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完本・建築探偵日記 東京おんりい・いえすたでい 単行本 – 1999/8/1
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社王国社
- 発売日1999/8/1
- ISBN-104900456683
- ISBN-13978-4900456686
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
路上観察ファン,しかも元祖建築探偵である藤森照信ファンは,分かっていながら,ついつい手にしてしまう。初めて藤森ワールドにふれる方には,他社既刊の建築探偵シリーズを含めて,お薦めの一冊。本書は「建築探偵日記」(1993年刊,王国社)の増補新版。知的好奇心をそそり,平易な表現で,しかもどこか怪しげなスタイルは変わらず。実は,専門的にかなり高い学術価値をもつ内容なのだが,それを感じさせずに一気に読ませるテクニックも健在だ。希に,建築にたずさわる人でも相当の博識でなければ理解できないであろうと思われる場面もあるのだが,それはそれで,上級者にはこたえられないからよしとしなければならないだろうか。
本書の魅力に少しだけ迫りたい。一般の探偵小説もそうであるが,事件の派手さや奇異さだけでストーリーが展開するものに名著はない。探偵は人を愛することが第一の資質である。そう,藤森探偵のわけへだてなく建物の生き様を素直に受け入れようとする姿勢,路上観察の極意が常に伝わってくる。
次に庶民感覚。著者は,権威ある建築史学者にして,近年では実作を手掛ける建築家でありながら,庶民の視点を忘れない。学者も建築家もあいまいさを排除したがるのが常である。だが,探偵=庶民は,噂や推理を許容する懐の深さをみせてくれる。それが学術書にない親しみや怪しさを醸しだすことにもなる。
そういえば,著者撮影によるモノクロ写真は歪み,ピントも甘い。カラーで,しかも詳細なディテールが判読できる写真掲載をのぞむ読者も多いであろうが,謎や怪しさの演出としてとらえた方がよさそうである。それとも,自分の目で確かめよというメッセージとして受けとめるか。最後に,捜査範囲の限定。シリーズでは,建築ジャンル別などのテーマ設定があるが,地域を限定しているものが面白い。なぜなら,まち全体の生活,文化や歴史などの遍歴が,総体として浮かび上がるからだ。 (熊本大学 工学部環境システム工学科 建築系講師 桂 英昭)
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-- ブックレビュー社
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 王国社 (1999/8/1)
- 発売日 : 1999/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 286ページ
- ISBN-10 : 4900456683
- ISBN-13 : 978-4900456686
- Amazon 売れ筋ランキング: - 736,149位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
著者について
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