「消費社会をめぐって」の連載で、ゾラの『ボヌール・デ・ダム百貨店』を取り上げたが、ここではこの小説を含む連作としての「ルーゴン=マッカール叢書」に言及し、その現代的意味ともたらした波紋について、考えてみたいと思う。既述しておいたように、「ルーゴン=マッカール叢書」は全二十巻からなり、一八七二年の『ルーゴン家の誕生』から始まり、九三年の『パスカル博士』に及んでいる。この叢書は、フランスの十九世紀後半 続きを読む