前半は具体的な環境問題の理論：
第2章－地球温暖化とオゾン層の科学
第3章－環境放射能
第4章－環境問題と物理学の原理（熱力学など）
後半は科学技術政策に係る社会的意思決定
第5章－高速増殖炉サイクルの経過
第6章－科学する市民の発言（吉野川河口堰問題など）
第7章－パラダイムやトランス科学など、科学・技術者の位置付け
日本のサラリーマンの1/3は技術職だと思われる。
しかし、目前の社会的大問題である原発についてコミットする市民がいかにも少ない。
市民社会において、良心的な専門職が発言し、献身する回路が周知となっていないこともその一因ではなかろうか。
この本は、いきなりひとつの結論を押し付けるのではなくて、基本的な物理化学的な原理を説くことと、その知識を社会に還元していく枠組み追求の手掛かりを与えてくれる。
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