「三国志」小説、漫画、様々な形で出版されているが私が初めて三国志を通して読んだのは北方版だった。
他の方の記述にある通り魅了され、三国志のファンとなった。
以後、他の方の著書もトライしてみたが残念なことに北方版のリアルさ、辻褄のきれいさと比較してしまい十分に楽しむことはできなかった。
完成度の高さを改めて実感する。
他の三国志を楽しめなくなる、という点でちょっと後悔している。
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三国志 (13の巻) 単行本 – 1998/10/1
北方 謙三
(著)
極北の星
- 本の長さ306ページ
- 言語日本語
- 出版社角川春樹事務所
- 発売日1998/10/1
- ISBN-104894560615
- ISBN-13978-4894560611
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
蒼茫の地に星墜ちる。五丈原の空、砕け散る夢のかけら。この天地が、ひとつの死を包みこみ、哭いた。滅びし者たちよ、いまこそ人のこころに甦れ。静寂の中で、厳かに壮大な叙事詩の幕は降りた。北方三国志、ついに完結。
登録情報
- 出版社 : 角川春樹事務所 (1998/10/1)
- 発売日 : 1998/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 306ページ
- ISBN-10 : 4894560615
- ISBN-13 : 978-4894560611
- Amazon 売れ筋ランキング: - 952,485位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 229,561位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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昭和22(1947)年、佐賀県唐津市生れ。47年中央大学法学部卒。58年「眠りなき夜」で第1回日本冒険小説協会大賞、第4回吉川英治文学新人賞、平 成3年「破軍の星」で第4回柴田錬三郎賞、16年「楊家将」で第38回吉川英治文学賞、18年「水滸伝」で第9回司馬遼太郎賞、19年「独り群せず」で第 1回舟橋聖一文学賞、22年第13回日本ミステリー文学大賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 独り群せず (ISBN-13: 978-4167419110 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年9月9日に日本でレビュー済み
私は闘って負けた。
そして諸君は、闘わずして負けたのだ。
私は、闘わずして負けた諸君に、決別を告げる。
そんな言葉に心動かされて身体震えた時、僕たちは漢を感じるんだろうね
何かに心動かされて泣いたのはこの本がはじめてだったなぁ
そして諸君は、闘わずして負けたのだ。
私は、闘わずして負けた諸君に、決別を告げる。
そんな言葉に心動かされて身体震えた時、僕たちは漢を感じるんだろうね
何かに心動かされて泣いたのはこの本がはじめてだったなぁ
2013年4月28日に日本でレビュー済み
横山三国志、蒼天航路という二つの漫画を経て、初の小説として北方三国志を選びました。 漫画では劉備があまり好きになれなかった。おそらく演義ベースの吉川三国志でも好きにならなかったと思う。 しかし、北方版の劉備はとても魅力的で好きになれた。聖人君氏でもなければ、蒼天航路のようなヤクザ親分風でもなく、志とプライドが高いが現実的な人物に描かれていたと思う。 特に、曹操の庇護下にある時に「いつか殺す」と心の中で怒りを貯めるシーンや、曹操を裏切るシーンがおもしろい。昔の自分と孔明を重ね合わせ、仲間に引き込むシーンも良い。 劉備を初めて好きにさせてくれたこの三国志に感謝。
2008年2月9日に日本でレビュー済み
もし孔明がいなかったら三国志と言うのは劉備の死で終焉を告げただろう。いや、三国志という名になるのかさえ疑問である。
