本書は、日経新聞や経済誌を丹念に読んでいる人には物足りないでしょう。
為替のデイトレ・スイングトレードをしている人が参考にする本でもありません。
実証データをあえて載せず、やさしい譬えを多用して、EUが現在直面している危機について諄々と説いた本です。
これから社会に出る若者が、あるいは私のような経済記事は見出しか読まない主婦が、
社会常識として知っておくべきことをお勉強する、というのには、最適です。
本書内容を大雑把に要約すると…
金融と為替は市場統一しながら、財政は各国ばらばらなEUは、成立当初から矛盾を孕んでいました。
各国は、自国のエゴイズムを発揮できる余地あればこそ、安心して欧州統合に参加したのです。
だから当然のごとく、危機に弱い。危機に直面して、結束するかわりに各国が経済ナショナリズムを
強めるという訳です。
浜氏は、オペラ歌手ホセ・カレーラスの言葉を引いて、EU結束の理想を掲げます。
曰く、「カルターニャ人であることを認めてもらえばもらえるほど、スペイン人らしい気分になってくる」
この境地は、まったく迂遠な理想と言わなければなりません。
近代国家が成立するのに、近代文学の力が大きく働いたように、
国を超えた国家の連合を人々が自らのアイデンティティとするには、
経済・政治以外の、文化的なファクターが必要なのではないでしょうか。
多様性というのが危機に強いのは、生物学も経済学も、同じような気がします。
グローバル資本主義が地球を席巻すると、破綻は急速に隅々にまで及んでしまう。
従来、国境は良いにつけ悪いにつけ、経済の堰の役目を果たしていました。
堰が無くなれば、津波が襲ったときどこもかも水にのまれてしまいます。
風土とそこに根を下ろした人間の生活、地域通貨、他の共同体との穏やかな交流、
そんなことを夢想してしまいました。
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ユーロが世界経済を消滅させる日~ヨーロッパ発!第2次グローバル恐慌から資産を守る方法 単行本(ソフトカバー) – 2010/3/18
浜 矩子
(著)
ダブルポイント 詳細
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◆ギリシャの次は・・・
突然ですが、質問です!
あなたは以下のニュースの中で
ひとつでも知っているトピックスはありますか?
「ベルギーでの欧州議会議員襲撃事件」
「EU大統領誕生」
「アイルランドの国内金融機関の預金全額保護」
「アイスランドのIMF介入」
「イギリスのバイ・ブリティッシュ宣言」・・・
もし、この中でひとつでも知っているトピックスがあれば、
あなたは、国際情勢にとても熱心に関心を持っていると言えるでしょう。
多くの日本人は、
アメリカの金融危機後の経済には興味があっても、
ヨーロッパがリーマン・ショック後にどれだけの被害を被ったか、
また、金融危機後にどんな政策・対策をしているか
などを知ろうとはしません。
正確には、知るすべがないのかもしれません。
そんな日本人のために、
ヨーロッパ経済の現状とこれから起こりうる未来を
みなさんに紹介しなくてはならないというところから本書が生まれました。
ベストセラー『グローバル恐慌』の著者であり、
「文藝春秋」上の『ユニクロ栄えて国滅ぶ』が話題の
浜矩子同志社大学大学院教授が警告します!
本当は、「アメリカ」が危ないのではなく、
知られていない「ヨーロッパ」が危ないのです!
◆欧州経済の専門家が書いた!本当の世界経済の真相とは・・・?
昔から秘密主義であるヨーロッパ。
さまざまな思惑と複雑な歴史背景からも、
生き残るためには、何でもしてきたことからも、
秘密が暴かれる瞬間、何が出てくるか、わかりません。
「なぜ、ギリシャ問題でヨーロッパのトップが騒いでいるのか?」
「なぜ、ユーロ安が続いているのか?」
「なぜ、PIGSという言葉がニュースに出てきているか?」
日本においても、最近、
「ギリシャ危機」ヨーロッパ」「EU」「ユーロ」
「PIGS」「サルコジ大統領」…
などニュースなどで耳にするようになってきました。
それでも、まだ、多くの日本人にとって
「ヨーロッパはどうでもいい」
「ヨーロッパは関係ない」
「ヨーロッパはわからない」
「ヨーロッパは遠い」
と感じているかもしれません。
もし、いまヨーロッパ経済を把握、理解しておけば、
あなたの未来に備えることができます!
