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心ふさがれて 単行本 – 2008/10/1

5.0 5つ星のうち5.0 1個の評価

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ インスクリプト (2008/10/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/10/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 349ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 490099720X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4900997202
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 1個の評価

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マリー・ンディアイ
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上位レビュー、対象国: 日本

2016年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 著者の長編小説。特異な世界が現れてくる。教訓めいた寓話、ブラックユーモアとも読めるが、
それほど簡単に割り切れるような小説ではない。読者は、リアリズムとシュールレアリスムの境
目(日常性と非日常性)を迷走しながら読み進めていくことになる。主人公は読者自身かもしれ
ないし、あなたの隣にいる誰かさんかもしれない。本人だけが知らない世界に迷い込み、誰も助
けることができない世界である。自分の深層心理に発生する世界ではなく、周囲の人々から無視
され、気味悪く思われる世界である。その原因はなにか、理解できない世界でもある。

 舞台はフランス ボルドーである。この物語の世界では地域や時間は重要ではない。ボルドー
は辺鄙な地区への相対的なものである。作中人物も名前がある人、ない人、それぞれ問題ではな
い。どこで起こってもおかしくないし、誰にでも降りかかる可能性があるからである。小学校教
師夫婦の夫アンジュ、妻ナディア、アンジュの連れ子姉妹、ナディアと前夫に生まれた息子ラル
フ、謎の老人ノジェなどである。ナディアが「私」の視点で物語っていく。
 
 全体は、物語の始まり部分で暗示されている。アンジュが肝臓の近くに「大きな傷」を負い、
ナディアが薬局にガーゼを買いに行く。傷の原因は明らかにされていない。薬局の女将さんが、
すでに傷を負ったことを知っているし、夫婦が感じてもいなかったことを、奥歯に物が挟まった
ように語ってくれる。「ああ、どう言えば・・・・」、「どういう言い方なら・・・・」「お二人が罪を
負っていて、しかも法的に罰することができない、だからそれぞれ自分なりに復讐しようと・・・・
」と、不気味な空気が二人を追い詰めているような、奇妙な「アドバイス」をしてくれる。自宅
に帰りつくと連れ子姉妹や老人ノジェまでも手当てに加わっている。ノジェは元ヴォルテール中
学の教師で教育論では有名で、料理もうまく、同じ集合住宅の一階に住んでいる。しかし、私は
ノジェをよく「知らなかった」。むしろ軽蔑していた人物である。知らないのは私だけだった。
同じようなことが私に襲いかかってくる。例えば、息子ラルフがアンジェに会っていること、そ
れをノジェも知っていたこと、息子は前夫にも会い、前夫は金もないのに息子の部屋を孫娘のた
めにピンクの壁紙に張り替えていること、私の両親に会い、息子の近くに住んでいることなど、
すべてわたしが知らないことだった。みんなに見えていて私に見えないものはなんなの。

 薬局の女将が言った「法的に罰せられない罪」とはなにか。アンジュとナディア夫婦はそれぞ
れ内察していくことになる。特に、ナディアは、息子を訪問した時に「母さんへの苦情の一覧表
」といわれる「罪深さ」について、狂気に追い込まれながら問うていく。夫アンジュは、腹の傷
口を広げ膿が流れ出していく。これは罪への懺悔による治療と考えてもよい。世の中は自分に都
合のよい「掟」ばかりではない。自分の価値にふさわしくない扱いを受けても甘んじて受け入れ
よう。僕たちは恥ずべき人間でものが見えてなかった。ノジェの論文を盗作した反省も込めて、
隣人として、教育者の師として彼の親切な介護に素直に応じていく。
 一方、ナディアは遠回りしながらも、人間として本来備えておくべき「掟」(一般原則、慣習、
常識などと考えてもよい)とは何かに目覚めていく。例えば、両親とは三十五年前、捨てるよう
に別れてきたこと。故郷を捨てボルドー人になりきろうとし、アンジュには両親が死んだことに
している。アンジュを誘惑して、恋愛関係にありながら、前夫とは自分の利益になるよう詐欺同
然で別れる。社会的に成り上がり、自分の過去の血を洗い流したかった。今となっては、本当に
あの人が好きだったかのか分からない。連れ子と何年も付き合っているのに名前の区別もつかな
い。息子とは、お互い多くの言葉を交わしてきた割にはなにも残せなかった。孫娘にも会ったこ
とがない。教え子たちへの教育も威圧的な態度ではなかったか、などである。

 ナディアが精神的に追い込まれていく姿がシュールな描写になっている。特に、表紙写真に表
現されている「路面電車」は、電車内で校長がぽつんと一人座り私をにらんでいる、電車が特定
の人間に危害を及ぼそうとしている、停留所で止まってくれず私の鼻先を通過した、など「私を
はねつける」恐怖の対象になっている。また、フォンド・デージュ通りやブルス広場には人影も
なく、この街が私を迷わせようとしているように感じる。離人症に陥ったような心理である。私
はいつも空腹を覚え「カーディガンのボタンが嵌らないほど肥えてきた」。生殖機能が終わった
のに「お腹の中」で何かが暴れている感じがする。アンジュの「傷口」とナディアの体内の「エ
イリアン」は、「罪」の象徴と読める。アンジェの傷口は治り、ナディアの体内からは「ウナギ
のような」生物が逃げていく。

 訪問した息子の家は猟師の常設展示場のようで獣の剥製が飾ってある。家周辺は獣の骨だらけ
である(人間の骨も混ざっているかもしれない)。妻ウイルマは産婦人科の医師であるが、狩猟
が好きで、肉食を好み、ふくらはぎが異常に太く、人間のものではない呼吸音を発する「人間」
である。宮沢賢治の『注文の多い料理店』を思わせる。私が聞いていた、息子の本来の妻ヤスミ
ンや孫娘スアールは、ウイルマに食されたのかもしれない。玄関の革製の仮面が、女性と幼い女
児の顔ではないか。では、私の両親に預けられ、私が散歩に連れ出しているこの子は誰なのか。
私は、息子の妻にも孫娘にも会ったことがないのだから。私が何も知らない間に周りの人々が変
わっていく。

 リアルな世界からシュールで奇妙な世界へと移り変わる心理描写は、訳者の力量で巧みに翻訳
され読みやすい。

 
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