そもそも一般に語られる三国志は大半が三国以前の時代の事である。群雄割拠の時代184?〜220年が前半。221年〜蜀滅亡までが後半。さてどっちが人気・知名度があるのか。ほぼ前半である。三国志と言うのは、三国時代だけの話ではないと、まず理解して欲しい。
最終巻だが、主に諸葛亮と司馬懿の決戦が描かれている。漢王室復興を共に唱えた、劉備・関羽・張飛・趙雲らの志を一人で背負い、ただただ魏に侵攻していく諸葛亮。今は既に天下統一の意志の亡き魏国の中で、飛躍の時を掴むべく諸葛亮の侵攻を阻止する司馬懿。両者は五丈原の地で決戦を迎える。
北方三国志は諸葛亮の死直後、馬超により壮大な物語の幕が降ろされている。これに対し批判も出ているが、僕は北方先生(敬意を込めて)らしいとおもう。諸葛亮死後の三国時代は、もはや、これぞ漢の生き様と言える者はいない。三国で良しとも思える魏・呉・蜀の静かさ。それが、やがて隙を突き、あっという間に蜀滅亡。魏も司馬懿の子孫に乗っ取られ、呉も攻められチャンチャンと。このような物語を書くような人ではない。最初に言ったように、孔明の死で人々に語られる三国志は終わりなのだと思う。
では、三国志の勝者は誰だったのか?普通の歴史が教えてくれるのは司馬炎だ(たしか)。ただそれは本当の勝者とは言えないと思う。いや、三国志に勝者は要らないと思うようになった。曹操・劉備・孫策・周喩・呂布・袁召等の漢達が戦い、生き様を見せた。皆夢半ばにして散ったが、人々の記憶には1800年を過ぎた今でも残り続けている。それで良いじゃないか。
そもそも一般に語られる三国志は大半が三国以前の時代の事である。群雄割拠の時代184?〜220年が前半。221年〜蜀滅亡までが後半。さてどっちが人気・知名度があるのか。ほぼ前半である。三国志と言うのは、三国時代だけの話ではないと、まず理解して欲しい。
最終巻だが、主に諸葛亮と司馬懿の決戦が描かれている。漢王室復興を共に唱えた、劉備・関羽・張飛・趙雲らの志を一人で背負い、ただただ魏に侵攻していく諸葛亮。今は既に天下統一の意志の亡き魏国の中で、飛躍の時を掴むべく諸葛亮の侵攻を阻止する司馬懿。両者は五丈原の地で決戦を迎える。
北方三国志は諸葛亮の死直後、馬超により壮大な物語の幕が降ろされている。これに対し批判も出ているが、僕は北方先生(敬意を込めて)らしいとおもう。諸葛亮死後の三国時代は、もはや、これぞ漢の生き様と言える者はいない。三国で良しとも思える魏・呉・蜀の静かさ。それが、やがて隙を突き、あっという間に蜀滅亡。魏も司馬懿の子孫に乗っ取られ、呉も攻められチャンチャンと。このような物語を書くような人ではない。最初に言ったように、孔明の死で人々に語られる三国志は終わりなのだと思う。
では、三国志の勝者は誰だったのか?普通の歴史が教えてくれるのは司馬炎だ(たしか)。ただそれは本当の勝者とは言えないと思う。いや、三国志に勝者は要らないと思うようになった。曹操・劉備・孫策・周喩・呂布・袁召等の漢達が戦い、生き様を見せた。皆夢半ばにして散ったが、人々の記憶には1800年を過ぎた今でも残り続けている。それで良いじゃないか。
2009年8月9日に日本でレビュー済み
13巻、あっという間だった。それにしてもすごい小説だ。
劉備の志を孔明が引き継ぐ。志半ばにして、倒れていった男たち。
熱い小説だった。
劉備の志を孔明が引き継ぐ。志半ばにして、倒れていった男たち。
熱い小説だった。
2006年9月19日に日本でレビュー済み
蜀10万:魏30万。日本で言うと県と県の全動員の戦争のようなもの。万なんて単位わかりませんが1:3で戦うようなものでしょうか。いやぁ、立派なものです。北方先生は、曹操が好きだと、曹操こそが真の覇者だと言われています。しかり。ですが、どうも後半から蜀よりになります。多少不利な方に目をやりたくなる心情の移入でしょうかな。ここいらで個人の理想を語らせてもらうと、諸葛亮こそが覇者じゃないでしょうか?実際的な諸葛亮の軍配は大したものではなく文官としてすぐれた人と評価があると一説では取り上げられていますが、無視します。格段に相手よりも力や全てが劣っていて天然の要塞だけが味方、みかけだけの同盟に本当はその同盟国が敵であり、人材も少ない。そんな失墜の状況で土地を拡大し3人に立ち向かっていく一人は誰がどう見ても英雄であり、さしたる負けを見せていないならば精神の覇者ともいえるでしょう。
