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噫無情 前篇 (世界名作名訳シリーズ No. 1) 単行本 – 2005/6/1

5.0 5つ星のうち5.0 3個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ はる書房 (2005/6/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/6/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 282ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4899840608
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4899840602
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 3個の評価

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ヴィクトル・ユーゴー
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上位レビュー、対象国: 日本

2013年3月16日に日本でレビュー済み
ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』を観て感動し、涙香の翻案で物語を振り返ってみました。涙香訳では、登場人物の殆どが日本人名に変えられているのは良く知られており、読んでいるうちに明治時代の日本を舞台にしているような感覚に捉われてしまいますが(笑)、それだけに当時の日本人にとって全く未知のものであった西欧文学の名作を、日本の風土に根付かせようと奮闘した明治人の気概と情熱を感じました。膨大な原作を圧縮しつつも、そのテーマと味わいを損なうこと無く、講談調の文体を駆使し、翻訳臭さを排した「日本の大衆文学」として見事に「再創造」されていることがわかります。まさに涙香自身がジャン・ヴァルジャンのような情熱を以って翻訳に取組んでいたことは想像に難くありません。『噫無情』によってジャン・ヴァルジャンとコゼット、ジャベール(涙香訳では「蛇兵太(じゃびゃうた)」と変えられているのには微苦笑を禁じ得ませんでしたが…)の名も、日本の読者に馴染み深いものになっていったのではないのでしょうか。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年10月11日に日本でレビュー済み
ネットで、明治時代の黒岩訳が復刊されている事を知って、読んでみました。私の仕事は校正なのですが、これだけ現代と違った漢字と送り仮名、カタカナとひらがなの混在する文章を、チェックした方は通常の5倍くらい神経を使ったことだろうとお察しいたします。
内容は総ルビで文字も適度に大きく、何より訳者の流麗な文章とムダを一切廃したスピード展開が心地よく、たった2日で前篇を読めてしまいました。
ジャン・ヴァルジャンが戎瓦戎≪ぢゃんばるぢゃん≫、コゼットが小雪、ファンティーヌが華子、そしてポンメルシー男爵が本田圓≪ほんだまるし≫と訳して(?)あり、笑っちゃいますが面白いです。1冊分は単行本の単価としても高いですが、仕方ないです。これだけ手間かかってますから。
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