8月20日のNHK総合「ダーウィンが来た!」は、北海道のシマフクロウだった。夜行性の巨鳥。アイヌの間では「守り神」として位置づけられている。ずんぐりしていて、脚が太い。じっと待ち伏せしていて、水中の魚を脚でつかまえていた。その映像に魅了される。物怖じしない、まん丸な目のヒナもよかった。
本書は、このシマフクロウの生態や行動特性などを解説している。写真や図表も豊富。専門的ながら、一般の読者が手にとっても十分楽しめる。
著者は、番組にも登場した山本純郎氏。まえがきとあとがきには、なぜシマフクロウに魅せられ、北海道に移住し、保護活動をするようになったのかが書いてある。個性あふれる個体とのつきあいについて述べた箇所も興味深い。
山本氏が用意した巣箱は、ぽっかり穴のあいた巨大な箱(樹洞を模したものだという)。えー、こんなのに入るんかい!?と思ったら、ちゃんとそこで営巣・産卵・抱卵・子育てをしていた。一時は北海道の個体数が100羽まで減ったが、いまはなんとか250羽まで回復(かつては数千羽はいたようだが)。それを聞いて少し安心する。
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シマフクロウ 大型本 – 1999/10/1
山本 純郎
(著)
アイヌ民族の守り神ともされているシマフクロウについて、豊富な写真と巧みな文章で詳しい生態を紹介。
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社北海道新聞社
- 発売日1999/10/1
- ISBN-104894530457
- ISBN-13978-4894530454
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
行動と形態、求愛、子育て、巣立ち、食性…。知られざるシマフクロウの生態の全貌に光を当てる約250点の写真と貴重な観察記録。世界のフクロウと日本のフクロウの紹介も掲載する。
登録情報
- 出版社 : 北海道新聞社 (1999/10/1)
- 発売日 : 1999/10/1
- 言語 : 日本語
- 大型本 : 192ページ
- ISBN-10 : 4894530457
- ISBN-13 : 978-4894530454
- Amazon 売れ筋ランキング: - 273,258位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2012年8月8日に日本でレビュー済み
本書は写真集では無く、専門書に近い一般向け書籍です。
国内では北海道にしか生息せず、
その頭数も150羽程度しか生息しないとされるシマフクロウに焦点を絞っています。
大判で写真は充実、
生態写真から、捕獲して撮影された細部の写真など、
シマフクロウの存在自体がレアなのに、
極めて資料的価値が高く学術的にも興味深い写真が多数掲載されており、
見ているだけでも眼福と言える充実ぶりなのです。
詳細なデータに基づいて成された解説は、
グラフなどを用いてわかりやすく説明されており、
生態はもとより、食事内容の割合まで詳細なデータが掲載されています、
詳細すぎるデータの掲載は一見敷居は高そうに見えますが、
初歩的な知識のある方であれば十分理解できる内容にはなっており、
気合いを入れて読めばシマフクロウと言う動物の全容が見えてくると思います。。
写真は大版、解説は緻密にして詳細、
内容的に文句はありません、
難点としては価格は少々高めで入手も難しいことですが、
国内で入手できるシマフクロウの資料としては間違いなく最高峰です。
国内では北海道にしか生息せず、
その頭数も150羽程度しか生息しないとされるシマフクロウに焦点を絞っています。
大判で写真は充実、
生態写真から、捕獲して撮影された細部の写真など、
シマフクロウの存在自体がレアなのに、
極めて資料的価値が高く学術的にも興味深い写真が多数掲載されており、
見ているだけでも眼福と言える充実ぶりなのです。
詳細なデータに基づいて成された解説は、
グラフなどを用いてわかりやすく説明されており、
生態はもとより、食事内容の割合まで詳細なデータが掲載されています、
詳細すぎるデータの掲載は一見敷居は高そうに見えますが、
初歩的な知識のある方であれば十分理解できる内容にはなっており、
気合いを入れて読めばシマフクロウと言う動物の全容が見えてくると思います。。
写真は大版、解説は緻密にして詳細、
内容的に文句はありません、
難点としては価格は少々高めで入手も難しいことですが、
国内で入手できるシマフクロウの資料としては間違いなく最高峰です。
2004年10月8日に日本でレビュー済み
写真集のつもりで購入しましたが、内容の濃さにびっくりしました。
写真も豊富に掲載されてはいますが、著者の調査研究で得られた、繁殖、子育て、巣立ちなどシマフクロウの生態が書かれている学術書と言っても良さそうです。また、調査研究の中で蓄えられたのであろう写真も美しいものから学術的要素のものまで多岐にあります。
著者はシマフクロウ保護の中心人物だったと思いますが、静かな愛情が随所に感じられます。巻末には「世界のフクロウ」が紹介されており、フクロウ、猛禽類に興味のある方には値段が安すぎると言えるほど価値があると思います。
写真も豊富に掲載されてはいますが、著者の調査研究で得られた、繁殖、子育て、巣立ちなどシマフクロウの生態が書かれている学術書と言っても良さそうです。また、調査研究の中で蓄えられたのであろう写真も美しいものから学術的要素のものまで多岐にあります。
著者はシマフクロウ保護の中心人物だったと思いますが、静かな愛情が随所に感じられます。巻末には「世界のフクロウ」が紹介されており、フクロウ、猛禽類に興味のある方には値段が安すぎると言えるほど価値があると思います。