日本各地の歌枕を集めた『能因歌枕』がある。西行はこれを見て、能因の「すき(数寄)」の生き方に憧れて、その跡を辿ろうとした。漂泊の遊行聖西行の全国行脚地図をビジュアルに美麗に魅せてくれるのが本書である。
この西行漂泊図を概観するだけで、胸の痞えが取れそうだ。
「出家と洛中・洛外の暮らし」「初めての陸奥への旅」「山林流浪の行」「崇徳院を追慕し、讃岐へ」「伊勢・二見浦に草庵を結ぶ」「藤原氏の陸奥、最後の旅」「願わくは花の下にて春死なん」の七章で展開してくれる歌枕風景の見事さ…本書を直接見るに如かない。
全国、とっておきの西行歌枕の風景が、そのしみじとした名歌とともに紹介されている。
「年たけて又越ゆべしと思ひきや命なりけり小夜の中山」(静岡県掛川市佐夜鹿・段々畑)
「白川の関屋を月の洩る影は人の心を留むるなりけり」(福島県白河市白河内・白河関跡)
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西行歌枕: その生涯と名歌の舞台を旅する (SUN MAGAZINE MOOK) ムック – 2008/3/1
マガジン マガジン
(編集)
その生涯と名歌の舞台を旅する
日本人に最も親しまれている歌人にして「漂泊の遊行聖」西行−−。
北面の武士という安定した地位と生活を捨て出家、
修行と恋と歌に生きたその生涯をたどる。
合わせてあまたある名歌の生まれた京洛中・洛外にはじまり、
陸奥、高野、吉野、大峯、熊野、讃岐、伊勢、
そして終焉の河内まで、歌枕の地を点綴する豊饒の旅へご案内。
日本人に最も親しまれている歌人にして「漂泊の遊行聖」西行−−。
北面の武士という安定した地位と生活を捨て出家、
修行と恋と歌に生きたその生涯をたどる。
合わせてあまたある名歌の生まれた京洛中・洛外にはじまり、
陸奥、高野、吉野、大峯、熊野、讃岐、伊勢、
そして終焉の河内まで、歌枕の地を点綴する豊饒の旅へご案内。
本文解説:志立正知
エッセイ:近藤信行、高田宏、立松和平、澁澤龍子
- 本の長さ145ページ
- 言語日本語
- 出版社マガジン・マガジン
- 発売日2008/3/1
- ISBN-104896446658
- ISBN-13978-4896446654
登録情報
- 出版社 : マガジン・マガジン (2008/3/1)
- 発売日 : 2008/3/1
- 言語 : 日本語
- ムック : 145ページ
- ISBN-10 : 4896446658
- ISBN-13 : 978-4896446654
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,248,794位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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