著者の5つの切り口、面白いですね。様々な切り口で日本、日本人を切っています。50%は納得、残りの50%は「?」をつけながら自分で考えてみました。
「日本人は○○だ」、「山本七平は○○だ」と言い切るわりには根拠にうなずけないところ、「日本人っていっても個々は違う!日本人とまとめて論じていいの?」とも思いましたが、それはさておき私たち日本を考えるための問題提起、1つの仮説として非常に参考になりました。本当のグルーバル化が進んでいけば、一種血液型占いのように「やっぱり日本人てこうなんだ」とか「これは当たってる!」などと悲観することもなくなるような気がしています。
元々日本人には抜け出せない「壁」があると私自身が感じていたからでしょうか、自分なりに考えてみる材料としてはお勧めです。(読んだ方の感想を聞きたいですね、ぜひ!)
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日本人の壁 (新書y 106) 新書 – 2004/3/1
中山 治
(著)
- 本の長さ218ページ
- 言語日本語
- 出版社洋泉社
- 発売日2004/3/1
- ISBN-104896918002
- ISBN-13978-4896918007
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登録情報
- 出版社 : 洋泉社 (2004/3/1)
- 発売日 : 2004/3/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 218ページ
- ISBN-10 : 4896918002
- ISBN-13 : 978-4896918007
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,340,361位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年4月4日に日本でレビュー済み
日本人の国民性を5つの因子から分析したものだが、かなり正確に捉え
ていると思う。私自身の性格を振り返って考えたとき、自分は日本人の
代表じゃないかと思うくらい、この分析に随分とあてはまっているよう
に感じた。
筆者の文体は穏やかで、実際冷静に分析しているように見えるが、現在
の日本人の頼りなさには相当な苛立ちを覚えているとみた。オレオレ詐欺に
簡単に引っかかってしまう人たちに対して「正真正銘のバカ」と言い放っ
ている。
日本人の文化はその細部に宿るとし、それを日本人の「足元志向」から
くるものとするところは、なかなかユニークだ。日本人は太陽に照らさ
れた時間帯に足元を見ながら生活をしてきた。これに対して遊牧民族で
ある漢民族(「漢」とは「天の川」のことらしい)は、自分たちの位置
を確認するために夜の星空を見上げて生きてきた。生き方の立体性やス
ケール感に関しては、このあたりを切り口にして説明できるわけだ。
本書を一通り読んでみると、内にこもって足元を見つめる根暗な日本
人像が完成し、暗澹とする思いがする。しかし著者はこの本で決して日
本人を貶めようとしているのではない。日本人の特徴を多角的に示したに
すぎない。自らの性格が浮き彫りになっただけだ。
この本はこれから日本人が目指すべき生き方を希望をもって提示して
終わる。日本人は農耕民族であると同時に海洋民族でもある。ならば、
海洋民族がもつおおらかな大局志向的な生き方を主流としようではない
かと。読後感は悪くない。
ていると思う。私自身の性格を振り返って考えたとき、自分は日本人の
代表じゃないかと思うくらい、この分析に随分とあてはまっているよう
に感じた。
筆者の文体は穏やかで、実際冷静に分析しているように見えるが、現在
の日本人の頼りなさには相当な苛立ちを覚えているとみた。オレオレ詐欺に
簡単に引っかかってしまう人たちに対して「正真正銘のバカ」と言い放っ
ている。
日本人の文化はその細部に宿るとし、それを日本人の「足元志向」から
くるものとするところは、なかなかユニークだ。日本人は太陽に照らさ
れた時間帯に足元を見ながら生活をしてきた。これに対して遊牧民族で
ある漢民族(「漢」とは「天の川」のことらしい)は、自分たちの位置
を確認するために夜の星空を見上げて生きてきた。生き方の立体性やス
ケール感に関しては、このあたりを切り口にして説明できるわけだ。
本書を一通り読んでみると、内にこもって足元を見つめる根暗な日本
人像が完成し、暗澹とする思いがする。しかし著者はこの本で決して日
本人を貶めようとしているのではない。日本人の特徴を多角的に示したに
すぎない。自らの性格が浮き彫りになっただけだ。
この本はこれから日本人が目指すべき生き方を希望をもって提示して
終わる。日本人は農耕民族であると同時に海洋民族でもある。ならば、
海洋民族がもつおおらかな大局志向的な生き方を主流としようではない
かと。読後感は悪くない。
2007年2月18日に日本でレビュー済み
現存する日本人の多くがネイティブではなく、中国大陸より戦乱を避けて移動してきた人々の子孫であり、その内向性と、和をもって尊しとしてきた付和雷同な集団への同調、(著者の仮説ではあるが)ストレスに脆弱なデリケートな脳に起因する、自殺やカミカゼへと進む情緒的な思考停止などをもって、日本人の島国根性な国民性を心理学的に検証している本書は、自分探しの大流行やパラサイトのような今時の若者に見られる、従来の日本人像からすれば特異な現象を、「自分たちが身を粉にして食うや食わずで働いても、子どもらが豊かになればいいという考えからなる『子孫繁栄による魂の救済』が、拝金主義の台頭によって消失し、それに代わるものを見出していないから」と説く等原因を国民性の根源に求めている部分にはうなづかされます。
結論として、「自分を知り、他国から孤立せず文明的に絆を強く結び、弱点を克服する事が求められる」と結んでいるが、大部分が筆者の言うように「短期間で心理的特性を大きく変化させる」可能性は低く、筆者の指摘に気づいた者だけが、華僑のように国を出、“国は滅びても、人は滅びない”との道を選ぶのではないかとも考えさせられる本でした。
結論として、「自分を知り、他国から孤立せず文明的に絆を強く結び、弱点を克服する事が求められる」と結んでいるが、大部分が筆者の言うように「短期間で心理的特性を大きく変化させる」可能性は低く、筆者の指摘に気づいた者だけが、華僑のように国を出、“国は滅びても、人は滅びない”との道を選ぶのではないかとも考えさせられる本でした。