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イオマンテ: めぐるいのちの贈り物 (北の大地の物語) 単行本 – 2005/3/1

5つ星のうち4.2 6

商品の説明

出版社からのコメント

『おおかみのこがはしってきて』から六年、先住民族アイヌに学ぶ「北の大地の物語」シリーズ第二弾『イオマンテ ―めぐるいのちの贈り物―』が誕生しました。アイヌに伝わる熊送りの儀式「イオマンテ」を題材とした創作物語です。

▼イオマンテとは
冬の終わり、まだ冬眠中の熊を狩るアイヌの穴熊猟。熊は冬眠中に子どもを生むので、穴の中には母熊と子熊がいます。アイヌの人々は、母熊は獲物にしますが、子熊はそのままコタン(村)に連れ帰り、カムイ(神)の国からの賓客として大切に育てました。そして、一年か二年の後、大きく育った子熊を、カムイの国にいる母熊のもとに送り返すのです。この時に行われる盛大な熊送りの儀式が「イオマンテ」です。

▼物語
「送る」とは、実際には、熊の命を奪うということ。少年は、子熊との別れのつらさのなかで、命の重さと尊さを痛いほど感じます。そして、生きていくということは、日々、他者の命をもらっていることだと気づいていきます。熊とともに育った少年の目に映る現実と、子熊のカムイの語る神話世界。二人の語り手によって交互に語られるふたつの世界は、やがてひとつに重なり、命と魂の巡りの壮大な物語が浮かびあがります。

▼本書の特徴
・作品制作にあたっては、アイヌのフチ(おばあさん)やエカシ(おじいさん)に取材を重ねました。アイヌの人々の生の声が生かされた物語です。
・挿画は、2003年に第13回宮沢賢治賞を受賞した小林敏也。受賞後第一作の本作では、アイヌの民俗風習の検証を重ね、正確かつダイナミックに北の先住民の暮らしぶりを表現しました。
・キーワードはアイヌ語で表記、日本語のルビをつけました。
・命の教育が叫ばれるいま、命とは、魂とは何かを深く問いかける心の絵本です。

著者について

文・寮美千子
1955年、東京生まれ。1986年、毎日童話新人賞受賞。先住民文化と天文学に興味を持ち、幅広く仕事を行う。
先住民関連の作品としては、シアトル首長のスピーチを編訳した『父は空 母は大地』、モンゴルに伝わる馬頭琴伝説を元にした創作『青いナムジル』、アイヌ民族に伝わる言葉遊びを元にした創作『おおかみのこがはしってきて』(以上パロル舎)などがある。

画・小林敏也
1947年、静岡県に生まれる。1970年、東京芸術大学工芸科卒業。
イラストレーションのみならず、グラフィックや印刷技術を視野に入れた、斬新な絵本づくりの先駆者として、高く評価されている。
ライフワークである「画本 宮澤賢治」シリーズ(パロル舎)は、1984年に「どんぐりと山猫」を刊行以来、すでに15冊を数え、2003年、第13回宮沢賢治賞を受賞した。

企画・十勝場所と環境ラボラトリー
1995年にスタート。十勝の雄大な自然の一部として、人間がほんとうの意味で豊かに暮らしていくことのできる21世紀の新たな発想のまちづくりのために、地域の有志、国内外の研究者、経済人など多くの人々とネットワークして、研究・実践を重ねてきた。十勝発の新たな地域像は、すでにさまざまな形で世界へ向けて発信されている。本書はその活動の一部として企画された。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ エフ企画 (2005/3/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/3/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 65ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4894190311
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4894190313
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.2 6

著者について

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寮 美千子
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千葉県立千葉高等学校卒。外務省、広告制作会社勤務、フリーランスのコピーライターを経て、1986年、毎日童話新人賞を受賞、童話作家としてデビュー。以後、童話・絵本・小説・ノンフィクションと幅広く活躍。2006年より奈良市在住。

http://ryomichico.net/

1991〜1997年、衛星放送ラジオ局「セント・ギガ」に600篇以上の詩を提供。

1992年、野辺山宇宙電波観測所十周年記念絵本『ほしがうたっている』(絵・高橋常政、思索社)を制作。

2004年、兵庫県立西はりま天文台の2メートル望遠鏡「なゆた」完成記念絵本『遠くをみたい 星の贈りもの』(画・東逸子、パロル舎)を制作。

2005年、大人を主人公とした最初の小説『楽園の鳥 カルカッタ幻想曲』(講談社)が第33回泉鏡花文学賞を受賞。同年、財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構の助成を受けて制作した絵本『イオマンテ めぐるいのちの贈り物』(画・小林敏也、パロル舎)が小学館児童出版文化賞候補作に選出。

上記以外の作品に、子どもを主人公とした小説『小惑星美術館』『ラジオスターレストラン』『ノスタルギガンテス』『星兎』(以上パロル舎)『夢見る水の王国』(角川書店)、先住民文化関連絵本『父は空 母は大地 インディアンからの手紙』『おおかみのこがはしってきて』(いずれもパロル舎)、絵本『黒い太陽のおはなし 日食の科学と神話』(絵・佐竹美保、小学館)、ノンフィクション『マザー・テレサへの旅 ボランティアってだれのため?』(学研)『しあわせの王様 全身麻痺のALSを生きる舩後靖彦の挑戦』(小学館)など。

幼稚園・保育園向けの月刊絵本誌でも数多くの作品を発表し続けている。それらの中から絵本『おおきくなったらなんになる?』(鈴木出版)『ほしのメリーゴーランド』(フレーベル館)などが単行本化されている。アジア各国で翻訳出版された作品も多い。

金沢歌劇座で2012年に上演されたオペラ「ラジオスターレストラン 星の記憶」では原作・脚本を担当した。

カスタマーレビュー

星5つ中4.2つ
5つのうち4.2つ
6グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

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