トランプ大統領誕生から、メディアに騙されてる事に気づき、
そこから色々調べてトッド氏に行きつきました。
古い本ですが、アメリカを理解するのに凄く参考になり、
その後のアメリカの動向から現在迄を考え読み進めると非常に参考になります。
この本が出た当時は政治経済、国際情勢など何の興味もなかったのですが、
歴史、民族、宗教、金融、資本主義等を勉強し直し中の中、大変参考になる一冊でした^_^
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
帝国以後 〔アメリカ・システムの崩壊〕 単行本 – 2003/4/30
エマニュエル トッド
(著),
石崎 晴己
(翻訳)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥2,750","priceAmount":2750.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"2,750","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"uIaq6wAW4Wi253vz8C5PkCx%2FV%2FhWWnfvh%2BgfvOY%2FmHnvt3%2FgkwCzTfqSopyJsRTwBbf5GP%2BbBOVSVA%2F7pQbEZROZX7nkg9JRBSgwpLCZcUFrmwjhgyp%2BS6u6RNTw2qB1","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}]}
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ299ページ
- 言語日本語
- 出版社藤原書店
- 発売日2003/4/30
- ISBN-104894343320
- ISBN-13978-4894343320
よく一緒に購入されている商品
対象商品: 帝国以後 〔アメリカ・システムの崩壊〕
¥2,750¥2,750
最短で6月1日 土曜日のお届け予定です
残り8点(入荷予定あり)
¥858¥858
最短で6月1日 土曜日のお届け予定です
在庫あり。
¥2,420¥2,420
最短で6月1日 土曜日のお届け予定です
残り16点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
出版社からのコメント
あのいまわしい同時多発テロから10年。E・トッドは9.11事件直後のアメリカをどう見ていたか?
内容(「MARC」データベースより)
ソ連崩壊を世界で最も早く予言した著者が、ハンチントン、フクヤマ、チョムスキーらを逆手にとり、「EU露日VSアメリカ」という新構図、「新ユーラシア時代の到来」を予言。イラク攻撃以後の世界秩序を展望する。
著者について
■エマニュエル・トッド(Emmanuel TODD)■
1951年生。歴史人口学者・家族人類学者。フランス国立人口統計学研究所(INED)に所属。作家のポール・ニザンを祖父に持つ。L・アンリの著書を通じて歴史人口学に出会い、E・ル=ロワ=ラデュリの勧めでケンブリッジ大学に入学。家族制度研究の第一人者P・ラスレットの指導で、76年に博士論文『工業化以前のヨーロッパの7つの農民共同体』を提出。
同年、『最後の転落』で、弱冠25歳にして乳児死亡率の上昇を論拠に旧ソ連の崩壊を断言。その後の『第三惑星――家族構造とイデオロギー・システム』と『世界の幼少期――家族構造と成長』(99年に2作は『世界の多様性』 (荻野文隆訳)として合本化)において、各地域における「家族構造」と「社会の上部構造(政治・経済・文化)」の連関を鮮やかに示す、全く新しい歴史観と世界像を提示。
『新ヨーロッパ大全』I ・II (石崎晴己・東松秀雄訳)(90年)では多様性に満ちた新しいヨーロッパ像を提示、『移民の運命』〔同化か隔離か〕 (石崎晴巳・東松英雄訳)(94年)では家族構造が各国の移民問題に決定的な影響を与えていることを分析し、『経済幻想』 (平野泰朗訳)(98年)では家族構造に基づく経済構造の多様性の認識から、アングロ・サクソン型個人主義的資本主義を唯一の規範とするグローバリズムを批判し、金融に過剰依存するアメリカ経済の脆弱さをいち早く指摘。
