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映画の見方がわかる本: 2001年宇宙の旅から未知との遭遇まで (映画秘宝COLLECTION 22) 単行本 – 2002/8/1
- 本の長さ253ページ
- 言語日本語
- 出版社洋泉社
- 発売日2002/8/1
- ISBN-104896916603
- ISBN-13978-4896916607
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商品の説明
著者からのコメント
『2001年宇宙の旅』のクライマックスの光のシャワーと宇宙の映像にはきちんとした脈絡がある。
『時計仕掛けのオレンジ』は実話に基づいており、削除されたエンディングがあった。
『タクシードライバー』の主人公ロバート・デニーロがモヒカン刈りにしたのはそれがベトナムでのならわしだからである。
『地獄の黙示録』のシナリオには「戦場は天国で、平和は地獄だ」というエンディングがついていた。
『未知との遭遇』の「完結篇」としてスピルバーグは『オールウェイズ』という映画を作っている。
というように、『ダーティハリー』『フレンチコネクション』『イージーライダー』『ロッキー』などの映画を観ていて「あれ?」と思うような「謎」を、インタビューなどから探し出した監督や脚本家自身の言葉によって解き明かしていく本です。勝手なこじつけや、むずかしいレトリックは一切ありません。ひたすらわかりやすく、謎のすべてを、資料と文献の裏付けに基づいて解説していきます。是非お楽しみください。
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 洋泉社 (2002/8/1)
- 発売日 : 2002/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 253ページ
- ISBN-10 : 4896916603
- ISBN-13 : 978-4896916607
- Amazon 売れ筋ランキング: - 25,053位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
映画評論家、コラムニスト。1962年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。宝島社社員を経て、洋泉社にて『映画秘宝』を創刊。現在カリフォルニア州バークレーに在住。TBSラジオ「たまむすび」レギュラー。週刊文春などにコラム連載中。映画評論の著作に『映画の見方がわかる本』『ブレードランナーの未来世紀』『トラウマ映画館』『トラウマ恋愛映画入門』など。アメリカについてのエッセイ集に『底抜け合衆国』『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』などがある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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優れた映画は次の映画に強い影響を与えていくこともとても興味深い、こんな関係だったのか、このシーンはあの映画の影響かと!おもしろくてあっという間に読んでしまう。
を見てみたいな・・・と思っていた所、今は亡き代々木の書店で上梓されたばかりの本書に
出遭った(『未知との遭遇』!!)。
それまでアニメや漫画位しか、ちゃんと見ていなかったのだが、そのアニメや漫画も、自分
が凄いと思う作家(富野監督や押井監督、高山監督やナベシンなど)は映画に精通しており、
アニメしか見ない人の作るアニメはあんまり面白く感じなかった。なので、アニメや漫画しか
見ないことにちょっと限界を感じており、映画を本格的に(といっても年200~300本程で
ヴェンダースや押井監督のように1000本見た訳ではないが・・・)見始めるきっかけになった。
なんというか、本書で学べる映画の見方は、そのまま人生の見方にも通じていると感じる。
今、というより既に私の世代はそうだったのだが、『イージーライダー』で描かれている
ヒッピーカルチャー等、社会の中を上手く生きるだけが生き方の全てだと思って、窮屈さを
感じている人には、過去にそういった試みが為されたという事実が知れるだけでも、福音の
ように思えるだろう(ただ、本書に書かれている通り、そういった試みは殆ど全て頓挫した
のだが)。
もうアニメオタクというだけで尊厳を踏みにじられる様な叩かれ方は稀になった昨今、
アニメや漫画しか見ないで映画や文学に触れないのの何が問題だったかを冷静に考えると、
映画を千数百本見た今なら分かるのだが、快楽の範疇に留まっていて、非日常的な享楽と
言える世界を知らないのが、子供であるという意味で問題なんじゃないかと分かった。
若いエネルギーの発散といえる体験がないから、何か溜まっている感じの人間になるのだ。
今のお行儀の良すぎる若いオタクの皆さんには、是非、ものを考える基礎体力を身に付ける
上でも映画を見るという不良行為をしろと言いたいし、そのスタートラインとして本書は
大いにお薦めの一冊である。
個人的にも昔買った本はボロボロなので、電子書籍化を待っています。
