コンパクトに要点がまとめられています。次のようなことがわかります。
1 メロペン(meropenem)はチエナム(imipenem)と抗菌力はほぼ同じだが、痙攣を誘発することが極めて低い。
2 第三世代セフェム系ではモダシン(ceftazidime)が緑膿菌(Psudomonas aeruginosa)を含めたグラム陰性桿菌に対して最も優れている。
3 腸球菌(Enterococcus)にセフェム系抗菌薬は効果がないが、ピクシリン(ampicillin)は効果がある。カルバペネム系(チエナム(imipenem)等)も腸球菌(Enterococcus)に対して効果があるが、ペニシリン系に劣る。
4 ピクシリン(ampicillin)はListeria monocytogenesに対する第一選択である。
5 ペニシリンGカリウム(penicillin G)はグラム陽性球菌に効果があるが、ブドウ球菌に効かない。黄色ブドウ球菌にはセファメジン(cefazolin)が優れている。
6 血液透析をしている人でもロセフィン(ceftriaxone)、エリスロマイシン(erythromycin)、ダラシン(clindamycin)、フラジール(metronidazole)は通常量投与できる。エリスロマイシン(erythromycin)、ダラシン(clindamycin)、フラジール(metronidazole)は肝代謝のためである。
7 グラム染色は細菌や白血球の量がわかる。細菌や白血球の量が減っているとよくなっている、抗生物質が効いていると判断できる。
8 淋病や髄膜炎を疑った時、検体は冷所に保存しない。淋菌(Neisseria gonorrhoeae)、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)は冷所で急速に死滅する。
9 グラム陰性球菌で臨床上問題となるのは、NeisseriaとMoraxellaの2種類しかない。
10 緑膿菌(Psudomonas aeruginosa)が分離されても、単なるコロニー形成で感染の原因でないことがある。緑膿菌が出たというだけで安易に抗菌薬を投与しない。
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そこが知りたい!感染症一刀両断! 単行本 – 2006/2/1
西原 崇創
(著)
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- 本の長さ197ページ
- 言語日本語
- 出版社三輪書店
- 発売日2006/2/1
- ISBN-104895901750
- ISBN-13978-4895901758
商品の説明
出版社からのコメント
本書は、聖路加国際病院のチーフレジデントを経験した循環器科医師が、一般医の立場から、「感染症診療」のエッセンスを広く還元するために書いた単行本である。内容は、非常に実践的で、臨床現場での思考プロセスを、できるだけわかりやすく伝えようとする努力が見られる。「感染症科」を国内でもいち早く確立した聖路加国際病院の古川恵一先生の監修のもと、感染症診療における「正論」を主張・強調している点が、評価できる。
本書の特徴は、評者も日ごろから強調している感染症診療の3大ファクターである、「ホスト=患者」「原因微生物」「抗菌薬」の3つの切り口で、書かれている。感染症診療の基本を知らない医学生、研修医が、「自習」できるような工夫がされている。評者が一番感銘を受けた点は、本書の冒頭部にある、さまざまな検体・種類のグラム染色の写真である。この写真からも、著者が日常的にグラム染色を実施し、臨床的に有効に活用している様子が垣間見れる。
内容であるが、「一般医」が臨床現場で、だれでも「科」によらず、最低限もっていてほしい基本知識を網羅できるように構成されている。また、各疾患ごとに「初期治療=Empirical therapy」をわかりやすく提示している。抗菌薬の選択については、「正解・不正解」という視点でなく、「想定する微生物」を「適切にカバーできているか」どうかの点が重要である。本書に提示された処方は、著者の現職の聖路加国際病院で実行されていると思われるものである。提示以外の処方でも適切なものもあるため、読者もその点も踏まえ、本書を活用していただけるとよりよいと思われる。
全体として、著者の一般臨床現場における感染症診療を改善したい、との情熱が伝わってくる本である。基礎医学の微生物学と臨床の感染症診療と統合する目的も含め、医学部の低学年から、時間のない研修医、開業医、一般医などに幅広く活用していただきたいと思う。
