『コレデオシマイ。』は山田風太郎晩年のインタビュー集。
山田風太郎の作品の背景には、
夏目漱石、江戸川乱歩、谷崎潤一郎、泉鏡花らがいると分かる。
作家が
どんな生活を送っていたのか、
どんな本を読んでいて、何を考えていたか、
歴史上の人物では誰が好きか、
そういったことが分かる面白いインタビューだった。
ちなみに、山田風太郎は、
三島由紀夫など戦後の作家は読んでいないそうだ。
それにしても、この本、すぐ読めるのが印象的だった。
ただ、山田風太郎のエッセイには目を通しておいたほうが、
いいような気がした。
ちなみに、私はエッセイをまだ読んでないので、
エッセイに関する部分は、あまりよく分からなかった。
写真がたくさん載せられているのも、楽しい。
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コレデオシマイ 単行本 – 1996/12/1
山田 風太郎
(著)
- 本の長さ267ページ
- 言語日本語
- 出版社角川春樹事務所
- 発売日1996/12/1
- ISBN-104894560690
- ISBN-13978-4894560697
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「やりたくないことはやらないの」という戦後派天才老人・山田風太郎が、その独自の横着人生哲学を披瀝しつつ、食・死・日本・尊敬する文士や歴史上の人物について縦横に語る、興趣尽きせぬ極上の人生論。
登録情報
- 出版社 : 角川春樹事務所 (1996/12/1)
- 発売日 : 1996/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 267ページ
- ISBN-10 : 4894560690
- ISBN-13 : 978-4894560697
- Amazon 売れ筋ランキング: - 155,462位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,930位近現代日本のエッセー・随筆
- - 18,013位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1922年、兵庫県生まれ。東京医科大学卒業。47年、「宝石」新人募集に応募した「達磨峠の事件」がデビュー作。48年「眼中の悪魔」で第2回探偵作家 クラブ賞短編賞を受賞。その後「甲賀忍法帖」を始めとした忍法帖シリーズなどを精力的に発表した。2000年、日本ミステリー文学大賞受賞。01年7月死 去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 八犬傳 下(新装版) (ISBN-13: 978-4331614044)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
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2011年9月25日に日本でレビュー済み
山田風太郎という傑出した作家は、
インタビューでさえも、すべての応答に風太郎文学の神髄が通っている。
この書籍はインタビュアーの事前学習の成果もあるのだろうが、
多彩な話の引き出しが明けられて、風太郎哲学の総覧と呼んでよい内容になっている。
右でも左でもないが、愛国的で、
しかし冷笑的で、されど人間の滑稽を愛して止まなかった山田風太郎。
ハリウッド映画など軽く超えてしまうような奇想天外の忍者を産み、
さらに明治という時代を年表の隙間から描き出してしまう、天才。
晩年にこだわった室町という時代では、
過去と現在をむすぶあわいとしての能舞台を使って、
自らの時代小説のしめくくりを模索した。
山田版・柳生十兵衛をきちんと殺したのは、
おそらく彼が十兵衛を愛していたからだろう。
愛したからこそ、未完の作品にならないようにピリオドを打つ。
(山田風太郎と云う作家は、未完の作品をひとつも残さない、という驚くべき美学を持っていた)
まさに、『人間臨終図鑑』の作者たる風貌がそなわっている。
この聞き書きにもそれらの哲学が滲んでいる。
山田風太郎の入門書である。
続編に『いまわの際に言うべき一大事はなし。』がある。
(ただしこれは、本書と被るところも多い)
類書に関川夏夫の『戦中派天才老人・山田風太郎』と、
森まゆみ聞き書きの『風々院風々風々居士―山田風太郎に聞く』がある。
インタビューでさえも、すべての応答に風太郎文学の神髄が通っている。
この書籍はインタビュアーの事前学習の成果もあるのだろうが、
多彩な話の引き出しが明けられて、風太郎哲学の総覧と呼んでよい内容になっている。
右でも左でもないが、愛国的で、
しかし冷笑的で、されど人間の滑稽を愛して止まなかった山田風太郎。
ハリウッド映画など軽く超えてしまうような奇想天外の忍者を産み、
さらに明治という時代を年表の隙間から描き出してしまう、天才。
晩年にこだわった室町という時代では、
過去と現在をむすぶあわいとしての能舞台を使って、
自らの時代小説のしめくくりを模索した。
山田版・柳生十兵衛をきちんと殺したのは、
おそらく彼が十兵衛を愛していたからだろう。
愛したからこそ、未完の作品にならないようにピリオドを打つ。
(山田風太郎と云う作家は、未完の作品をひとつも残さない、という驚くべき美学を持っていた)
まさに、『人間臨終図鑑』の作者たる風貌がそなわっている。
この聞き書きにもそれらの哲学が滲んでいる。
山田風太郎の入門書である。
続編に『いまわの際に言うべき一大事はなし。』がある。
(ただしこれは、本書と被るところも多い)
類書に関川夏夫の『戦中派天才老人・山田風太郎』と、
森まゆみ聞き書きの『風々院風々風々居士―山田風太郎に聞く』がある。
2013年5月27日に日本でレビュー済み
これを読んだら山田風太郎に魅せられてしまい、
きっと彼の小説を読んでみたいと思う事でしょう。
こんな作家も今ではあまりいないのではないでしょうか。
きっと彼の小説を読んでみたいと思う事でしょう。
こんな作家も今ではあまりいないのではないでしょうか。