クセの強い難解な作品の解説から、ハリウッドの映画史まで幅広く町山さんが
分かりやすくかつ面白く教えてくれます。
「「映画なんてどんな見方をしようとオレの勝手だ」〜確かにそのとおり。」
「映画の見方」とありますが映画の個人的な見方や推測、感想を否定するのではなく、
沢山の資料に基づいて製作者の意図や、製作上の裏話、薀蓄を紹介する本です。
映画に限らず芸術作品は、受け手ごとの時代や思い出/思い入れがたっぷり詰まった
物だと思うので、本書に書いてあることはとても面白く興味深いことではあるけれど、
この本で得た知識を話し相手に「いや(否定)、実は〜が正しい(憮然)」と押し付けて
しまっては、嫌〜な空気が流れてしまう事にもなりかねないのでご注意を!?(^^;)
どれも超有名映画のお話で、「本当かよ?」と思うようなそれこそ映画になりそうな
話が多いです。個人的に一番ショックだったのが「地獄の黙示録」でしょうか。
ベースとなったであろう実話も、神話も、脚本も、監督の思惑も食い違い、
6週間のロケは1年3ヶ月に、予算は3倍に膨れ上がったといいます。
コッポラ監督は「これはベトナム戦争そのもの、莫大な物量と資金の泥沼」と語っています。
60年代のアメリカのカウンターカルチャー、ハリウッドの衰退、70年代の反動、、
そういった時代背景も交え非常に丁寧に解説してくれているので、面白いです。
個人的にこの本を読んで一番得した気になったのが、「もう一度映画をみたくなった」
ことです。一度観ただけでは難解な、意味のわからなかった物語。
「ネタ○レ」した後で、興味が沸いてきてもう一度味わいたくなります。ただ、
「ネタ○レして意味は理解しやすくなった、それで面白くなるか?」
といわれたらそれは微妙な気がします。物による気もします。
「2001年宇宙の旅」観てみました。確かに楽しみどころが増えたし、話の筋も掴めて収まりも
良くなりました。でも以前よりどこか「神秘さ」が失われてしまったような・・特に後半30分。
よくわからない謎めいた所もまた魅力だったりするわけで、、UMAみたいに(?)
とはいえ「世の中がこう解釈したからのっかっとけ」みたいなクリエイター側の思惑もきっと
あったりすると思うので、後は見る人次第という気もします。
本としては凄まじい情報量で著者とクリエイターの熱が伝わり、お腹いっぱい大満足!です。
というか、わからない。 じゃあ、なんで名作と言われているの? すごいモヤモヤとしていました。
それを解決してくれたのが、この本。他のレビューにも書かれてある通り、映画の内容はもちろん、当時のハリウッド事情、
アメリカ社会のについても、わかりやすく丁寧に書かれてあります。
イージーライダー以外にも、ここに書かれてある映画を観ては、本を読んで理解していきました。
この本を読まなかったら、ボーッと観ているだけだったでしょう。素晴らしい本です。
特に私は『2001年宇宙の旅』の良さがわからずモヤモヤしていたのですが、この本を読んで解消されました!
予備知識があるとこんなに映画を楽しむ事が出来るんだなぁ…と、映画に対する敷居をいい意味で低くしてくれた本だと思います。
今いろんな映画を見ているのですが、それまで「ただわからない」「なんとなく面白いかも?」くらいの感想だった映画も、実は時代背景を知れば面白いんじゃないか?と、自ら勉強するいいきっかけになりました!
立花隆の「地獄の黙示録論」がいかに滑稽か、極々短文で切り捨てる冴えは凡百の評論家には及ばない才能だ。
読んで良かったと思える数少ない映画評論の書です。
町山さんの評論を聴いたり、読んだりするようになってから、最低でも月1回は映画館で観るようになりました。
町山さんの評論は1つの作品に対して、ものすごい量の情報量があり、映画のストーリーからでは分からない情報をも提供してくれます。
映画を観る前に、その情報を知っているか知らないかで、映画の楽しみが相当違ってくることを実感することができます。
本当に町山さんのおかげで、映画の楽しみを知ることができました、感謝してます。
さて、本書の感想ですが、いつものように非常にわかりやすく各作品に対して説明がされています。
今回、本書で取り上げられている作品はハリウッドで1967年から1976年頃の作品です。(『2001年宇宙の旅』、『俺たちに明日はない』、『卒業』、『イージー・ライダー』、『猿の惑星』、『フレンチ・コネクション』、『ダーティハリー』、『時計じかけのオレンジ』、『地獄の黙示録』他)
その時代は、ハリウッド映画の転換期で、町山さんの解説により、映画が「見世物」から「作品」になったことがよくわかります。
「作品」は表面だけでは分からない部分があります。
そこを解説しているのが本書となります。
特に『ロッキー』の解説は、本書の紹介されている作品の中で唯一、まともに観た作品だったので、目から鱗でした。
スタローンが自分で脚本を書き、主人公のロッキーは、この頃の売れない俳優スタローン自身でした。
ロッキーはエイドリアンにボクサーになった理由をこう言います。「オレは低能だけど、Bum(クズ)じゃないことを証明したかったんだ。」
本書で紹介されている作品は、少しずつ観ていこうと思います。
本書に出会わなければ、一生観なかったかもしれません。
映画も本も、人の出会いと似てますね。