「価格破壊」「資産防衛」「失業問題」「通貨危機」
・・・などこれからの世界経済は破滅へと向かっています。
その時、あなたはどんな選択をするのでしょうか?
突然ですが、質問です!
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「EU大統領誕生」
「アイルランドの国内金融機関の預金全額保護」
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もし、この中でひとつでも知っているトピックスがあれば、
あなたは、国際情勢にとても熱心に関心を持っていると言えるでしょう。
多くの日本人は、
アメリカの金融危機後の経済には興味があっても、
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そんな日本人のために、
ヨーロッパ経済の現状とこれから起こりうる未来を
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ベストセラー『グローバル恐慌』の著者であり、
「文藝春秋」上の『ユニクロ栄えて国滅ぶ』が話題の
浜矩子同志社大学大学院教授が警告します!
本当は、「アメリカ」が危ないのではなく、
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昔から秘密主義であるヨーロッパ。
さまざまな思惑と複雑な歴史背景からも、
生き残るためには、何でもしてきたことからも、
秘密が暴かれる瞬間、何が出てくるか、わかりません。
「なぜ、ギリシャ問題でヨーロッパのトップが騒いでいるのか?」
「なぜ、ユーロ安が続いているのか?」
「なぜ、PIGSという言葉がニュースに出てきているか?」
日本においても、最近、
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「PIGS」「サルコジ大統領」…
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それでも、まだ、多くの日本人にとって
「ヨーロッパはどうでもいい」
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もし、いまヨーロッパ経済を把握、理解しておけば、
あなたの未来に備えることができます!
「価格破壊」「資産防衛」「失業問題」「通貨危機」
・・・などこれからの世界経済は破滅へと向かっています。
その時、あなたはどんな選択をするのでしょうか?
- 本の長さ185ページ
- 言語日本語
- 出版社フォレスト出版
- 発売日2010/3/18
- 寸法13.3 x 1.4 x 18.8 cm
- ISBN-104894513862
- ISBN-13978-4894513860
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商品の説明
著者について
◆ヨーロッパ発!第2次グローバル恐慌から資産を守る方法
現状のヨーロッパ経済の真相を、
そして、これから起こりうる未来を予測しているのは
おそらく本書だけです。
ですが、本書に興味を持ってくださっているあなたなら
安心です。
心配しないでください。
本書は、ヨーロッパ経済の専門家であり、
現在は同志社大学大学院の教授である
浜矩子氏だからこそ、書けた内容です。
浜矩子氏は、
広範な視野と辛口な分析力で経済トピックスを斬りまくり。
イギリスBBCニュースをはじめ
「報道STATION」や「新報道2001」など
国内外問わずメディアに登場しています!
にも関わらず、
大学院で教鞭をとっており、
学生やビジネスパーソンにも絶大な人気です!
国際経済の専門家でもあり、
日本におけるヨーロッパ経済の第一人者であるので、
日本のマスコミが流さない
日本人の知らない
「ヨーロッパの真相」を語れるのです。
ぜひとも、本書を読んで、
あなたの資産を守ってください。
◆著者紹介◆
浜矩子
同志社大学大学院教授。
1952年生まれ。一橋大学経済学部卒業。
1975年、三菱総合研究所入社。
ロンドン駐在員事務所所長、
同研究所主席研究員を経て、2002年より現職。
専攻はマクロ経済分析、国際経済。
国内外のメディアにも登場し、「新報道2001」、
「報道STATION」などで、
辛口の分析力と広範な視野で経済トピックスを斬る。
主な著書に、『グローバル恐慌』(岩波書店)、
『スラム化する日本経済 4分極化する労働者たち』(講談社)、
『ザ・シティ 金融大冒険物語』(毎日新聞社)、
『ドル終焉』(ビジネス社)などがある。
現状のヨーロッパ経済の真相を、
そして、これから起こりうる未来を予測しているのは
おそらく本書だけです。
ですが、本書に興味を持ってくださっているあなたなら
安心です。
心配しないでください。
本書は、ヨーロッパ経済の専門家であり、
現在は同志社大学大学院の教授である
浜矩子氏だからこそ、書けた内容です。
浜矩子氏は、
広範な視野と辛口な分析力で経済トピックスを斬りまくり。
イギリスBBCニュースをはじめ
「報道STATION」や「新報道2001」など
国内外問わずメディアに登場しています!
