言うまでもないが、戦争中は言論統制があったために、真実を書くことはできない。また、戦後はGHQの言論統制があり、連合軍に批判的な出版はできなかった。この本の元になった演説は昭和20年9月という、その端境期に行われたので、運よくそれらの制約がない。
学術論文ではないし、本人の思いの赴くところ、言いたい放題にしゃべっているため、少々不正確な部分はあるし(レーダーでも夜間写真は撮れない)、大時代的な言葉遣いが気になるが、興味深い情報も含まれている。
簡単に言えば、戦中の日本は、政府の掛け声とは裏腹に、実態は総動員体制なんてものではなかったということだ。限られた資源を効率的に運用するリーダーシップがなかったのである。
戦争の原因についても、明確な指摘がある。
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敗戦真相記: 予告されていた平成日本の没落 単行本 – 2002/7/15
永野 護
(著)
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「永野兄弟」として知られた、長兄・永野護が昭和20年9月、焦土広島で行った魂の講演録が今蘇る。出口の見えない平成日本は永野の目にどのような姿で写るのだろうか?
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社バジリコ
- 発売日2002/7/15
- ISBN-104901784048
- ISBN-13978-4901784047
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商品の説明
商品説明
本書は、終戦直後に行われた、後に運輸大臣などを務めた永野の講演をもとにまとめられたものである。講演のテーマは、表題のとおり第二次世界大戦の敗戦の真相を明らかにし、それを日本の復興の足がかりにしようというものだった。講演直後に刊行された本書が平成の時代になって再び世に出されたのは、日本が戦争に敗れた原因を問い直そうというよりは、この国の構造が本質的には何も変わっていないのではないか、という疑問からであろう。
永野の語る敗戦の原因は、彼我の科学力の優劣、日本軍のマネジメント能力の不足、陸海軍の軍内対立、実態のなかった「総力戦」など多岐にわたる。そして、永野の主張のうち特に現代に通じることは、当時無責任主義の官僚主義が横行していた上に、その地位が上になるほど勉強をせず、大臣に至っては仕事を知らざるをもって得意とする、という政治状況があった現実、さらに今後は従来の小手先の器用な人間をつくる技能万能主義を改めて、人間として信用し得る人格本位の教育制度を確立すべきである、という将来展望である。そのどちらも決して現在まで正されているとはいえないし、むしろバブル経済とその崩壊後の長き経済停滞を招いている要因は、戦前といくらも変わらぬ日本人の体質だともいえる。
戦争に敗れたのは時代の必然であり、現在の政治・経済の逼塞の原因はほかにある、と言うのはたやすい。しかし、我々があの敗戦から何を学んだのかに思いをいたすとき、永野の主張に再び耳を傾けることは重要であろう。(杉本治人)
永野の語る敗戦の原因は、彼我の科学力の優劣、日本軍のマネジメント能力の不足、陸海軍の軍内対立、実態のなかった「総力戦」など多岐にわたる。そして、永野の主張のうち特に現代に通じることは、当時無責任主義の官僚主義が横行していた上に、その地位が上になるほど勉強をせず、大臣に至っては仕事を知らざるをもって得意とする、という政治状況があった現実、さらに今後は従来の小手先の器用な人間をつくる技能万能主義を改めて、人間として信用し得る人格本位の教育制度を確立すべきである、という将来展望である。そのどちらも決して現在まで正されているとはいえないし、むしろバブル経済とその崩壊後の長き経済停滞を招いている要因は、戦前といくらも変わらぬ日本人の体質だともいえる。
戦争に敗れたのは時代の必然であり、現在の政治・経済の逼塞の原因はほかにある、と言うのはたやすい。しかし、我々があの敗戦から何を学んだのかに思いをいたすとき、永野の主張に再び耳を傾けることは重要であろう。(杉本治人)
出版社からのコメント
泥沼から抜け出せない企業・銀行、政治の混迷、官僚の非効率、教育の荒廃…。なぜ、日本はこんな事態に立ち至ってしまったのか。「第2の敗戦」は50年以上前に予言されていた。歴史的な人材の端境期、「敵を知らず、己も知らず」の独善主義、世論の軽視、理念の軽視、市民感覚の欠如、「国民の非能率と官僚の独善」、テクノロジーとマネジメントの格差、官僚の縄張り主義と責任回避など、昭和20年9月、太平洋戦争敗戦1カ月後に広島で行われた永野護氏の講演は、戦前日本(平成日本)の病根を徹底的に批判する。ニッポン復活のヒントがここにある。
内容(「MARC」データベースより)
「第二の敗戦」は予言されていた。日本は同じ過ちを繰り返している―。昭和21年初版の「敗戦真相記」の中で、敗戦の原因としてあげられた項目が、いま日本にそのまま当てはまる! 日本が没落の一途をたどった原因に迫る。
著者について
実業家、政治家。1890年生まれ、広島県出身。東京帝国大学法科大学を卒業、渋沢栄一氏の秘書となる。東洋製油取締役、山叶証券専務、丸宏証券会長、東京米穀取引所常務理事などを歴任。戦中、戦後と衆議院議員2期。1956年に広島地方区から参議院議員に当選。58年、第2次岸信介内閣の運輸大臣。実弟に永野重雄(元・日本商工会議所会頭、元新日本製鉄会長)、永野俊雄(元五洋建設会長)、伍藤輝雄(元・日本航空会長)、永野鎮雄(元・参議院議員)、永野治(元・石川島播磨重工業副社長)がおり、そろって政財界で活躍、「永野兄弟」として知られた。70年に死去。
登録情報
- 出版社 : バジリコ (2002/7/15)
- 発売日 : 2002/7/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 192ページ
- ISBN-10 : 4901784048
- ISBN-13 : 978-4901784047
- Amazon 売れ筋ランキング: - 205,925位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年12月25日に日本でレビュー済み
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2013年11月12日に日本でレビュー済み
永野護は昭和17年4月の翼賛選挙で選出された議員であり、戦時中の議会の状況に
ついては十分に知悉しており、軍部主導の戦争指導のあり方の問題点については、
冷静かつ的確に分析していた。永野が敗戦直後に著した『敗戦真相記』は、志賀哲郎の
『日本敗戦記』や植原悦次郎の『なぜ戦争を起したのか、なぜ敗れたのか』などと並んで、
日本敗因論の探究書として出色の著作である。
評論家の田勢康弘の解説付きで20002年復刊された。田勢氏の解説も要領を得ており、今後、
大学の政治学科や現代史のゼミでの学習用のテキストとしても非常に卓抜な「日本敗因論」である。
また昭和20年12月8日からGHQの強制で全国の新聞に掲載された『太平洋戦争史』(東京裁判史観の原型)
の影響を全く受けていない時期の著作である。 『敗戦真相論』のまえがきは昭和20年11月23日とあり、
このまえがきを読むとこの著作の内容は昭和20年9月、広島で行った講演内容の速記録をまとめたもので
ある。昭和20年9月の広島と言えば、原爆の惨禍の直後であり、その歴史的文脈で読む
とより深く読み取ることができるのではないか。
また私がトロッキーの日本論に注目したのは永野護の『敗戦真相記』(昭和20年11月)を読
んでからである。永野護と言えば、若い時代は渋沢栄一の秘書をやっており、戦時議会
の衆議院議員、戦後の衆議院議員、参議院議員を歴任している。また第二次岸内閣の
運輸大臣も歴任した政財界の重鎮でもある。けっして左翼かぶれの人物ではない。
その永野が、日本の惨憺たる敗戦を体験して、反省をしてみると、かつて満州事変直後
に読んだトロッキーの論文の正確さに驚いたということなのだろう。
永野護『敗戦真相記』より
満州事変直後に、トロッキーが「噴火山上の日本」という一文を草して
「日清戦争は、日本が支那に勝ったのではない。腐敗せる清朝に勝ったに過ぎない。
日露戦争は日本がロシアに勝ったのではない。腐敗せるロマノフ朝に勝ったに過ぎない。
要するに、これは一つの後進国が、さらに一層遅れたる後進国に対する勝利に過ぎない」
「日本は日清・日露の成功に思い上がり、東洋制覇の事業に手を出し始めたが、これは
早晩、【アメリカか、ソビエト・ロシア】に対する衝突を招くだろう。日本の生産と科学は果して
この大戦争に用意ができているかどうか。日本国民の神秘主義と精神論は、この大戦争
によって冷酷にテストされるに違いない」
と予断を下していますが、十年後の今日になってみると、全く彼の先見の明に一言もない次第です。
ついては十分に知悉しており、軍部主導の戦争指導のあり方の問題点については、
冷静かつ的確に分析していた。永野が敗戦直後に著した『敗戦真相記』は、志賀哲郎の
『日本敗戦記』や植原悦次郎の『なぜ戦争を起したのか、なぜ敗れたのか』などと並んで、
日本敗因論の探究書として出色の著作である。
評論家の田勢康弘の解説付きで20002年復刊された。田勢氏の解説も要領を得ており、今後、
大学の政治学科や現代史のゼミでの学習用のテキストとしても非常に卓抜な「日本敗因論」である。
また昭和20年12月8日からGHQの強制で全国の新聞に掲載された『太平洋戦争史』(東京裁判史観の原型)
の影響を全く受けていない時期の著作である。 『敗戦真相論』のまえがきは昭和20年11月23日とあり、
このまえがきを読むとこの著作の内容は昭和20年9月、広島で行った講演内容の速記録をまとめたもので
ある。昭和20年9月の広島と言えば、原爆の惨禍の直後であり、その歴史的文脈で読む
とより深く読み取ることができるのではないか。
また私がトロッキーの日本論に注目したのは永野護の『敗戦真相記』(昭和20年11月)を読
んでからである。永野護と言えば、若い時代は渋沢栄一の秘書をやっており、戦時議会
の衆議院議員、戦後の衆議院議員、参議院議員を歴任している。また第二次岸内閣の
運輸大臣も歴任した政財界の重鎮でもある。けっして左翼かぶれの人物ではない。
その永野が、日本の惨憺たる敗戦を体験して、反省をしてみると、かつて満州事変直後
に読んだトロッキーの論文の正確さに驚いたということなのだろう。
永野護『敗戦真相記』より
満州事変直後に、トロッキーが「噴火山上の日本」という一文を草して
「日清戦争は、日本が支那に勝ったのではない。腐敗せる清朝に勝ったに過ぎない。
日露戦争は日本がロシアに勝ったのではない。腐敗せるロマノフ朝に勝ったに過ぎない。
要するに、これは一つの後進国が、さらに一層遅れたる後進国に対する勝利に過ぎない」
「日本は日清・日露の成功に思い上がり、東洋制覇の事業に手を出し始めたが、これは
早晩、【アメリカか、ソビエト・ロシア】に対する衝突を招くだろう。日本の生産と科学は果して
この大戦争に用意ができているかどうか。日本国民の神秘主義と精神論は、この大戦争
によって冷酷にテストされるに違いない」
と予断を下していますが、十年後の今日になってみると、全く彼の先見の明に一言もない次第です。
2015年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
紙質は冒されておらず読むには問題なかったが、10ページほど鉛筆による書き込みがあった(資料引用のための矢印や頁数に丸印)。内容は、終戦直後の分析なのに今の日本にもそのまま当てはまる部分が多く、国民性は変わらないものだと思った。今の日本にあるもやもや感の原因だと思えるし、各分野のトップ10%に読んで気付いてもらえれば、現状が何か変わるかもしれない。
2023年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
裏表紙及び数ページに渡って、鉛筆による書き込みがありました。はんばいにあたって、これらの事項を書いてほしかった。
2013年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小難しいところはありますが真実を愛し正義を愛する人柄が表れている。
メディアの世界でここまで透徹した進言のできる人がいるだろうか。
このような本の価値をもっと評価すれば現在生きてる人たちに
歴史の最も闇にされた部分が明らかにされると思う。
現存のすべての世代に日本現代史の最も重要なところを知って貰いたい。
出版界は何故もっとこのような本の普及に努力をしないのか不満であるし、
反省してもらいたい。
メディアの世界でここまで透徹した進言のできる人がいるだろうか。
このような本の価値をもっと評価すれば現在生きてる人たちに
歴史の最も闇にされた部分が明らかにされると思う。
現存のすべての世代に日本現代史の最も重要なところを知って貰いたい。
出版界は何故もっとこのような本の普及に努力をしないのか不満であるし、
反省してもらいたい。
2014年4月24日に日本でレビュー済み
1.内容
まえがきp6によると、「[昭和二十年]九月、広島で行った私の公演速記」で、第2次世界大戦になぜ負けたのか、今後日本国はどうすべきかを示した本。レビュアーの要約で敗因は6つ(自給自足主義等独善の戦争理由、軍部の無知、世論無視、「日本有史以来の大人物の端境期」(p27)、科学能力の劣弱性、陸海軍の不一致)、今後の日本はポツダム宣言をベースとして著者が示した欠点を改めること。
2.評価
内容は納得できるものだったし(戦争理由がまずいのでモチベーションが上がってない様も描かれている)、現在にも応用が効きそう(官僚批判がそう)。だが、内容が日本(当時大日本帝国)だけのものかがよくわからないので(人間一般であれば敗因としては小さそう)、その点で星1つ減らして星4つとする。
まえがきp6によると、「[昭和二十年]九月、広島で行った私の公演速記」で、第2次世界大戦になぜ負けたのか、今後日本国はどうすべきかを示した本。レビュアーの要約で敗因は6つ(自給自足主義等独善の戦争理由、軍部の無知、世論無視、「日本有史以来の大人物の端境期」(p27)、科学能力の劣弱性、陸海軍の不一致)、今後の日本はポツダム宣言をベースとして著者が示した欠点を改めること。
2.評価
内容は納得できるものだったし(戦争理由がまずいのでモチベーションが上がってない様も描かれている)、現在にも応用が効きそう(官僚批判がそう)。だが、内容が日本(当時大日本帝国)だけのものかがよくわからないので(人間一般であれば敗因としては小さそう)、その点で星1つ減らして星4つとする。
2003年10月11日に日本でレビュー済み
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某優良大企業の役員に配布された本として、興味を持ち、読みました。「失敗の本質」という旧日本軍の失敗を組織論的に描いた本と比較すると、稚拙さがあるが、終戦直後に、政府の中央で働いた人が、このように旧日本軍の失敗を的確に指摘している点は興味が持て、また、終戦直後の「どん底」に打ちのめされた日本の雰囲気を行間から感じとれました(その後の日本の経済復興など約束されたものではありませんでしたから、、、)。
2011年4月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
終戦直後の講演録であるということが、何よりすごい。負けるべくして負けた戦争であったということがはっきりとわかります。企業の重役の方々は、この本を読んで、しっかりとマネージメント力とは何かを再認識すべきです。とにかく面白い内容で、一気に読めます。