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ガセネタの荒野 単行本 – 1992/8/1

4.1 5つ星のうち4.1 9個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

1970年代後半日本ニューウェイヴの黎明期、幻のロック・バンド「ガセネタの荒野」は、いかにして生まれ、いかにして闘い、いかにして消えたか? 音楽が炸裂する力作・書き下ろし。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 洋泉社 (1992/8/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1992/8/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 221ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4896911083
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4896911084
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 9個の評価

著者について

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大里 俊晴
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カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2018年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「削ぎ落とすんだよ。削ぎ落として、削ぎ落として、 残った骨だけがぼおっと光っていればそれでいいんだ」
この一文が読めただけでも価値のある一冊である。

“1977‐1979年を過剰と速度で駆け抜けた唯一無二のロック・バンド”「ガセネタ」の結成から解散に向かうまでの約2年間のあいだに起こった様々な出来事や複雑にからみ合う人間模様について赤裸々に綴った著者唯一の書き下ろし単行本。1970年代後半の日本のニュー・ウェイヴ黎明期を舞台に吉祥寺マイナーなどのライブハウスやイベント現場の内情、ロック・バンドとマイナー音楽を取り巻く混沌とした状況、70年代末期のアンダーグラウンドな音楽シーンと当時の先鋭的なバンドをめぐる精神的傾倒を回想する。

諸般の事情で長らく絶版になっていたが、2011年7月20日にリリースされた10枚組アルバムBOX『ちらかしっぱなし-ガセネタ in the BOX』にあわせて1992年刊行の洋泉社版に掲載されていた写真、見出し、参考資料を削除した新装版が山崎春美の題字で月曜社から再刊された。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

エンディング。

終わること。
終わり続けること。

そして、僕らは、エンディングに突入してから、終わることが出来なかった。

エンディングとは、終わりであり、始まりであり、中間であり、また終わりでもあった。
僕は、もう終わりだ、いま終わりだ、と思いながら演奏した。

だが、終わることが出来なかった。

終わりはやってこなかった。

どうやって終わるのだろう。

どうやったら終わることが出来るのだろう。

僕は、いつもそう思いながら演奏した。

エンディング。

僕らは、いつまでも終わり続けていた。

— 大里俊晴『ガセネタの荒野』
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年9月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フランス文学の研究者の著者が、若い頃にかかわったガセネタというバンドの歴史を振り返る。
どれぐらいガセネタが凄いバンドだったかは、YouTubeで「社会復帰」という曲を聴けば分かります。当時「クスリ臭いギター」と評された
浜野純のプレイは今聴いても最高に凶暴だ。

これは当時の貴重な記録であり、著者の自伝的青春小説である。
「ぼく」がバンド活動の中で、浜野純とボーカルの山崎春美という、超絶的自我にめちゃくちゃに振り回されるさまは中々笑いを誘う。文章は
多分にセンチメンタルであり、もうちょっとユーモアや突き放した部分が欲しいところだけど、若い書き手ならではのパワーを感じる。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年1月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前からWantでした。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もっとおかしな人たちの集まりだと思ってました。大学とかで見かけたときも遠くから見てたんだよね。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ガセネタの話、悲惨で面白いです。ひょっとすると、バンド名でなく、この本自体がガセネタなんじゃないかという気にもなる位面白いので、色んな方に読んで貰いたいです。帯には坂口安吾の堕落論みたいなことが書いてあるのも一興です。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年7月17日に日本でレビュー済み
この本の初版(洋泉社版)が出版された当時の書評で最も印象深かったのが、ジャックス・ファンクラブ(復帰後の早川義夫への評価をめぐっての意見の対立により会が分裂したという噂は本当だろうか?)会報に掲載されたものだった。当時のファンクラブ会長と大里は同じジャックス・ファンということで親交があり、この本で書かれた時代の大里の素顔を知る者としての書評だったのだが、作中の人物描写が70年代の少女マンガからの強い影響下にあることを指摘していたのが興味深かった。この本では塚本邦夫やセリーヌの名前は出ても少女マンガへの言及はなかったが、彼らは少女マンガを文学として接した世代に属していることを考えれば当然なのかもしれない。この本をいわゆるキャラクター・リアリズムの小説として読め、というと怒る人がいそうだが、そういう形式を借りなければ書くことができなかったのだ、と考えるべきだ。ところで、僕が大里の生演奏を見た唯一の機会が、洋泉社版の出る前だったか、後だったか記憶があやふやになっているのだが、その演奏そのものにもちょっとルー・リードっぽいロックだったような、これまたあやふやな記憶しか残っていない。それは対バンのひとつだったラピス(この本でもギャグのネタにされていたフリクションの初代ギタリスト)の堂々たるロックンロールの印象が強烈すぎたからなのだが、それはそれで、この本から受ける大里の印象に合致するものでもあった。蛇足になるが、僕はこの再発版は読んでいないので、いかなる異同があるのかは知らない。
レビューへの反響(2017年11月3日現在)・・・参考になった3票 参考にならない2票
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年10月19日に日本でレビュー済み
この本を読むにあたって「ガセネタ」のことも当時の音楽シーンの知識は何もいりません。むしろランボーやアルトー、セリーヌ・・・に一度は魅せられたことのある方にこそおすすめしたい。破滅的な疾走感というか明るいタナトスみたいな情動が全編にみなぎっています。難しい本は冷蔵庫にいれておけ、とか素敵な話がいっぱい。旧版でも読んでいたのですが、今回、読んでやはり名作だと思いました。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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