客観的に歴史が描かれている。

三中井の歴史はもちろんだが戦前の国際マーケティングについても事細かに説明されており、
国際マーケティングの根源を学習したい人にも是非読んでもらいたい作品である。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート