従来の量子光学の教科書と言えば国内外問わず、大半が理論家によって書かれたもので、
計算等の記述が難しく、初学者には量子光学の面白さを分かる前に、挫折してしまうかも知れない。
しかし、この本は実験家によって書かれてあり、コヒーレント状態、スクイーズド状態、量子エンタングルなどの基礎概念が分かりやすく整理されている。
また、実験との対応も詳しく書かれており、そういった概念がなぜ重要になるかも理解しやすい。
計算も実に丁寧で、レベル的にもブラ・ケット表示の量子力学の知識があれば、読めるので、初めて学ぶ人が量子光学を知るにはこの上ないだろう。
そして、現在、量子光学の応用として話題であり、著者が世界をリードしている分野でもある量子情報に関してもページを割いてあるのは非常にありがたい。
これに関しても、分かりやすい言葉を用いて解説しているためよく読めば理解できるだろう。
また、これだけ最先端で専門的な内容をも含んでいるにも関わらず安いのもありがたいところである。
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量子光学と量子情報科学 (新・工科系の物理学) 単行本 – 2005/4/1
古澤 明
(著)
量子光学の応用として“,量子情報科学"が考えられる.これは,量子力学を情報科学と融合させ,新たな情報科学のパラダイムを構築しようとするものである.
- ISBN-104901683233
- ISBN-13978-4901683234
- 出版社数理工学社
- 発売日2005/4/1
- 言語日本語
- 寸法21.2 x 14.6 x 1.8 cm
- 本の長さ176ページ
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商品の説明
著者について
1984年東京大学工学部物理工学科卒業。1986年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。日本光学工業(株)(現ニコン)入社。1988年東京大学先端科学技術研究センター研究員。1996年カリフォルニア工科大学客員研究員。東京大学大学院工学系研究科助教授。工学博士
登録情報
- 出版社 : 数理工学社 (2005/4/1)
- 発売日 : 2005/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 176ページ
- ISBN-10 : 4901683233
- ISBN-13 : 978-4901683234
- 寸法 : 21.2 x 14.6 x 1.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 825,616位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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2015年5月9日に日本でレビュー済み
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同分野では有名な古沢先生の著書です.ただ,これは入門書ではありません.量子光学や量子情報の基礎知識をある程度もってる人が読むのにはいいんだろうと思います.結局パラーとしか目を通していませんが,安いのはいいのですが,その分内容量も少なくなっていると思います.なので,私を含めた初学者にはあまり向いていないと思います・.・
2021年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
量子もつれ状態についてリアルなイメージを理解することができます。
著者は実験家なので、実験との対応によって、量子もつれ状態(多世界状態)が どのような状態であるかをイメージできるように記述されています。計算も詳しく記述されています。
※著者のドライな記述スタイルは、読んでいて心地よい。
著者は実験家なので、実験との対応によって、量子もつれ状態(多世界状態)が どのような状態であるかをイメージできるように記述されています。計算も詳しく記述されています。
※著者のドライな記述スタイルは、読んでいて心地よい。