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フェルメ-ル: 大いなる世界は小さき室内に宿る (RIKUYOSHA ART VIEW) 単行本 – 2000/4/1
小林 頼子
(著)
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- 本の長さ127ページ
- 言語日本語
- 出版社六耀社
- 発売日2000/4/1
- ISBN-104897373751
- ISBN-13978-4897373751
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
画面づくり、光、音楽、画中画、鏡、女の6つのテーマを選び、豊穣な空間を創造した画家の魅力と隠されたテクニックを多角的に解明する入門書。全作品32点に加え、関連図版も満載。
登録情報
- 出版社 : 六耀社 (2000/4/1)
- 発売日 : 2000/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 127ページ
- ISBN-10 : 4897373751
- ISBN-13 : 978-4897373751
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,251,071位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フェルメールの活躍した当時のバロック音楽の影響について、本書ではコンスタンティン・ホイヘンスの名前すら出てこない。これではとてもバロック音楽とフェルメールの関係性など語れない。ところで、フェルメールにおける音楽と絵画といったような学際的な知識の広がりをもった美術史論こそ、少し手前味噌だが上野和男・著「宇宙に開かれた光の劇場(2)(同名の本で2の記述のないものの二冊)である。それからもう一つ、フェルメールを知りたかったら同著者の「縄文人の能舞台」という鈴木春信の浮世絵論を述べた本をお薦めする。フェルメールを理解するためには、なんと日本の考古学が欠かせないものでもあるからだ。
2012年8月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「兵士と笑う女」の女と兵士の大きさの違いについて「短焦点レンズのカメラで確かに経験している。・・・当時の長い焦点レンズの大型のカメラオブスクーラではそのような絵になりそうにないだろう。」と述べている(p42)。
どうやら焦点距離と広角レンズ(もしくは焦点距離と画角)の関係をご存じないようだ。写真家にシノゴかバイテンの広角レンズの焦点距離はいかほどか聞いてみると良い。焦点距離と画角は別の概念である。
「短焦点レンズのカメラ(いわゆる簡易カメラ)でなければピントが画面全体で一様に合うことはない。」(p42)というのも変。(そもそも単焦点と短焦点をごっちゃにしている?)ライカを簡易カメラとは普通言わないしなぁ・・・。それに論理的にもおかしい。肉眼でピントが画面全体で一様に合うのであれば論旨とは逆にカメラオブスクーラを使っていることの根拠になる。 「(ダイアナとニンフたち)を真作リストから外しているのは世界で小林だけ」(p120)であり、思い込みの強い偏った見方の学者が書いている本だと思った方が良いようだ。
どうやら焦点距離と広角レンズ(もしくは焦点距離と画角)の関係をご存じないようだ。写真家にシノゴかバイテンの広角レンズの焦点距離はいかほどか聞いてみると良い。焦点距離と画角は別の概念である。
「短焦点レンズのカメラ(いわゆる簡易カメラ)でなければピントが画面全体で一様に合うことはない。」(p42)というのも変。(そもそも単焦点と短焦点をごっちゃにしている?)ライカを簡易カメラとは普通言わないしなぁ・・・。それに論理的にもおかしい。肉眼でピントが画面全体で一様に合うのであれば論旨とは逆にカメラオブスクーラを使っていることの根拠になる。 「(ダイアナとニンフたち)を真作リストから外しているのは世界で小林だけ」(p120)であり、思い込みの強い偏った見方の学者が書いている本だと思った方が良いようだ。
2008年5月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は、フェルメール本によく見られる“フェルメール全作品を追う旅行記タイプ”ではなく、フェルメール絵画を読むヒントを提供し、読者自身に各絵画の解釈を委ねた書。