「9・11テロ」から1年後、対イラク戦争開始前の02年9月に発表された『帝国以後』〔アメリカ・システムの崩壊〕 (石崎晴己訳)では、「米国は唯一の超大国」といった世界の一般的な対米認識に反して、「アメリカの問題は、その強さにではなく、むしろその弱さにこそある」と、アメリカの衰退、とりわけその経済力の衰退を指摘し、アフガニスタン攻撃に始まる米国の軍事行動を、自らの覇権を演劇的に世界に誇示するための「演劇的小規模軍事行動」と断定。28カ国以上で翻訳され、世界的大ベストセラーとなり、とりわけ独仏を中心とする、対イラク戦争反対の理論的支柱となった。
『文明の接近』〔「イスラームvs西洋」の虚構〕 E・トッド+Y・クルバージュ (石崎晴己訳)(07年)では、『帝国以後』でのイスラム圏分析をさらに深化させ、出生率の下降と識字率の上昇を論拠に、「イスラム原理主義」の表層的現象ばかりに目を奪われる欧米のイスラム脅威論に反して、着実に進むイスラム圏の近代化を指摘。
08年6月刊行の最新著『デモクラシー以後』(邦訳,藤原書店)では、サルコジ大統領誕生に体現されたフランス社会とデモクラシーの危機を分析し、「エリートが自由貿易体制に疑義を呈さないことが格差拡大、金融危機につながっている」と、需要を掘り起こし、ヨーロッパのデモクラシーを守る最後の手段として、均衡のとれた保護主義を提唱している。
1951年生。歴史人口学者・家族人類学者。フランス国立人口統計学研究所(INED)に所属。作家のポール・ニザンを祖父に持つ。L・アンリの著書を通じて歴史人口学に出会い、E・ル=ロワ=ラデュリの勧めでケンブリッジ大学に入学。家族制度研究の第一人者P・ラスレットの指導で、76年に博士論文『工業化以前のヨーロッパの7つの農民共同体』を提出。
同年、『最後の転落』で、弱冠25歳にして乳児死亡率の上昇を論拠に旧ソ連の崩壊を断言。その後の『第三惑星――家族構造とイデオロギー・システム』と『世界の幼少期――家族構造と成長』(99年に2作は『世界の多様性』 (荻野文隆訳)として合本化)において、各地域における「家族構造」と「社会の上部構造(政治・経済・文化)」の連関を鮮やかに示す、全く新しい歴史観と世界像を提示。
『新ヨーロッパ大全』I ・II (石崎晴己・東松秀雄訳)(90年)では多様性に満ちた新しいヨーロッパ像を提示、『移民の運命』〔同化か隔離か〕 (石崎晴巳・東松英雄訳)(94年)では家族構造が各国の移民問題に決定的な影響を与えていることを分析し、『経済幻想』 (平野泰朗訳)(98年)では家族構造に基づく経済構造の多様性の認識から、アングロ・サクソン型個人主義的資本主義を唯一の規範とするグローバリズムを批判し、金融に過剰依存するアメリカ経済の脆弱さをいち早く指摘。
「9・11テロ」から1年後、対イラク戦争開始前の02年9月に発表された『帝国以後』〔アメリカ・システムの崩壊〕 (石崎晴己訳)では、「米国は唯一の超大国」といった世界の一般的な対米認識に反して、「アメリカの問題は、その強さにではなく、むしろその弱さにこそある」と、アメリカの衰退、とりわけその経済力の衰退を指摘し、アフガニスタン攻撃に始まる米国の軍事行動を、自らの覇権を演劇的に世界に誇示するための「演劇的小規模軍事行動」と断定。28カ国以上で翻訳され、世界的大ベストセラーとなり、とりわけ独仏を中心とする、対イラク戦争反対の理論的支柱となった。
『文明の接近』〔「イスラームvs西洋」の虚構〕 E・トッド+Y・クルバージュ (石崎晴己訳)(07年)では、『帝国以後』でのイスラム圏分析をさらに深化させ、出生率の下降と識字率の上昇を論拠に、「イスラム原理主義」の表層的現象ばかりに目を奪われる欧米のイスラム脅威論に反して、着実に進むイスラム圏の近代化を指摘。
08年6月刊行の最新著『デモクラシー以後』(邦訳,藤原書店)では、サルコジ大統領誕生に体現されたフランス社会とデモクラシーの危機を分析し、「エリートが自由貿易体制に疑義を呈さないことが格差拡大、金融危機につながっている」と、需要を掘り起こし、ヨーロッパのデモクラシーを守る最後の手段として、均衡のとれた保護主義を提唱している。
登録情報
- 出版社 : 藤原書店 (2003/4/30)
- 発売日 : 2003/4/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 299ページ
- ISBN-10 : 4894343320
- ISBN-13 : 978-4894343320
- Amazon 売れ筋ランキング: - 151,928位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 52位アメリカのエリアスタディ
