この書籍の素晴らしさは、「まえがき」や「はじめに」を読むとわかりますので、
以下にその内容を要約します。
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この本を読むと、プログラマに必要な思考方法が手に入ります。
それは、プログラマが「ある」責任を果たすために役に立つものです。
その責任とは、
「自分とその相棒であるマシンのためだけでなく、他の人のためにコードを作成する」
ことです。
プログラマは自分の頭の中だけで考えることがあまりにも多すぎて、
他人の視点から世界を見るようになるには、なかなかの飛躍が必要です。
しかし、それでも、「このコードをコンピュータはどのように実行するか」だけでなく、
「考えていることを他人にどのように伝えるか」も考えなければならないのです。
ソフトウェア開発における工数の多くが、既存コードの解析に費やされている現状において、
このような視点を足しこむことは必達事項となっています。
本書では、この責任を果たすための具体的な思考方法が、実装の「パターン」として紹介されています。
これらのパターンは「相手にこのコードで何を伝えたいのか」を自問する思考方法です。
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このように、本書を読めば、
他人の重要性を認識し、自分だけでなく他人のためのプログラミングを行うための、
「思想」と「技術」が手に入ります。素晴らしい知見の数々がそこにあります。
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以下、念のための注意点です。
・入門書とは言えません。
理解力や問題意識的に、ある程度のプログラミング経験が必要です。
・説明はJavaで書かれていますが、考え方は言語フリーで利用できます。
ただし、パラダイムは「オブジェクト指向」限定になると思います。
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実装パターン 単行本(ソフトカバー) – 2008/12/22
GoF『デザインパターン』から次のステップへ!
毎日のプログラミングにとことん役立つパターン集!
「実装パターン」とは、コードを通じたコミュニケーションを重視するプログラミングのためのパターンです。日々のプログラミングでおこなわれる何百もの意思決定に対して、その都度役立てることができます。「実装パターン」を活用すれば、これまでよりもシンプルで、すっきりしていてまとまりのある、そしてコスト負担がずっと少ないプログラム作成が可能になります。『デザインパターン』の次に読むべき本といえるでしょう。
毎日のプログラミングにとことん役立つパターン集!
「実装パターン」とは、コードを通じたコミュニケーションを重視するプログラミングのためのパターンです。日々のプログラミングでおこなわれる何百もの意思決定に対して、その都度役立てることができます。「実装パターン」を活用すれば、これまでよりもシンプルで、すっきりしていてまとまりのある、そしてコスト負担がずっと少ないプログラム作成が可能になります。『デザインパターン』の次に読むべき本といえるでしょう。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社ピアソンエデュケーション
- 発売日2008/12/22
- ISBN-104894712873
- ISBN-13978-4894712874
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登録情報
- 出版社 : ピアソンエデュケーション (2008/12/22)
- 発売日 : 2008/12/22
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 208ページ
- ISBN-10 : 4894712873
- ISBN-13 : 978-4894712874
- Amazon 売れ筋ランキング: - 329,126位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2016年12月9日に日本でレビュー済み
2014年10月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
リーダブルコード、Code Complete、プログラミング作法等、同系統の本よりかは(Smalltalk由来の)オブジェクト指向的実装に特化した本です。
具体的にはクラスの性格に応じたクラス命名方法、メソッドの性格に応じたメソッド命名方法、コラボレータや状態を表すインスタンス変数の命名等により詳しく言及しています。
一方、インデントはこう揃えるとか、ループ文はこのように書くとか手続き型固有の実装技術はあまり出てきせん。なぜなら、徹底的にオブジェクト指向で書かれたメソッド本体のコードは、他のオブジェクトのメソッド呼び出しがほとんどでステップ数も5行ぐらいで済むからです。
Java言語に関わらずバリューオブジェクトを数多く定義して、手続き型コードを極力排したガチガチなオブジェクト指向なコード書くなら他の実装技術本よりこの本を薦めます。といっても翻訳本は絶版ですが。。。
具体的にはクラスの性格に応じたクラス命名方法、メソッドの性格に応じたメソッド命名方法、コラボレータや状態を表すインスタンス変数の命名等により詳しく言及しています。
一方、インデントはこう揃えるとか、ループ文はこのように書くとか手続き型固有の実装技術はあまり出てきせん。なぜなら、徹底的にオブジェクト指向で書かれたメソッド本体のコードは、他のオブジェクトのメソッド呼び出しがほとんどでステップ数も5行ぐらいで済むからです。
Java言語に関わらずバリューオブジェクトを数多く定義して、手続き型コードを極力排したガチガチなオブジェクト指向なコード書くなら他の実装技術本よりこの本を薦めます。といっても翻訳本は絶版ですが。。。
2009年1月16日に日本でレビュー済み
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ソフトウェアのソースコードの価値は、読みやすさ、保守(変更)のしやすさである、という筆者 Kent Beck の価値観が印象的な本です。
抽象論でなく、具体論・実践論で、サンプルが豊富なのがうれしい。
