中古で購入しました。
この本は、アルコール・薬物依存症、摂食障害、共依存からの回復、アダルトチャイ
ルドの課題、人間関係などをテーマにした雑誌『Be！』の増刊号です。発行は2009
年12月。
ACは病気ではないので、どうなったら「回復」と言えるのかが定かではありません。
「ACはどこに向かって生きていけば良いのか、ACのゴールはどこにあるのか」に
ついて考えてみようというのがこの本の趣旨です。この本には16人のACたちの手
記（1章、2章、4章、5章）と、読者から寄せられた疑問にQ＆A方式で答える誌上セ
ミナー（3章）が収められています。
手記はどれも読んでいて胸が締め付けられるようなものばかりでした。これほどリア
ルなACたちの声が収められている本もそうそう無いのではないかと思います。3章
の「誌上セミナー」と1章・2章・5章にある「コラム」にはACに関する基本的な知識と、
ACにとっての回復とはどういうことなのかが書かれています。どれも短い文章ですが
非常によくまとまっていて、とても読みやすく解りやすかったです。
良書だと思います。全部で110ページほどの薄い本ですがかなり読み応えがありま
す。機能不全家族やAC関連の本を探している方、ACの回復について知りたいと思
っている方、学者が書いたAC関連の本ではなく実際に機能不全家族で育ったACの
人が書いた文章を読みたいと思っている方にお薦めの本です。
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