- - 646位国際政治情勢
- - 764位政治入門
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
グダグダと繰り返し同じことを言っている。
素晴らしい啓蒙の書なんだけど饒舌で読みにくい。
長い。途中から速読に変えました。
これ、文章を切り詰めてスッキリさせたらより感動できると思います。
素晴らしい啓蒙の書なんだけど饒舌で読みにくい。
長い。途中から速読に変えました。
これ、文章を切り詰めてスッキリさせたらより感動できると思います。
2019年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初版は2003年4月であり、古臭さもあるかと思いつつ読んでみたが、そのような事は全く無く、今読んでもとても面白い。
確かに発行から15年以上経っているため、細かく見ていけば違和感もあるにはあるが、それを指摘するのはただの野暮。本書の一番大事な部分はむしろ現在でも進行中の歴史であり、今更感などは皆無。
本書は、これ以降に出たエマニュエル・トッド氏の新書本(特に文春新書など)と併せてお読みになるのも良いだろう。著者の考え方に触れていくのも、なかなかエキサイティングな読書体験であった(その分、読むのにかなり時間が掛かってしまったが…)。
確かに発行から15年以上経っているため、細かく見ていけば違和感もあるにはあるが、それを指摘するのはただの野暮。本書の一番大事な部分はむしろ現在でも進行中の歴史であり、今更感などは皆無。
本書は、これ以降に出たエマニュエル・トッド氏の新書本(特に文春新書など)と併せてお読みになるのも良いだろう。著者の考え方に触れていくのも、なかなかエキサイティングな読書体験であった(その分、読むのにかなり時間が掛かってしまったが…)。
2016年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2003年3月の米軍によるイラク侵攻前に書いた著作だ。『帝国以後』という、その題名から推測されるように、トッドは、この本で、イラク侵攻を目論むアメリカ合衆国の覇権国家としての中長期的な衰退を予測した。2002年9月の刊行当時、世界中でベストセラーになった。10年余りを経て、ここで書かれた予言的言説の数々を改めて読み直すと、トッドが依拠する分析手法の力強さには驚嘆せざるを得ない。
トッドはこの本で、覇権国家「帝国」として世界の安定に寄与すべきアメリカ合衆国が、地域紛争に軍事介入することで逆に事態を悪化させていると指摘し、こうした行動は、「帝国」としての米国の脆弱性に由来すると説く。グローバル経済にあっても、米国民の過剰消費は持続可能ではなく、「前代未聞の規模の証券パニックに続いてドルの崩壊が起こる」(p143)と、その後に発生したリーマン・ショックを見事に予測した。アメリカ合衆国の「帝国」としての脆弱性こそが、無用な軍事介入を招き、グローバル経済にとっても不安定要因となっているわけだ。
この著作には、この本筋以外にも内容的に興味深い知見が随所に見られる。
例えば、「狂人戦略」(p20)という言葉が外交戦略として出てくる。「何をしでかすかわからない」という恐れを相手国に懐かせることが、外交戦略として有効であるという指摘だ。まさに北朝鮮だ。あるいは、ウクライナ問題や、米国とヨーロッパ・ユーロとの潜在的対立。現在、EUからの離脱が取りざたされるイギリスの立ち位置。共同体的家族構造を有するロシア。識字率が向上しないサウジアラビアとパキスタンへの懐疑。社会的団結力の強いドイツと日本への評価。オバマ政権の軍事的不介入は弱腰外交と批判されるが、トッドの文脈からすれば不当なものではない。イランやキューバとの関係改善は、彼の指摘に沿うものとも言える。
トッドは、これらをイデオロギー的な分析ではなく、家族構造の類型や、自殺率、殺人率、 乳児死亡率、あるいは、異人種間の婚姻率といった人口学的統計数値の推移から読み取っていく。「真の力は人口学的・教育的分野に属する」(p278)との指摘は傾聴に価する。
グローバル経済に対する見識も素晴らしい。つい最近でこそ、例えば、自由貿易でも、TPPは米国内においても自国の利益に反すると、大半の大統領候補者が反対しているが、2002年時点では、少数意見でしかなかった。自由貿易が世界市場全体の総需要を減退させ、所得の不平等を強めるという指摘も、今では、多くの欧米の識者で共有されている。グローバルな意味で、総需要が減退しているからこそ、サマーズが云う「長期停滞」に世界経済は突入しており、5月の伊勢志摩サミットでは、各国の財政出動がテーマとなる。スティグリッツやクルーグマンの消費増税延期論もこの文脈の延長にある。日本の経済学者達とは知的能力もスケールも桁が違う。