(自治医科大学附属病院感染制御部 五味晴美先生書評)
本書の特徴は、評者も日ごろから強調している感染症診療の3大ファクターである、「ホスト=患者」「原因微生物」「抗菌薬」の3つの切り口で、書かれている。感染症診療の基本を知らない医学生、研修医が、「自習」できるような工夫がされている。評者が一番感銘を受けた点は、本書の冒頭部にある、さまざまな検体・種類のグラム染色の写真である。この写真からも、著者が日常的にグラム染色を実施し、臨床的に有効に活用している様子が垣間見れる。
内容であるが、「一般医」が臨床現場で、だれでも「科」によらず、最低限もっていてほしい基本知識を網羅できるように構成されている。また、各疾患ごとに「初期治療=Empirical therapy」をわかりやすく提示している。抗菌薬の選択については、「正解・不正解」という視点でなく、「想定する微生物」を「適切にカバーできているか」どうかの点が重要である。本書に提示された処方は、著者の現職の聖路加国際病院で実行されていると思われるものである。提示以外の処方でも適切なものもあるため、読者もその点も踏まえ、本書を活用していただけるとよりよいと思われる。
全体として、著者の一般臨床現場における感染症診療を改善したい、との情熱が伝わってくる本である。基礎医学の微生物学と臨床の感染症診療と統合する目的も含め、医学部の低学年から、時間のない研修医、開業医、一般医などに幅広く活用していただきたいと思う。
(自治医科大学附属病院感染制御部 五味晴美先生書評)
登録情報
- 出版社 : 三輪書店 (2006/2/1)
- 発売日 : 2006/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 197ページ
- ISBN-10 : 4895901750
- ISBN-13 : 978-4895901758
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,037,187位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 438位感染症内科学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年3月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
”とりあえず、この抗生剤”という治療をしている医師に
特に読んでもらいたい、基本から学ぶことができる良書と思います。
・患者さんを注意深く診察し、感染臓器を想定する
・起因菌をみつける努力をする
・コンタミのないように検体を取る、正しく保存する
・検体を検査に出すのみならず、可能なら自らグラム染色して評価する
・戻ってきた結果を正しく評価する
・そして適切な抗生剤を必要十分量に使う
・抗生剤の使用禁忌・アレルギーについて理解する
必要な内容が、わかりやすく解説され、コンパクトにまとまっている
非常に実践的な本はこの本くらいだと思いました。
実際は、一日三回投与が難しく二回投与にしているという病院の話を
聞いたり、保険の問題で抗生剤の併用をおこないにくいなどの事情も
ありますが、本当はこうするほうが良いということを知っておくのも
大事だと思います。
特に読んでもらいたい、基本から学ぶことができる良書と思います。
・患者さんを注意深く診察し、感染臓器を想定する
・起因菌をみつける努力をする
・コンタミのないように検体を取る、正しく保存する
・検体を検査に出すのみならず、可能なら自らグラム染色して評価する
・戻ってきた結果を正しく評価する
・そして適切な抗生剤を必要十分量に使う
・抗生剤の使用禁忌・アレルギーについて理解する
必要な内容が、わかりやすく解説され、コンパクトにまとまっている
非常に実践的な本はこの本くらいだと思いました。
実際は、一日三回投与が難しく二回投与にしているという病院の話を
聞いたり、保険の問題で抗生剤の併用をおこないにくいなどの事情も
ありますが、本当はこうするほうが良いということを知っておくのも
大事だと思います。
2011年12月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
感染症の本を網羅的にいろいろ読んでいます。
研修医から感染症の初級者向けだと思います。
基本を学ぶには他にもっといい本があります。あえてこの本を選択する必要はないと思います。
同レベルでは”感染症レジデントマニュアル”や”絶対わかる抗菌薬はじめの一歩”の方がいいと思います。
前者は持ち運びにはいいのですし後者は読んで演習しながらなので理解を深まると思います。
