本のタイトルが「〜鳥」ではなく、「〜蝶」と記された意味が謎だったが、本書を読んで初めて理解できた。
岸田森の趣味にあやかったタイトルでもある。
本の装丁がシンプルで、生前の岸田森の俳優としてのイメージを損なわず、かえって粋な感じがした。
本書の大半を占めるのが、岸田森のインタビュー記事、生前岸田森と親交があった人々や肉親からの追悼文。
本書を読んですごく意外だった点は、岸田森の素顔=極めてノーマルな人だったということ。
もの凄い存在感のある俳優だったが、「怪奇大作戦」「傷だらけの天使」etcにおいて演じた役柄のイメージとは異なり、ざっくばらんで飾らない人柄、品格がありウィットに富んだ魅力的な人。
また、岸田森の意外なTVデビューの作品を改めて知って驚いたが、「傷だらけの天使」時代から、水谷豊の俳優としての力量を的確に見抜いていた岸田森の鋭い観察眼と役者としての勘に感嘆してしまった。
巻末には岸田森出演作品、岸田森がペン・ネームで書いた脚本も掲載されている。
掲載されている写真がモノクロである点、良書なのに、再販されずプレミアがついて入手しにくい点が惜しいと思う。
ショーケンのメッセージには、思わず胸がつまってしまった。
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不死蝶岸田森 単行本 – 2000/6/1
- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社ワイズ出版
- 発売日2000/6/1
- ISBN-104898300294
- ISBN-13978-4898300299
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
独特の眼差し、声、佇まい…。亡くなって20年近くの時が経過している今もなお、ひっそりと人々を魅了し続ける、俳優・岸田森。発言集、エッセイ、脚本、関係者のインタビューなどでその魅力に迫る。
登録情報
- 出版社 : ワイズ出版 (2000/6/1)
- 発売日 : 2000/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 254ページ
- ISBN-10 : 4898300294
- ISBN-13 : 978-4898300299
- Amazon 売れ筋ランキング: - 560,488位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 718位日本映画 (本)
- - 3,135位演劇 (本)
- - 36,260位アート・建築・デザイン (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年6月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
関係者へのインタビューと自筆の原稿で構成された本で、岸田森のファンは必見。
帰ってきたウルトラマンで朱川審名義で書かれた脚本も収録されている。
なお、タイトルが不死鳥ではないのは誤字ではなく、それなりの意味がある。
帰ってきたウルトラマンで朱川審名義で書かれた脚本も収録されている。
なお、タイトルが不死鳥ではないのは誤字ではなく、それなりの意味がある。
2016年7月2日に日本でレビュー済み
巻頭を飾る、「斬る」「狙撃」「血を吸う眼」「修羅雪姫」「ブルークリスマス」「ダイナマイトどんどん」「白昼の死角」「怪奇大作戦」「帰ってきたウルトラマン」「傷だらけの天使」等等の中の在りし日の岸田森の写真、写真、写真、、、いつまで見続けても、飽きるということがありません。これからも面白い映画やドラマを見ることはあっても、もうこんなかっこいい俳優には二度とお目にかかれないと思います。
2012年9月9日に日本でレビュー済み
労作だと思います。今、故人になられた方の貴重な文面、しばらくは枕元で毎晩読みました。
今の水谷豊さんの活躍ぶりに、感慨深いものがあります。これに、松田優作さんの言葉があれば完全版だったのでは?
今の水谷豊さんの活躍ぶりに、感慨深いものがあります。これに、松田優作さんの言葉があれば完全版だったのでは?
2007年5月19日に日本でレビュー済み
蝶の収集が趣味だった、という岸田森さんにちなんでこのタイトルがつけられたのだ、と本を読んで初めて知った。蝶と森さん…似合いすぎ!
何十年ぶりかで「怪奇大作戦」のBS放送を見て、あらためて森さんの魅力にハマってしまいました。幼い頃は「傷だらけの天使」「血を吸う薔薇」などの役柄のイメージから、「怪優」という印象しかなかったのですが、森さんがこんなにもセンシティブでノーブルな二枚目だったことに気づき、遅まきながら(遅すぎ!)ファンになり、この本を手にとりました。
いかに俳優仲間に愛された、魅力的な人だったかがあふれるくらい詰まっています。
彼に寄せるコメントも「お義理」のものはひとつもなく、登場する人たちすべての「愛」を痛いくらい感じます。読んでいて涙してしまいました。
彼は、少し登場するのが早すぎたのかもしれません。
今の日本映画に森さんがいれば、と思うと残念でならない。
収録されているスチール写真、プライベート写真も貴重なものが多く、ファンなら絶対買うべき一冊です!!!
何十年ぶりかで「怪奇大作戦」のBS放送を見て、あらためて森さんの魅力にハマってしまいました。幼い頃は「傷だらけの天使」「血を吸う薔薇」などの役柄のイメージから、「怪優」という印象しかなかったのですが、森さんがこんなにもセンシティブでノーブルな二枚目だったことに気づき、遅まきながら(遅すぎ!)ファンになり、この本を手にとりました。
いかに俳優仲間に愛された、魅力的な人だったかがあふれるくらい詰まっています。
彼に寄せるコメントも「お義理」のものはひとつもなく、登場する人たちすべての「愛」を痛いくらい感じます。読んでいて涙してしまいました。
彼は、少し登場するのが早すぎたのかもしれません。
今の日本映画に森さんがいれば、と思うと残念でならない。
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