しかし、一方で、トッドは、中国の脅威に関しては楽観的だ。中国国内の高齢化の進展が経済力の伸長を上回っており、中国の成長は、いずれ行き詰まるとの見解だ。人口動態も、経済成長も、実際、行き詰まっている。しかし、中国指導部には、中華思想と一党独裁のイデオロギーが充満している。米国は脆弱であるが故に軍事力を行使したように、中国もまた、停滞と脆弱さで追い詰められるが故に、軍事力を行使する可能性が高いのではないか。中長期的には中国の成長は行き詰まる。しかし、それ故にこそ、軍事力で打開しようという誘惑はむしろ強まるのではないかと恐れる。
トッドはこの本で、覇権国家「帝国」として世界の安定に寄与すべきアメリカ合衆国が、地域紛争に軍事介入することで逆に事態を悪化させていると指摘し、こうした行動は、「帝国」としての米国の脆弱性に由来すると説く。グローバル経済にあっても、米国民の過剰消費は持続可能ではなく、「前代未聞の規模の証券パニックに続いてドルの崩壊が起こる」(p143)と、その後に発生したリーマン・ショックを見事に予測した。アメリカ合衆国の「帝国」としての脆弱性こそが、無用な軍事介入を招き、グローバル経済にとっても不安定要因となっているわけだ。
この著作には、この本筋以外にも内容的に興味深い知見が随所に見られる。
例えば、「狂人戦略」(p20)という言葉が外交戦略として出てくる。「何をしでかすかわからない」という恐れを相手国に懐かせることが、外交戦略として有効であるという指摘だ。まさに北朝鮮だ。あるいは、ウクライナ問題や、米国とヨーロッパ・ユーロとの潜在的対立。現在、EUからの離脱が取りざたされるイギリスの立ち位置。共同体的家族構造を有するロシア。識字率が向上しないサウジアラビアとパキスタンへの懐疑。社会的団結力の強いドイツと日本への評価。オバマ政権の軍事的不介入は弱腰外交と批判されるが、トッドの文脈からすれば不当なものではない。イランやキューバとの関係改善は、彼の指摘に沿うものとも言える。
トッドは、これらをイデオロギー的な分析ではなく、家族構造の類型や、自殺率、殺人率、 乳児死亡率、あるいは、異人種間の婚姻率といった人口学的統計数値の推移から読み取っていく。「真の力は人口学的・教育的分野に属する」(p278)との指摘は傾聴に価する。
グローバル経済に対する見識も素晴らしい。つい最近でこそ、例えば、自由貿易でも、TPPは米国内においても自国の利益に反すると、大半の大統領候補者が反対しているが、2002年時点では、少数意見でしかなかった。自由貿易が世界市場全体の総需要を減退させ、所得の不平等を強めるという指摘も、今では、多くの欧米の識者で共有されている。グローバルな意味で、総需要が減退しているからこそ、サマーズが云う「長期停滞」に世界経済は突入しており、5月の伊勢志摩サミットでは、各国の財政出動がテーマとなる。スティグリッツやクルーグマンの消費増税延期論もこの文脈の延長にある。日本の経済学者達とは知的能力もスケールも桁が違う。
しかし、一方で、トッドは、中国の脅威に関しては楽観的だ。中国国内の高齢化の進展が経済力の伸長を上回っており、中国の成長は、いずれ行き詰まるとの見解だ。人口動態も、経済成長も、実際、行き詰まっている。しかし、中国指導部には、中華思想と一党独裁のイデオロギーが充満している。米国は脆弱であるが故に軍事力を行使したように、中国もまた、停滞と脆弱さで追い詰められるが故に、軍事力を行使する可能性が高いのではないか。中長期的には中国の成長は行き詰まる。しかし、それ故にこそ、軍事力で打開しようという誘惑はむしろ強まるのではないかと恐れる。
2008年12月20日に日本でレビュー済み
世界的なベストセラーらしい。
予言者としても知られ、サルコジ仏大統領の理論的背景とか。
訳文のせいかも知れませんが、ひどく読みづらいです。
日本語がわかりづらいです。
何度もスイッチバックしながら、読まないと、
各文章の意味が理解できませんでした。
修辞に凝り過ぎている文章です。
トッドは、人口学者で家族構成の分析を通じ、
1つの結論に達し、それを前提に、この本を
書いています。
その前提が、この本には記載されていないため
非常にわかりづらいです。
「石油と戦争」(中堂)の方が、結論は同じでも
