ただ単に庶民の旅がどんなものであったかを
説明しているだけではなく、民俗学の見地から
庶民の旅が果たした役割(文化や芸能の伝播など)
旅に使われた道具や手形、関所、川渡し、宿
各地の風俗、街道を住処とする人々などなど
江戸時代の庶民の旅に関することは
すべて網羅されていると言っていいと思う。
藩によって銀のレートが違うからやっかいだ、なんてこと
今まで一度も聞いたことがなかったな。
読んでいるとまるで実際に江戸時代の旅を体験しているよう。
昔の旅には困難なことも多かったようだけど
現代の便利とスピードの旅行にはない
深い味わいがあったことがよくわかった。
とてもためになった一冊です。
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庶民の旅 単行本 – 2006/9/1
宮本 常一
(著)
- 本の長さ245ページ
- 言語日本語
- 出版社八坂書房
- 発売日2006/9/1
- ISBN-104896948785
- ISBN-13978-4896948783
登録情報
- 出版社 : 八坂書房 (2006/9/1)
- 発売日 : 2006/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 245ページ
- ISBN-10 : 4896948785
- ISBN-13 : 978-4896948783
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,053,170位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2010年10月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一 流浪者たち
1 風来坊
2 遊行僧
3 宿と村人の旅
二 旅ゆけば
1 旅する人びとのこと
2 飯盛女と遊女のこと
3 旅人を悩ませた者共の事
4 旅に障碍多きこと
5 関所と番所のこと
三 あるく・みる・きく
1 百姓町人の旅
2 文武修行の旅
3 芸人の旅
4 回国行者の旅
5 文人の旅
四 旅じたく
1 旅立ち準備のこと
2 道中心得のこと
3 旅仕度のこと
江戸時代になり徳川政権が安定すると伊勢参宮や物見遊山目的の旅が比較的一般庶民にも広がる。
参勤交代による二年ごとの移動が、街道整備、宿場町の発展をきたし、そのために庶民も利用できるようになった
風来坊とは小林昭の映画にでも出てきそうだが、もともとは神人、寄人、供御人など社寺保護下での芸能民や漂浪民を表すもので、この研究は網野善彦へとつながるものである
文人の旅では菅江真澄や野田泉光院が有名で、菅原は1783年30歳で三河を離れ1829年秋田で亡くなるまで、出羽、津軽を豪農や藩士を頼って旅を続け、博物のみならず庶民生活をつづった
江戸文化が開花すると、旅の紀行文学やガイド本である道中記も多く出版されるようになる
庶民文化の開花とともに、観光旅行も発展していく過程が良く分かる
旅費用も細かに書かれていて興味深いのであるが、貨幣体系が今一つ詳しく書かれていないのが残念だ
1両3分 これは金きん? 1朱 銀? 300文 寛永通宝などのこと? 1貫文 これは重さだが
両 文 朱 文 貫文の関係が良く分からない
調べてみた
金 1両 = 金・銀 4分 = 金・銀 16朱 = 銀 60匁 = 寛永通寶 4千文 = 天保通寶 40枚
1貫は1000匁に当たり。通貨単位の貫は1000文
何でも記録に残しておくと世代を超えて資料になるので、今手元にあるレシートもとっておくと誰かが利用してくれるかもしれない
(詳細な目次)
一 流浪者たち
1 風来坊
臥蛇島の風来坊/今様回国行者/佐渡の魅力/前歴不詳の風来坊/風来坊の役割/ワラジヌギ/渡り鍛冶/文五郎一代/講釈師の旅/旅芝居
2 遊行僧
連歌師/阿弥衆の旅/念仏踊/田楽/堂庵
3 宿と村人の旅
宿屋の主人/物見遊山/デタチとサカムカエ
二 旅ゆけば
1 旅する人びとのこと
旅すがた/特色ある旅人
2 飯盛女と遊女のこと
留女/旅枕五十三次
3 旅人を悩ませた者共の事
雲助/ごまのはい
4 旅に障碍多きこと
八方峠の難/橋のない川/朝顔の涙/大井川
5 関所と番所のこと
関所/入り鉄砲に出女/関所手形/手形改め/関所破り/口留番所
三 あるく・みる・きく 113
1 百姓町人の旅
筑紫紀行/瀬戸の船路/九州路/長崎の日々/草鞋かついで/道中費用のこと
2 文武修行の旅
私塾/文武宿
3 芸人の旅
旅芸人たち/豊後大掾顛末記/女難の日々/東海道旅日記
4 回国行者の旅
