本書の題名に
「資産が守れる方法」とありますが、
具体的な方法はほとんど書かれておりません。
最後の３０頁くらいにちょろちょろっと書かれている
程度で参考になる部分は少ないです。
それでは、それまで一体何が書かれているのか？
そう、最悪のシナリオです。
日本がこれから没落していくシナリオ、
資本主義が崩壊していくシナリオが延々と書かれています。
恐怖感を仰ぎまくって、
気分が悪くなること間違いないでしょう。
本書の内容は事実かもしれませんが、
悲壮感ばかりで希望を見出せない内容を読むのは
読者にとってあまり好ましくないと思うのです。
目を背けず、現実を直視して、
そこからプラスに考えることが大事だと思いますが、
本書にはそのプラスの部分があまりにも少なく感じるからであります。
ただ、今から投資をするぞと
意気込んでいる方や、
お金が何よりも大事とおっしゃる方は
一読する価値はあるかもしれません。
著者は通貨の価値さえなくなる可能性を示唆して
いますので。
私個人的には、
お金を貯めることは目的ではなく
手段であることを再認識した点では
本書を読んで、よかったと思います。
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