ずっとわかりやすかった。
予言者としても知られ、サルコジ仏大統領の理論的背景とか。
訳文のせいかも知れませんが、ひどく読みづらいです。
日本語がわかりづらいです。
何度もスイッチバックしながら、読まないと、
各文章の意味が理解できませんでした。
修辞に凝り過ぎている文章です。
トッドは、人口学者で家族構成の分析を通じ、
1つの結論に達し、それを前提に、この本を
書いています。
その前提が、この本には記載されていないため
非常にわかりづらいです。
「石油と戦争」(中堂)の方が、結論は同じでも
ずっとわかりやすかった。
2019年9月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
遅ればせながら、エマニュエル・トッド氏を世界的に有名にした本書を読んだ。2002年に刊行されたものだが、内容は未だ古びてはおらず、現代の世界を理解するのにまだまだ有効だという印象をもった。刊行時期から考えると、2001年の9.11事件に刺激を受けて、書かれたものなのだろうか。
第2次世界大戦後、欧州と日本が疲弊した状況に乗じて、アメリカは、ソ連など共産圏に対抗するために、自由主義、民主主義、普遍主義を錦の御旗に掲げ、世界の非共産圏において米国中心のグローバル・システム(トッド氏のいうところの「帝国」)を構築した。1989年の東欧革命、1991年のソ連崩壊以降は、アメリカは「唯一の超大国」となった。著者によれば、それ以後の米国の戦略は、欧州(とくにドイツ)と日本という工業生産の2極に対する統制を維持しつつ、中国とイランを中立化し、唯一の軍事的対抗者であるロシアを打ち砕くことに注力されたという。
だが、アメリカの社会構造は、少数の富裕層に多くの富が集中する不平等な支配システムに変貌することで民主主義が退行しつつある。また、自由主義を基本とする貿易政策はグローバリゼーションを生み出したが、これはアメリカの工業力の低下に帰結した。これにより労働者階級が窮乏化し、不平等がさらに拡大、グローバリゼーションへの批判が広がっている。さらに諸民族の平等を謳ったソ連の崩壊により、人々や諸民族を平等的に扱う普遍主義に対するアメリカの使命感は弛緩し、国内的には黒人やヒスパニック、対外的にはイスラエルに敵対するアラブの隔離、差異主義が強まっている。
このように、民主主義、自由主義、普遍主義というアメリカの世界支配の柱となってきた理念がアメリカの内部から瓦解し始めている。アメリカ自身がそれらの理念を支えきれなくなりつつあるのだ。それはすなわちアメリカ中心のグローバルシステム(帝国)の終わりの始まりなのだ。本書を読むと、現在のトランプ政権による保護主義の台頭や排外的な移民政策も、変わり者の大統領による奇矯な行動とは必ずしもいえないということが理解できるのだ。
第2次世界大戦後、欧州と日本が疲弊した状況に乗じて、アメリカは、ソ連など共産圏に対抗するために、自由主義、民主主義、普遍主義を錦の御旗に掲げ、世界の非共産圏において米国中心のグローバル・システム(トッド氏のいうところの「帝国」)を構築した。1989年の東欧革命、1991年のソ連崩壊以降は、アメリカは「唯一の超大国」となった。著者によれば、それ以後の米国の戦略は、欧州(とくにドイツ)と日本という工業生産の2極に対する統制を維持しつつ、中国とイランを中立化し、唯一の軍事的対抗者であるロシアを打ち砕くことに注力されたという。
だが、アメリカの社会構造は、少数の富裕層に多くの富が集中する不平等な支配システムに変貌することで民主主義が退行しつつある。また、自由主義を基本とする貿易政策はグローバリゼーションを生み出したが、これはアメリカの工業力の低下に帰結した。これにより労働者階級が窮乏化し、不平等がさらに拡大、グローバリゼーションへの批判が広がっている。さらに諸民族の平等を謳ったソ連の崩壊により、人々や諸民族を平等的に扱う普遍主義に対するアメリカの使命感は弛緩し、国内的には黒人やヒスパニック、対外的にはイスラエルに敵対するアラブの隔離、差異主義が強まっている。
このように、民主主義、自由主義、普遍主義というアメリカの世界支配の柱となってきた理念がアメリカの内部から瓦解し始めている。アメリカ自身がそれらの理念を支えきれなくなりつつあるのだ。それはすなわちアメリカ中心のグローバルシステム(帝国)の終わりの始まりなのだ。本書を読むと、現在のトランプ政権による保護主義の台頭や排外的な移民政策も、変わり者の大統領による奇矯な行動とは必ずしもいえないということが理解できるのだ。