クラス・メソッド・変数などの、名前の付け方、分割や統合のやり方、条件分岐やループ、Collection の各クラスの使い分けなどの、より良い書き方が、その理由を含めて、わかりやすく書かれています。
全体で200ページ弱と、コンパクトなのに、実践的なコーディングパターンが盛りだくさんのガイドです。
原文は、とても読みやすく書かれていた印象でした。ソースコードを分かりやすく書くことと、文書をわかりやすく書くことは、同じスキルなんだと、実感しました。
翻訳のほうは「について」「すること」など冗長な表現が目に付いてちょっぴり残念。
原文だと、受動態の多さはあまり気になりませんでしたが、日本語だと「れる」「られる」が多いとちょっと読みにくい印象でした。
抽象論でなく、具体論・実践論で、サンプルが豊富なのがうれしい。
クラス・メソッド・変数などの、名前の付け方、分割や統合のやり方、条件分岐やループ、Collection の各クラスの使い分けなどの、より良い書き方が、その理由を含めて、わかりやすく書かれています。
全体で200ページ弱と、コンパクトなのに、実践的なコーディングパターンが盛りだくさんのガイドです。
原文は、とても読みやすく書かれていた印象でした。ソースコードを分かりやすく書くことと、文書をわかりやすく書くことは、同じスキルなんだと、実感しました。
翻訳のほうは「について」「すること」など冗長な表現が目に付いてちょっぴり残念。
原文だと、受動態の多さはあまり気になりませんでしたが、日本語だと「れる」「られる」が多いとちょっと読みにくい印象でした。
2009年4月2日に日本でレビュー済み
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参考文献にある本(Code Complete、GoF、Effective Java、Pragmatic Programmerなど)の抜粋を”パターン、価値、原則、動機”という分類を無視して列挙しただけといった感じの本。
技法や適用方法の解説も薄く、入門者向けとしても甚だ不親切。
参照先との紐付けも明確でないため、目録的な意味も薄い。
コンテキストやトレードオフに関する情報も少ないため、決して実務的でもない。
ページ数も少ないことを考えれば、むしろ「コミュニケーションを強化するためのプログラミング技法」を主張することに焦点を絞ったほうがよかったのではないか?
しかしその場合「実装パターン」という”名前”は不適切と思われるが。
いずれにせよ、このままではいったい誰を読者として想定して、何を訴えるためにこの本を書いたのか分からない。
技法や適用方法の解説も薄く、入門者向けとしても甚だ不親切。
参照先との紐付けも明確でないため、目録的な意味も薄い。
コンテキストやトレードオフに関する情報も少ないため、決して実務的でもない。
ページ数も少ないことを考えれば、むしろ「コミュニケーションを強化するためのプログラミング技法」を主張することに焦点を絞ったほうがよかったのではないか?
しかしその場合「実装パターン」という”名前”は不適切と思われるが。
いずれにせよ、このままではいったい誰を読者として想定して、何を訴えるためにこの本を書いたのか分からない。
2009年4月3日に日本でレビュー済み
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Javaでプログラムを書いたり、システムの設計をしたりする上で、どのように実装すると良いかのヒントが多数書かれている良書です。
例えば、クラスやインタフェイスの定義方法(文法)は初心者向けの書籍で習得できますが、第5章を読むと、どのようにクラスを命名し、どのように抽象クラス、インタフェイス、内部クラスを利用すれば(使い分ければ)良いのかがわかります。
ある程度のプログラミングや設計の経験があると、腑に落ちるというか、すうっと身に沁みていくような内容ばかりです。逆に経験が少ない方にはちょっと敷居が高いかも知れません。
例えば、クラスやインタフェイスの定義方法(文法)は初心者向けの書籍で習得できますが、第5章を読むと、どのようにクラスを命名し、どのように抽象クラス、インタフェイス、内部クラスを利用すれば(使い分ければ)良いのかがわかります。
ある程度のプログラミングや設計の経験があると、腑に落ちるというか、すうっと身に沁みていくような内容ばかりです。逆に経験が少ない方にはちょっと敷居が高いかも知れません。
2010年9月13日に日本でレビュー済み
いわずもがなの達人プログラマー(著書ではありませんが)であるケント・ベックさんが、日常のプログラミング中の小さな決定に至る思考回路をたくさん書いてくれた本です。コードを何十キロって書いて慣れていても小さな迷いってたくさんあると思いますが、そんな『こういうとき皆どうしてるんだろう(わざわざ聞くのも…でもプログラミングには常について回るような話なんだよね)』という質問を先回りして答えてくれる、贅沢な一品です。ベタープラクティスの宝庫。
2015年6月11日に日本でレビュー済み
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増刷がかからないので、もう手に入らないと諦めていましたが、中古品でようやく手に入れることができました。
ちょっとまだるっこしい記述もありますが、プログラマとして一度も目を通したことがないというのはヤバイです。
ちょっとまだるっこしい記述もありますが、プログラマとして一度も目を通したことがないというのはヤバイです。
2009年10月15日に日本でレビュー済み
プログラミングにおける無数の個々の決定が、大きな価値に基づき、そこから原則が導かれ、その原則を通じて実装のためのパターンが整理される、という分かりやすい構造でケント・ベックの思想の一端が示されている。とくに、誰もが価値として認めているコードの「簡潔さ」や「柔軟性」以上に、「コミュニケーション」のほうを上位に置いてみようというのが独特であり、この本の真骨頂といえる。読んでみて「なるほど」と思うことが、数多くあった。たとえばクラスの名付け方など、基本的には誰もがなんとなく気づいている正論が展開されているわけだが、その自分の中のルールの根拠と意味がなんだったのかをあらためて説明されたようで、非常に面白かった。もちろん、他のレビュアーが言うようにもう少し実例が多ければ、もっと分かりやすのもしれないが、著者は、それを読者各自が自分で発見するように促しているところも、心憎いと思う。