しかし、きちんと勉強するには青木先生の本だと思います。
この本に対しては
1.抗生剤の併用が多過ぎる。本当に必要でしょうか?きちんとしたエビデンスのある併用療法は2,3です。
2.MICの解釈がおかしい。数字では基本的に選ばないはず
などいくつか”?”があります。
研修医から感染症の初級者向けだと思います。
基本を学ぶには他にもっといい本があります。あえてこの本を選択する必要はないと思います。
同レベルでは”感染症レジデントマニュアル”や”絶対わかる抗菌薬はじめの一歩”の方がいいと思います。
前者は持ち運びにはいいのですし後者は読んで演習しながらなので理解を深まると思います。
しかし、きちんと勉強するには青木先生の本だと思います。
この本に対しては
1.抗生剤の併用が多過ぎる。本当に必要でしょうか?きちんとしたエビデンスのある併用療法は2,3です。
2.MICの解釈がおかしい。数字では基本的に選ばないはず
などいくつか”?”があります。
2006年3月11日に日本でレビュー済み
抗菌薬に例えて言うならペニシリンGのような本です。全ての研修医と全ての指導医の方に、まず読んでいただきたい一冊です。専門を問わず、臨床医が知っておかなければならない感染症診療の基礎知識・考え方が、一晩で読みきれる分量にコンパクトにまとまっており、非常に切れの良い本です。この本を読んだ後に、【藤本卓司先生の感染症レジデントマニュアル】を読んでいただければ、一層理解が深まり、良き臨床医へのステップを踏み出せることと思います。本のレイアウトが、良くなれば五つ星です。
2006年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いい本です!!
ややっこしい感染症の基本的な知識を、どのようにすれば分かりやすく伝えられるのか、という試みが随所にみられます。
A5というサイズで200ページという手ごろなボリュームというのは好ましいし、本のでだしだけでなく、各章のはじめに目次が書かれていたり、章が問いかけで始まりその答えは最後に書かれていたり、フォントや枠組みや網の使い方などなど、工夫されていて見やすいです。
最後のほうにくると、工夫にもちょっと疲れがみえるけれど、感染症を勉強したいんだけれど難しい…と思っているひとにはいい本だと感じました。低学年の医学生でも、抗生剤の使い方に見当つけたいなと前向きなひとは読んでみてもいいと思います。
ややっこしい感染症の基本的な知識を、どのようにすれば分かりやすく伝えられるのか、という試みが随所にみられます。
A5というサイズで200ページという手ごろなボリュームというのは好ましいし、本のでだしだけでなく、各章のはじめに目次が書かれていたり、章が問いかけで始まりその答えは最後に書かれていたり、フォントや枠組みや網の使い方などなど、工夫されていて見やすいです。
最後のほうにくると、工夫にもちょっと疲れがみえるけれど、感染症を勉強したいんだけれど難しい…と思っているひとにはいい本だと感じました。低学年の医学生でも、抗生剤の使い方に見当つけたいなと前向きなひとは読んでみてもいいと思います。
2011年11月23日に日本でレビュー済み
分かり易い文章で簡潔に書かれているため、非常に重宝しています。致し方ないところですが、情報量が若干少ないかなと感じています。改訂版が出るのを期待してます。
2007年5月26日に日本でレビュー済み
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感染症の有名な先生の講義を聞く前にぜひ読んでみてください。
頭のいい人の講義を100回聞いても自分自身にある程度の知識がないとまったく意味を成しません。
当院の初期研修医にはまずこの本を読むようにすすめています
頭のいい人の講義を100回聞いても自分自身にある程度の知識がないとまったく意味を成しません。
当院の初期研修医にはまずこの本を読むようにすすめています
2006年3月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「そこが知りたい!」とあるように、多くの感染症を扱う研修医の先生にとって、この本は原因菌の性格や、投与する抗生剤の適切な選択から、投与方法、投与上の注意などがとてもコンパクトにまとめられています。今までに一度や二度、上級医から説明されて「へ〜〜」と思っていたことも、きちんと書かれていて、とても痒いところに手が届く構成になっています。まさに、現代の感染症治療にマッチした名著だと思います。サイズも軽さもばっちりで、白衣のポケットにすっぽりと入るので、いつでも手にとって見れるのがまたうれしいところです。