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幻妖桐の葉おとし (ハルキ文庫 や 1-2 山田風太郎奇想コレクション) 文庫 – 1997/7/1

5.0 5つ星のうち5.0 1個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 角川春樹事務所 (1997/7/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1997/7/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 333ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4894563339
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4894563339
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 1個の評価

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山田 風太郎
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1922年、兵庫県生まれ。東京医科大学卒業。47年、「宝石」新人募集に応募した「達磨峠の事件」がデビュー作。48年「眼中の悪魔」で第2回探偵作家 クラブ賞短編賞を受賞。その後「甲賀忍法帖」を始めとした忍法帖シリーズなどを精力的に発表した。2000年、日本ミステリー文学大賞受賞。01年7月死 去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 八犬傳 下(新装版)  (ISBN-13: 978-4331614044)』が刊行された当時に掲載されていたものです)

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年1月10日に日本でレビュー済み
 大坂の陣直前から幕末まで、傑作揃いの江戸時代劇6篇を収めた短篇集。解題の日下三蔵による新規のアンソロジーのようだ。

 「幻妖桐の葉おとし」。
 秀吉没後、秀頼を護り家康に対抗する湖月尼・寧々(ねね)は賀茂の庵に七人の武将を集め、秀吉が大坂城の秘密を記した謎の絵図を託す。持ち回りで謎を解こうとした浅野長政、真田昌幸、加藤清正らは、絵図を渡されたあと次々に不審死を遂げる。
 絵図を狙うのは家康か、それとも大坂城の淀君を取り巻く石田三成ら文吏派か・・・ 一種の時代ミステリで、最後に明かされるのは女の執念の恐ろしさ不可解さ。タイトルの意味もそこでわかる。
 大坂の陣直前にこれらの武将が次々に亡くなったのは史実だろうが、そこからこの異様な物語を抽出する風太郎の想像力は驚異。

 「数珠かけ伝法」。
 ヤクザな旗本と御家人の賭場での確執が思いがけない悲劇を招く。女の歯が抜き取られ、数珠になりサイコロになるというアイディアは異様かつ倒錯的で、それゆえに面白さでもある。やはりSランク作だ。

 「行灯浮世之介」「変化城」。
 討ち入りそのものは描かず、その前後と周辺を描いて忠臣蔵を伝奇的に再構成した短篇連作「妖説忠臣蔵」中の2篇。紙芝居的な軽いのりの「行灯浮世之介」と、丁々発止のディープな心理戦を描いた傑作「変化城」。

 「乞食八万騎」。
 蟄居のため上野寛永寺に移る15代将軍・慶喜から、江戸城を維持管理し官軍に引き渡すよう言い残された火番頭・信楽愛四郎。しかし城詰め旗本たちは薩長軍迫る江戸を我先に逃げ出し、大混乱に陥った城は人手が足りない。愛四郎はひょんな縁で関わりのできた非人頭・車善七に助けを求める。奇妙に慶喜に似た貴賓顔の16代善七が、1万8千の非人を引き連れ城に駆けつける・・・。勝海舟の手紙を引用し、まんざら“嘘”でもないと思わせるところがニクい。

 江戸非人社会の驚くべき実態を詳述しつつ絶妙の伏線を敷き、幕府崩壊で暗転する侍たちの運命を物語る最後に、豪華絢爛にして痛快な大団円をド派手な歌舞伎調でキッチリ決める。涙あり笑いあり感動があり、カラリと明るく爽快な読後感がわき上がる。まったく見事な傑作時代伝奇。

 「首」。
 雪の桜田門外で水戸浪士のあげた首級が消えた。大老の首は人々の間を転々とし各々に悲劇をもたらす。ペキンパー監督「ガルシアの首」を思い出させるAランク作。
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