にも関わらず、
大学院で教鞭をとっており、
学生やビジネスパーソンにも絶大な人気です!
国際経済の専門家でもあり、
日本におけるヨーロッパ経済の第一人者であるので、
日本のマスコミが流さない
日本人の知らない
「ヨーロッパの真相」を語れるのです。
ぜひとも、本書を読んで、
あなたの資産を守ってください。
◆著者紹介◆
浜矩子
同志社大学大学院教授。
1952年生まれ。一橋大学経済学部卒業。
1975年、三菱総合研究所入社。
ロンドン駐在員事務所所長、
同研究所主席研究員を経て、2002年より現職。
専攻はマクロ経済分析、国際経済。
国内外のメディアにも登場し、「新報道2001」、
「報道STATION」などで、
辛口の分析力と広範な視野で経済トピックスを斬る。
主な著書に、『グローバル恐慌』(岩波書店)、
『スラム化する日本経済 4分極化する労働者たち』(講談社)、
『ザ・シティ 金融大冒険物語』(毎日新聞社)、
『ドル終焉』(ビジネス社)などがある。
登録情報
- 出版社 : フォレスト出版 (2010/3/18)
- 発売日 : 2010/3/18
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 185ページ
- ISBN-10 : 4894513862
- ISBN-13 : 978-4894513860
- 寸法 : 13.3 x 1.4 x 18.8 cm
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
同志社大学大学院ビジネス研究科教授。1952年生まれ。一橋大学経済学部卒業。1975年、三菱総合研究所入社。ロンドン駐在員事務所所長、同研究所主席研究員を経て、2002年より現職。専攻はマクロ経済分析、国際経済(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『誰も書かなかった 世界経済の真実 地球経済は再び斬り刻まれる(ISBN-10: 4776207389)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年3月18日に日本でレビュー済み
何かと話題になっているユーロについて、
改めて歴史的に各国の思惑を含め書かれている本。
いつのまにか抵抗を感じることなく、
EUという存在を受け入れていた自分がいましたが、
争いの歴史のヨーロッパにおいて、
「統合」がどれだけ大変なことであるかを整理して認識できました。
近年の世界的な不況のせいで、
日本のメディアではそこまで大きくは出ませんが、
確実な近い未来にくる問題だと思いました。
改めて歴史的に各国の思惑を含め書かれている本。
いつのまにか抵抗を感じることなく、
EUという存在を受け入れていた自分がいましたが、
争いの歴史のヨーロッパにおいて、
「統合」がどれだけ大変なことであるかを整理して認識できました。
近年の世界的な不況のせいで、
日本のメディアではそこまで大きくは出ませんが、
確実な近い未来にくる問題だと思いました。
2010年5月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この問題に興味があるため購入しましたが、完全に期待はずれでした。
一言で言えば、内容が薄い。
ページ数は185ページあるのですが、1ページの中で余白がとにかく多い。余白が何センチあるのか計りたくなりました。
印象としては予定の量の原稿が埋まらなかったので、余白を多くしたり、空白のページを何ページも入れて無理やり出版した感じです(実際の事はわかりません)。
量だけではなく質的にも普通のニュースで報道されているレベルと大差があるとは思えません。
欧州経済の専門家というのであるなら、書きたい事はいくらでもあるはずです。
なぜ、もっと充実した本に出来なかったのでしょうか。
一言で言えば、内容が薄い。
ページ数は185ページあるのですが、1ページの中で余白がとにかく多い。余白が何センチあるのか計りたくなりました。
印象としては予定の量の原稿が埋まらなかったので、余白を多くしたり、空白のページを何ページも入れて無理やり出版した感じです(実際の事はわかりません)。
量だけではなく質的にも普通のニュースで報道されているレベルと大差があるとは思えません。
欧州経済の専門家というのであるなら、書きたい事はいくらでもあるはずです。
なぜ、もっと充実した本に出来なかったのでしょうか。
2010年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
