「
30デイズ・ナイト
」の続編、第二作であります。極夜の町で吸血鬼に襲われる人間たちを描いた第一作から一転し、生き残りであるステラの反撃を描きます。
相変わらずアートは、画力自体が高くないうえに、描きなぐったようなタッチと、かすれたような画風のせいで、きわめて見づらい。見づらいし、キャラの区別もつかない。ヴァイオレンスホラーという性質にあわせて選んだタッチとは思うのですが、結果として苦痛なのは変わりありません。
せっかく反撃のターンとなったので、もうすこしサクサクと対抗できると面白かったと思うのですが（「エイリアン」に対する「エイリアン２」のように）、反撃は難航します。しかもステラに迷いがある始末。
第一作の頃から吸血鬼を調査していたユーディスは、頼りになる協力者になるかと思ったのですが、冒頭の時点で（息子を喪ったために）気力をなくしているうえに、奮起したあとも即退場です。このキャラ、何の意味があったんだろう。かわりに、吸血鬼のなかから協力者が現れます。最後はスカッと終わりかけますが、ありがちなドンデン返しで陰鬱に幕を閉じます。第一作の美しいエンドからすると、易きに流された感が……。
第一巻に引き続き、外伝短編も複数収録されており、多角的に世界が描かれているのは興味深いです。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
