Sony Music Artistsに所属する若手女優三人による写真集です。
「恋」「夏目漱石」「少女の一瞬の永遠を切り取る」という統一コンセプトで作られています。
橋本愛さん15歳30カット、高田里穂さん16歳16カット、岡野真也さん18歳13カット。撮影は中込一賀氏。
インタビュアーとテキストが女性である事で、少女性への視点にバランスも保たれています。
高田里穂さんは、誰もいない夏休みの校舎や校内プールでの撮影です。
水色を基調とした夏の制服が、高田さんの爽やかで落ち着いた上品さを引き出しています。
岡野真也さんは、近代和風建築での屋内撮影です。
空間の陰りが心の陰りに応じ、情念さえ感じさせる情感と理知が、官能から湿度を拭っています。
「悩みがなさそうだねって良く言われるんですけど、その度に“ヨシッ”て思う。
ずっとそう言われたくて、いつも笑顔でいる事を心がけてきたから…」という岡野さんの言葉に驚きました。
教養が自我の肥大を抑制し、他者への想像力と感情の機微を育んでいく。
そのような成長をされていく方なのだと感じました。生涯女優への道を見据えておられるのでしょう。
橋本愛さんは、通学路や神社、商店街に河原での撮影です。
衣装は白ブラウスの制服と、白いノースリーブのワンピースです。
ノスタルジックな少女像を、拒否するでもなく、肯定するでもなく
丸ごと飲み込んだ底知れなさが顕れています。
安全圏から観察する事も、高見から愛でる事も許されない、内側に食い込む美の在り方。
感情ではすくえない感情、感情では捉えられない世界。
それを投影出来るのが、橋本さんのかけがえのない資質だと感じます。
示されたコンセプトにしたがって、撮り手の要求に素直に応えたにも関わらず
作品全体にあまりに美しい不穏さを纏わせているのが、器からはみ出した橋本さんの生身の牙なのでしょう。
その牙が生涯持ち続ける才能であれ、年齢と資質の交錯点で輝く奇跡であれ
物事の理解を深める兆しを知っている、橋本さんの感性を思えば
これからも多くの煌めく瞬間を生み出し続ける方なのだと強く期待しています。
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aBUTTON VOL.1_恋 橋本愛/高田里穂/岡野真也 (PLUP SERIES) 単行本 – 2011/8/30
- 言語日本語
- 出版社パルコ
- 発売日2011/8/30
- ISBN-104891949082
- ISBN-13978-4891949082
登録情報
- 出版社 : パルコ (2011/8/30)
- 発売日 : 2011/8/30
- 言語 : 日本語
- ISBN-10 : 4891949082
- ISBN-13 : 978-4891949082
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,098,394位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6,053位タレント写真集 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年9月2日に日本でレビュー済み
本誌は「コンセプトビジュアルマガジン」とありますが、写真集の性格が強いせいか、書店では写真集のコーナーに置かれているようです。
まあ、それは置いておいて、このVOL.1では3人の女の子が取り上げられています。
橋本愛、高田里穂、岡野真也の3人です。
高田里穂さん目当てで購入したのですが・・・
ページを3人で仲良く(?)3等分しているのかと思いきや、前半、つまり半分を橋本愛さん、後半を高田里穂さんと岡野真也さんで分け合う形になっていたのが残念でした。編集サイドとしては橋本愛さんイチ押し、ということなのでしょうか?
私は橋本愛さんについては「名前は知っている」という程度で、岡野真也さんについては「男子?」(失礼!!)と思っていたくらいです。(名前で損していると思います)
良かったことは、3人とも「黒髪の」(ココ重要。)美少女であることです。今回のテーマは「恋」だそうですが、夏目漱石の文章とマッチしていて、まあ成功でしょう。インタビューもあります。
評価ですが、3人とも目当てであるなら◎、誰か1人または2人目当てなら○、後ろの2人のうちのどちらか目当てなら正直言って強くはオススメできません。
まあ、それは置いておいて、このVOL.1では3人の女の子が取り上げられています。
橋本愛、高田里穂、岡野真也の3人です。
高田里穂さん目当てで購入したのですが・・・
ページを3人で仲良く(?)3等分しているのかと思いきや、前半、つまり半分を橋本愛さん、後半を高田里穂さんと岡野真也さんで分け合う形になっていたのが残念でした。編集サイドとしては橋本愛さんイチ押し、ということなのでしょうか?
私は橋本愛さんについては「名前は知っている」という程度で、岡野真也さんについては「男子?」(失礼!!)と思っていたくらいです。(名前で損していると思います)
良かったことは、3人とも「黒髪の」(ココ重要。)美少女であることです。今回のテーマは「恋」だそうですが、夏目漱石の文章とマッチしていて、まあ成功でしょう。インタビューもあります。
評価ですが、3人とも目当てであるなら◎、誰か1人または2人目当てなら○、後ろの2人のうちのどちらか目当てなら正直言って強くはオススメできません。
2014年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作り手が自分のセンスを見せつけたい、押し付けたいひどいもの。
やたら暗くてよく見えない、被写体がページ間の折込に入っているシーンが多く見辛いのなんの。
カットを小さくするのがあなた方のセンスなんですか?(笑)
1流のモデルからよくこんなもの作れるなと逆に感心します。
中古屋でワンコインで買っても損した気分になれます。
やたら暗くてよく見えない、被写体がページ間の折込に入っているシーンが多く見辛いのなんの。
カットを小さくするのがあなた方のセンスなんですか?(笑)
1流のモデルからよくこんなもの作れるなと逆に感心します。
中古屋でワンコインで買っても損した気分になれます。
2013年11月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
遅まきながら。
数年前に映画『告白』を見て、「橋本愛」という女優に心を奪われた。
演技といい、表情といい、年齢にそぐわない、大人の雰囲気に圧倒されたのを覚えている。
そこで、彼女のことを調べる最中に出会った1冊。
一瞬の表情の切り取りが非常に丁寧で、写真を見ているだけなのに、映画をみているような錯覚を覚える。
ああ、たぶんこんな出来事があったんだな、というストーリーが見える写真。
おすすめです
数年前に映画『告白』を見て、「橋本愛」という女優に心を奪われた。
演技といい、表情といい、年齢にそぐわない、大人の雰囲気に圧倒されたのを覚えている。
そこで、彼女のことを調べる最中に出会った1冊。
一瞬の表情の切り取りが非常に丁寧で、写真を見ているだけなのに、映画をみているような錯覚を覚える。
ああ、たぶんこんな出来事があったんだな、というストーリーが見える写真。
おすすめです
2011年11月27日に日本でレビュー済み
シリーズ1作目と云うことで,模索としての3人オムニバス写真集のような仕上がりなのでしょうが,まぁ,とにかく「もったいない」ですね.
全体の雰囲気はとても良いのですが,各女優のページ数もばらつきがありますし,顔のアップ画が少ないのが私的には大きく不満です.
本シリーズが現在は1人1冊の形式になっている以上,アナザカットで彼女ら1人1冊のリメイク,願わくばリテイク(完全別撮り)版を出版してもらいたいです.
全体の雰囲気はとても良いのですが,各女優のページ数もばらつきがありますし,顔のアップ画が少ないのが私的には大きく不満です.
本シリーズが現在は1人1冊の形式になっている以上,アナザカットで彼女ら1人1冊のリメイク,願わくばリテイク(完全別撮り)版を出版してもらいたいです.