浜さん、すごい出版量ですね。最初は、余りものやさしい書きぶりに、高校生向けの書物かと思ったほどです。ただ筆致のわかりやすさとは別に、詰め込まれているエッセンスは相当なものがあります。というのは日本のEU専門家の著作はどういうわけか、余りにも経済のディテール(その極め付けが
欧州共同体―その内部矛盾と米欧関係 (1974年) (岩波新書)
ですが)にこだわったものか、夢想的な学者の作品が多いからです。この作品では羊頭狗肉(政治の本質)の象徴ともいうべきEUの本質がはらむ根本的な矛盾が現在の経済危機の中で根本的な挑戦にさらされている状況がわかりやすく分析されています。労働力の移動というセンシティヴな部分での単一市場を達成したにもかかわらず、金融監督と財政という国家主権の隠された本丸は、統合とグローバル化の中でも、どうしても新しい政治組織に委譲できないという現実は重いものがあります。「つながりのまたそのつながり」そしてその帰結としての「ドミノ現象」という現実はまさに欧州という不思議なモザイクの本質なのでしょう。ところで独露関係というこれまた切っても切れない不思議な歴史的な関係は本書では指摘されることはないようです。著者の言う、「政治統合」を行うことなくどのようにして求心力を保つかというのは、EUの初期の設計者の意図に照らしてみると、かなりの皮肉ですね。この政治統合という極めつけのsocial engineeringの実験は考えてみればかなりイデオロギー的でグロテスクなものですわ。土台となる文化的な実体がある程度共有されている中ですら、経済的な同質性がない中ではこれほどの混乱を引き起こしてしまうのです。思い出を除くとギリシャって実際「ヨーロッパ」
Balkan Ghosts: A Journey Through History
なんでしょうかね。
2011年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
リーマンショック以前の平和な時代EUは理想を追求するしているところだと密かに応援していた。
しかし昨今ヨーロッパもグローバル嵐の中でひどくもまれている。
この本はそこにいたった歴史的な背景、現状などよく分かるので読んでよかった。
著者のテレビ出演などでのコメントは非常に的を射ているし、歯切れが良い。
しかし本の記述の仕方はていねいすぎるところもあるので適当に端折って読むのもいいかも?
しかし昨今ヨーロッパもグローバル嵐の中でひどくもまれている。
この本はそこにいたった歴史的な背景、現状などよく分かるので読んでよかった。
著者のテレビ出演などでのコメントは非常に的を射ているし、歯切れが良い。
しかし本の記述の仕方はていねいすぎるところもあるので適当に端折って読むのもいいかも?
2010年6月8日に日本でレビュー済み
多くのレビューにあるように、「期待はずれ」である。テーマの設定はタイムリーで興味を引いた。企画としては良かったのだろうが、内容が全く伴っていない。本書は企画先行の付け焼刃的な雑学書の域を出ないと言って良い。本書の本質は、5ページもあれば読める程度の浅い内容で、180ページも必要ない。非常に雑談的な内容で、同じ話が繰り返され癖癖とする。学者が出す本としては情報の構築や知識の浅さに疑いを感じる程である。タイトルがタイムリーだったので思わず買ってしまったが、浜矩子氏の本は金輪際買わないと決めた。
2010年4月12日に日本でレビュー済み
今回のギリシャ問題から
EUは数多くの問題が垣間見えた。
それは、今のEUがこれから
真の統合欧州としてのEUになるために突きつけられた問題でもある。
その解答を見つけ出すためのヒントが本書には書いてある。
本書の帯に
「知らないでは済まされない!」
と書いてあるけれど、読み終わってその本当の意味がわかった気がする。
EUは数多くの問題が垣間見えた。
それは、今のEUがこれから
真の統合欧州としてのEUになるために突きつけられた問題でもある。
その解答を見つけ出すためのヒントが本書には書いてある。
本書の帯に
「知らないでは済まされない!」
と書いてあるけれど、読み終わってその本当の意味がわかった気がする。
2010年4月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ギリシャ初の世界恐慌突入シナリオについて大変詳しく、筋道を立てて書かれている点は素晴らしいです。
しかし、その危機が訪れる前兆についてや、危機発生時にどうするという内容には全く触れられていなかったのが非常に残念でなりません。
そのため、実用書というよりは雑学書の域を出ないと感じました。
しかし、その危機が訪れる前兆についてや、危機発生時にどうするという内容には全く触れられていなかったのが非常に残念でなりません。
そのため、実用書というよりは雑学書の域を出ないと感じました。