そのヒントの枠は幅広く、当時のオランダの時代背景は勿論、構図の天才フェルメールが絵を描く際に用いたとされる透視法の図解や、絵画のX線写真、画中画やモチーフの寡黙さ、同じ時代若しくは同じモチーフの絵画との比較、贋作、果ては楽譜や地図まで。
面白いのは第6章で展開される、カタリーナ悪妻論である。女性を描き続けたフェルメールが当時流行った良母像を一枚も残さなかった事からの推論なのだが、信じる信じないは別として「有り得なくも無い」とくすっと笑ってしまう新しい視点だ。
蛇足だが、フェルメールの作品かどうか議論されている4枚の絵が巻末に掲載されているのだが、私にはどれもフェルメールの作品ではないように感じたのだが、皆さんはどうだろうか。
そのヒントの枠は幅広く、当時のオランダの時代背景は勿論、構図の天才フェルメールが絵を描く際に用いたとされる透視法の図解や、絵画のX線写真、画中画やモチーフの寡黙さ、同じ時代若しくは同じモチーフの絵画との比較、贋作、果ては楽譜や地図まで。
面白いのは第6章で展開される、カタリーナ悪妻論である。女性を描き続けたフェルメールが当時流行った良母像を一枚も残さなかった事からの推論なのだが、信じる信じないは別として「有り得なくも無い」とくすっと笑ってしまう新しい視点だ。
蛇足だが、フェルメールの作品かどうか議論されている4枚の絵が巻末に掲載されているのだが、私にはどれもフェルメールの作品ではないように感じたのだが、皆さんはどうだろうか。
2006年9月18日に日本でレビュー済み
フェルメールの32点の全作品を、「端正な室内はいかに構成されたか」「観察の光と芸術の光」「フェルメールの絵画に聴く音風景」「画中画は語る」「鏡の中の世界」「フェルメールの妻と女性観」等の様々な角度から解明した労作だと思いました。
初めてフェルメールの作品に出会う人も含めて、分かりやすく具体的な例を上げながら、フェルメールの作品の特徴を明確にして分析しているので親しみを覚える本だと言えましょう。また知的好奇心をくすぐる本だとも言えます。
全作品をカラーで見ることが出来ますし、他の画家の図版も多く掲載していますので、フェルメール関連の図録としての利用も可能です。
執筆者は、美術史の専門家だけでなく、音楽美学、電磁波理論を専門にしている人の考察もあり、解明の切り口が目新しいのがいいですね。
どんな絵画の場合でもそうですが、特にフェルメールの場合は、このような図版ではその素晴らしさを再現できないのが残念ですね。実際、美術館で「真珠の耳飾りの少女」や「絵画芸術」「デルフト眺望」等の作品を目の当たりにとした途端、その精緻な表現に心を奪われ、その場に釘付けされるほど魅入られましたし、他のフェルメール・ファンも同様の感想を持たれることだと思います。
本書でフェルメールを好きになった方は、見る機会があれば、是非美術館に足を運んで作品と対峙していただきたいと思います。
初めてフェルメールの作品に出会う人も含めて、分かりやすく具体的な例を上げながら、フェルメールの作品の特徴を明確にして分析しているので親しみを覚える本だと言えましょう。また知的好奇心をくすぐる本だとも言えます。
全作品をカラーで見ることが出来ますし、他の画家の図版も多く掲載していますので、フェルメール関連の図録としての利用も可能です。
執筆者は、美術史の専門家だけでなく、音楽美学、電磁波理論を専門にしている人の考察もあり、解明の切り口が目新しいのがいいですね。
どんな絵画の場合でもそうですが、特にフェルメールの場合は、このような図版ではその素晴らしさを再現できないのが残念ですね。実際、美術館で「真珠の耳飾りの少女」や「絵画芸術」「デルフト眺望」等の作品を目の当たりにとした途端、その精緻な表現に心を奪われ、その場に釘付けされるほど魅入られましたし、他のフェルメール・ファンも同様の感想を持たれることだと思います。
本書でフェルメールを好きになった方は、見る機会があれば、是非美術館に足を運んで作品と対峙していただきたいと思います。
2001年8月28日に日本でレビュー済み
フェルメールに関心・興味をもち、しかし「さて、何から始めれば良いのか?知識は全くないし...」と思われている方々には最適!フェルメールの全作品が収められているだけでなく、いろいろな切り口で、それらの作品群をつなぎ合わせてみたりと、入門知識からその後のやる気へスムースに移行出来る内容。 何はともあれ、全作品が美しいカラー図版でみれるのは、大変ありがたい。 ちなみに、全作品の所蔵先も巻末に掲載されている。