回国行者/佐土原から京都まで/京都から江戸まで/東北の旅/江戸から佐土原まで/善根宿/百姓と学問/村人と旅人と/たべ物/芸は身を助ける/旅で逢ったふるさとの人
5 文人の旅
文人金銭を語らず/花月を友とする旅/豪農の学問/学問の伝播
四 旅じたく
1 旅立ち準備のこと
旅立つ前に/道中記/道中往来/名所図会/紀行文と旅の文学
2 道中心得のこと
旅行用心集/道中用心之事/狐狸近づけざる法/船に酔いたる時/蚤を避る法/疲れを直す秘伝/道中薬之事
3 旅仕度のこと
旅の民俗と歴史シリーズは全10巻で、近畿日本ツーリストの出資により日本観光文化研究所を開設し、日本の旅と民俗について出版されたシリーズである。
旅の民俗と歴史 1日本の宿 2大名の旅3旅の発見 4庶民の旅 5伊勢参宮 6旅の民俗 7海と日本人 8山の道 9川の道 10海の道 各巻ともにともに内容は濃いが、分担執筆のために宮本らしさがでていないしょもあり、そこが残念と言えば残念である
1 風来坊
2 遊行僧
3 宿と村人の旅
二 旅ゆけば
1 旅する人びとのこと
2 飯盛女と遊女のこと
3 旅人を悩ませた者共の事
4 旅に障碍多きこと
5 関所と番所のこと
三 あるく・みる・きく
1 百姓町人の旅
2 文武修行の旅
3 芸人の旅
4 回国行者の旅
5 文人の旅
四 旅じたく
1 旅立ち準備のこと
2 道中心得のこと
3 旅仕度のこと
江戸時代になり徳川政権が安定すると伊勢参宮や物見遊山目的の旅が比較的一般庶民にも広がる。
参勤交代による二年ごとの移動が、街道整備、宿場町の発展をきたし、そのために庶民も利用できるようになった
風来坊とは小林昭の映画にでも出てきそうだが、もともとは神人、寄人、供御人など社寺保護下での芸能民や漂浪民を表すもので、この研究は網野善彦へとつながるものである
文人の旅では菅江真澄や野田泉光院が有名で、菅原は1783年30歳で三河を離れ1829年秋田で亡くなるまで、出羽、津軽を豪農や藩士を頼って旅を続け、博物のみならず庶民生活をつづった
江戸文化が開花すると、旅の紀行文学やガイド本である道中記も多く出版されるようになる
庶民文化の開花とともに、観光旅行も発展していく過程が良く分かる
旅費用も細かに書かれていて興味深いのであるが、貨幣体系が今一つ詳しく書かれていないのが残念だ
1両3分 これは金きん? 1朱 銀? 300文 寛永通宝などのこと? 1貫文 これは重さだが
両 文 朱 文 貫文の関係が良く分からない
調べてみた
金 1両 = 金・銀 4分 = 金・銀 16朱 = 銀 60匁 = 寛永通寶 4千文 = 天保通寶 40枚
1貫は1000匁に当たり。通貨単位の貫は1000文
何でも記録に残しておくと世代を超えて資料になるので、今手元にあるレシートもとっておくと誰かが利用してくれるかもしれない
(詳細な目次)
一 流浪者たち
1 風来坊
臥蛇島の風来坊/今様回国行者/佐渡の魅力/前歴不詳の風来坊/風来坊の役割/ワラジヌギ/渡り鍛冶/文五郎一代/講釈師の旅/旅芝居
2 遊行僧
連歌師/阿弥衆の旅/念仏踊/田楽/堂庵
3 宿と村人の旅
宿屋の主人/物見遊山/デタチとサカムカエ
二 旅ゆけば
1 旅する人びとのこと
旅すがた/特色ある旅人
2 飯盛女と遊女のこと
留女/旅枕五十三次
3 旅人を悩ませた者共の事
雲助/ごまのはい
4 旅に障碍多きこと
八方峠の難/橋のない川/朝顔の涙/大井川
5 関所と番所のこと
関所/入り鉄砲に出女/関所手形/手形改め/関所破り/口留番所
三 あるく・みる・きく 113
1 百姓町人の旅
筑紫紀行/瀬戸の船路/九州路/長崎の日々/草鞋かついで/道中費用のこと
2 文武修行の旅
私塾/文武宿
3 芸人の旅
旅芸人たち/豊後大掾顛末記/女難の日々/東海道旅日記
4 回国行者の旅
回国行者/佐土原から京都まで/京都から江戸まで/東北の旅/江戸から佐土原まで/善根宿/百姓と学問/村人と旅人と/たべ物/芸は身を助ける/旅で逢ったふるさとの人
5 文人の旅
文人金銭を語らず/花月を友とする旅/豪農の学問/学問の伝播
四 旅じたく
1 旅立ち準備のこと
旅立つ前に/道中記/道中往来/名所図会/紀行文と旅の文学
2 道中心得のこと
旅行用心集/道中用心之事/狐狸近づけざる法/船に酔いたる時/蚤を避る法/疲れを直す秘伝/道中薬之事
3 旅仕度のこと
旅の民俗と歴史シリーズは全10巻で、近畿日本ツーリストの出資により日本観光文化研究所を開設し、日本の旅と民俗について出版されたシリーズである。
旅の民俗と歴史 1日本の宿 2大名の旅3旅の発見 4庶民の旅 5伊勢参宮 6旅の民俗 7海と日本人 8山の道 9川の道 10海の道 各巻ともにともに内容は濃いが、分担執筆のために宮本らしさがでていないしょもあり、そこが残念と言えば残念である