本書は、ビジネスだけでなくプライベートなど、あらゆる場面で遭遇する税金について、基礎からシーン別（個人・企業）の知っておくべきポイントを解説する。
例えば、以下のような内容。
■税金の役割：
①公共サービスの資金調達
②所得の再分配
③景気の調整
④政策の手段
■税額控除について覚えておくべきポイント：
・配偶者の所得が55万円プラス95万円の計150万円までなら、配偶者控除の上限と同じ 38 万円の控除が受けられる。
・給与所得者の医療費控除や雑損控除などについては、確定申告をすれば５年前までさかのぼって還付を受けられる。
・住宅ローンを組んでマイホームを購入した場合、所得税が軽減される（原則10年）。
・贈与税には年間110万円の基礎控除が認められる。
■確定申告と年末調整：
確定申告：毎年2月16日頃から3月15日頃までの間に行う所得税の申告・納付。
年末調整：給料から源泉徴収されるサラリーマンが、源泉徴収された額と実際の年税額の過不足を調整する作業。
■NISAの新制度とiDeCo：
NISAの新制度：令和6年スタート予定の制度。つみたてNISAと一般NISAの2階建てで、積立て枠が年間最大20万円、一般NISAにあたる成長枠が年間最大102万円となる予定。一般NISAとつみたてNISAの併用イメージ。
iDeCo：個人型確定拠出年金。投信の運用益などが非課税になるほか、掛金が全額、所得控除の対象になって所得税が軽減される。
浅く広く税金について解説した本。
あまり真面目に税金を考えたことがなかったため、基礎から学び直しになって良かった。
一方、個人的に消費税、たばこ税や酒税の部分を知りたく読んだが、消費税は多少紙幅は割かれているもの、他はほんの触り程度なので、目的があるなら専門書を選択した方が良いかもしれない。
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