「おいおい、多少個人感情が入りすぎてはいるが、文句いってないじゃないか☆5にしろよ」。←三国志は蜀が完全に亡くなるまでが三国志ですよね。英雄とは言っても国はある。あんな終わり方は無いんじゃないですか?それじゃあ夏侯覇や姜維や魏延やその他もろもろの武将をないがしろにしてあるのは意味深ですよね。ワザとかなぁ。そういうのも大切なんですかねぇ。まぁ見てみて下さいな。
「おいおい、多少個人感情が入りすぎてはいるが、文句いってないじゃないか☆5にしろよ」。←三国志は蜀が完全に亡くなるまでが三国志ですよね。英雄とは言っても国はある。あんな終わり方は無いんじゃないですか?それじゃあ夏侯覇や姜維や魏延やその他もろもろの武将をないがしろにしてあるのは意味深ですよね。ワザとかなぁ。そういうのも大切なんですかねぇ。まぁ見てみて下さいな。
2008年4月11日に日本でレビュー済み
三国志モノでは、「どこをもって完結とするか」というのがなかなか重要な課題だったりします。劉備や曹操など、人物に焦点をあてた作品ならばその人の死で完結というのが明白なので予測しやすいし安心感もあると思うのですが、歴史の流れそのものにスポットをあてた、いわゆる正史ベースの作品になるとそうは行きません。
「ああ、あそこで終わっておけば名作だったのに」
と、読み進めるにつれ暗鬱たる気分になる作品も多いです。
他の方もレビューで書いておられますし、ネタばれにもあたらないと思うので書きますが、本書は諸葛孔明の死で完結します。その後の政治戦メインの展開は匂わせる程度で、当然その後に活躍する武将たちは登場せずに終わります。
ここで終わりか、と思う反面、納得もできます。
名医の弟子と、袁術の娘、そして父となった馬超という、平和を求めて山中に生活を移した人物が死した孔明を振り返るシーンは、「三国志」という壮大な物語の着地点として北方謙三が出した答えとしては、ひとつの究極の形であると言えるのではないでしょうか。
名著です。
「ああ、あそこで終わっておけば名作だったのに」
と、読み進めるにつれ暗鬱たる気分になる作品も多いです。
他の方もレビューで書いておられますし、ネタばれにもあたらないと思うので書きますが、本書は諸葛孔明の死で完結します。その後の政治戦メインの展開は匂わせる程度で、当然その後に活躍する武将たちは登場せずに終わります。
ここで終わりか、と思う反面、納得もできます。
名医の弟子と、袁術の娘、そして父となった馬超という、平和を求めて山中に生活を移した人物が死した孔明を振り返るシーンは、「三国志」という壮大な物語の着地点として北方謙三が出した答えとしては、ひとつの究極の形であると言えるのではないでしょうか。
名著です。
2008年10月19日に日本でレビュー済み
通常の歴史小説というのは主人公が決まっているが、三国志には特定の主人公はいない。波乱の時代を駆け抜けていった男も女も、みなそれぞれに生き様があり、個性がある。
そこに、RPGの王様である理由があり、何度も小説や漫画として描かれる理由もあるのだろう。自分がどの登場人物にに感情移入できるか、それこそがこの物語の読み方なのかもしれない。
北方さんの三国志では、そういう意味で公平な書き方がされている。善VS悪の構図はない。
圧倒的な迫力の戦闘シーンに、リアリティ感あふれる心理描写、まるで自分がそこにいるかのような気にさせられる。時には切なく、時には清々しく…。13巻の間に何度もそういった思いを抱かされる。
日本人に向けて問いかけられるかのような、王室の血の問題。400年の漢王室の血は特殊でありそれが1000年続けば神聖なものとなる…、堕落した血は腐っており、覇者によって清められる…。王覇の思想対立にあなたはどのような感想を持つのだろうか。
そこに、RPGの王様である理由があり、何度も小説や漫画として描かれる理由もあるのだろう。自分がどの登場人物にに感情移入できるか、それこそがこの物語の読み方なのかもしれない。
北方さんの三国志では、そういう意味で公平な書き方がされている。善VS悪の構図はない。
圧倒的な迫力の戦闘シーンに、リアリティ感あふれる心理描写、まるで自分がそこにいるかのような気にさせられる。時には切なく、時には清々しく…。13巻の間に何度もそういった思いを抱かされる。
日本人に向けて問いかけられるかのような、王室の血の問題。400年の漢王室の血は特殊でありそれが1000年続けば神聖なものとなる…、堕落した血は腐っており、覇者によって清められる…。王覇の思想対立にあなたはどのような感想を持つのだろうか。