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いのち愛づる姫: ものみな一つの細胞から 単行本 – 2007/4/1

3.6 5つ星のうち3.6 3個の評価

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「ものみな一つの細胞から」。生きもののことを考えるときの基 本として、私が大事にしている言葉です。
 細胞。最近は、DNA、ゲノム、遺伝子、さらにはタンパク質、糖など、生き ものについて語るときに、さまざまな言葉が登場します。とくにDNAや遺 伝子は人気があり、愛も戦争もすべてこれで語られています。
 確かにDNAという物質は、おもしろい。調べれば調べるほど、生きものの 特徴が見えてきて興味深いものです。でもDNAは物質であり、それが遺伝子と してはたらくには、細胞という場がなければなりません。DNAやタンパク質が あるだけでは、「生きている」という状態にはなりません。ここがとても大事な ところです。生きている最小単位は細胞です。だから、たった一個であっても、 細胞であるバクテリアはれっきとした生きもの、大活躍です。
 現代科学の方法で、細胞をつくることはできません。「細胞は細胞からしか生 まれない」のです。でも、たった一度だけ、太古の海----化石などの証拠から 38億年ほど前だろうとされているのですが----で、一個の原始細胞が誕生したこ とは確かです。これがなければ、今地球で暮らす生きものたちはどれも生まれて こなかったでしょう。もちろん私たちも。別の言葉で表現するなら、地球上の生 きものはすべて、この細胞から生まれた仲間だということです。
 「ものみな一つの細胞から」という言葉の中には、このように細胞の大切さ、 私たち人間も含めて生きものはみな同じ仲間だということ、さらには私たち一 人一人の存在の背景には38億年という長い歴史があることなど、生きもののもつ 豊かな広がりに思いを致しましょう、という気持ちがこめられています。

商品の説明

著者からのコメント

「蟲愛づる姫君」との出会い

 ある時、ある物語に出会いました。11世紀、『源氏物語』とほぼ同じ時期に書 かれたとされている『堤中納言物語』の中の「蟲愛づる姫君」です。
 平安の都に住む大納言の姫君は、小さな虫を小箱に入れ、「これが成らむさま を見む」「鳥毛虫の心深きさましたるこそ、心にくけれ」と言ってかわいがりま す。「人びとの、花、蝶やと愛づるこそ、はかなくあやしけれ。人は、まことあ り。本地尋ねたるこそ、心ばへをかしけれ」。
 「本地尋ねたる」は、仏教用語で「本質を問う」という意味だそうです。日本 の物語のなかでこの言葉が用いられたのは、これが初めてとか。
 侍女など周囲の人は、「そんな汚いものを」と逃げまわりますし、両親は、 「これではお嫁に行けないのではないか」と心配します。けれどもこのお姫さま は動じません。先にあげた言葉で、みなに問いかけます。「毛虫をじっと見てい ると、あなた方が美しいという蝶になるのです。あなた方は、花や蝶を美しいと いうけれど、これらははかないものでしょう。生きる本質は毛虫のほうにあり、 時間をかけて見ているととても愛しくなる。これがわからないの」と。
 卵から幼虫へ、さらに成虫へという変化を追うのは、発生生物学であり、しか も見かけにとらわれず本質を知ろうとするのが、本来の科学のありようです。 ヨーロッパで近代科学が誕生したのは17世紀ですから、それより600年も前 に、科学の精神をもったお姫さまが日本にいらしたというのは、なんともうれし いことです。
 それにもう一つ、このお姫さま、「人は、すべて、つくろう所あるはわろし」 と言って、当時上流階級の子女には当然とされていた、眉を抜いたり、お歯黒を つけたりということをしないのです。現代の言葉を使うなら、自然志向です。あ るがままをよしとし、小さな生きものが懸命に生きる姿を見つめ、それを「愛づ る」ことは、生きものを知る基本でしょう。

「生きている」って?

 現代科学は、ガリレオ、デカルト以来、生きものも含めて、自然を数式で書か れているととらえ、機械として解明していくことによって進歩してきました。生 命科学は生きものを機械をみなし、その構造と機能を解明すれば生きものがわか る、としています。しかし、38億年前に生まれ、これまで続いてきた生きもの は、歴史の産物、つまり時間をつむぎ、物語を語り継いできたものなのです。生 きものの中にある歴史を読みとり、生きていることを全体として、過程として捉 えていかなければ、「生きている」ことを知ることはできません。このように考 えている「生命誌」の原点は、まさにこのお姫さまにあります。

(中村桂子−なかむら・けいこ/JT生命誌研究館館長)

一本の電話から......

 

 十数年前、月刊の小冊子に青春小説を連載していたころ、やはり連載されてい たのが中村桂子先生の「科学といのち」シリーズでした。こんなにわかりやすく 生命の神秘を説けるものかと感嘆し愛読していたその方から、ある日突然いただ いた電話に、胸がときめきました。
 童話や朗読ミュージカルなど、およそ科学には縁遠い世界にいる私に、なにを お望みなのか見当もつかないままお会いした先生は、いきなり38億年もさかの ぼってのバクテリアの話から、ものみな総ての始まりが一個の細胞であることを 熱っぽく語り、"彼ら"を登場させた「朗読ミュージカル」を創れないか、とおっ しゃったのです。
 『堤中納言物語』に出てくる「蟲愛づる姫君」と細胞たちの共演を、という先 生のご要望をうかがって、グラリと心がゆれ、思わず身をのりだして口走ってい ました。
 「姫君と出会うバクテリアは威勢のいい飛脚のいでたちでベランメエ口調、ミ ドリムシは京ことばの美女、なんていうのはいかがでしょう?」
 乗りかかった船、なにはともあれ、さしたる知識もない私なので、まずは"細 胞たちの主張"を教えてくださいとお願いして、失礼したのですが......。
 数時間後、先生が帰途、新幹線のなかで書かれたというバクテリアの自己紹介 が、FAXでとどきました。なんとそれは、めっぽうイキのいい江戸っ子バクテ リアの主張だったのです。
 なんてすてきな科学者! かくしてFAXが飛びかい、姫君と細胞一座による 不思議な脚本が完成したのです。

(山崎陽子−やまざき・ようこ/童話作家・ミュージカル脚本家)

出版社からのコメント

バクテリアも人間も、たった一つの細胞から----。同じ生き物、 同じいのち。人間はじめすべての生き物を、一つの生命が持つDNAの総体「ゲ ノム」から読み解く「生命誌」を提唱した生物学者、中村桂子。ピアノ一台でめ くるめく夢の舞台を演出する"朗読ミュージカル"を創りあげた童話作家、山崎 陽子。世界に満ちるいのちの気配を写し続けてきた画家、堀文子----分野を異に した三人の女性が描きだす、いのちのハーモニー。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 藤原書店 (2007/4/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/4/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 75ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 489434565X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4894345652
  • カスタマーレビュー:
    3.6 5つ星のうち3.6 3個の評価

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