無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
OK
慈経: ブッダの「慈しみ」は愛を越える (「パーリ仏典を読む」シリーズ vol. 1) 単行本 – 2003/9/11
- 本の長さ157ページ
- 言語日本語
- 出版社日本テーラワーダ仏教協会
- 発売日2003/9/11
- ISBN-104902092018
- ISBN-13978-4902092011
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
出版社からのコメント
本書は、スリランカ出身の僧侶アルボムッレ・スマナサーラ長老が、スッ タニパータにも掲載されている「Metta Sutta」を一偈づつ解説された本です。
これまで も、故・中村元博士をはじめ、仏教学者による経典解説書は数多く出版されてきました。いやむしろ日本においては、原始仏教の解説に関しては僧侶より「仏教学者」の独壇場だったと言えるでしょう。
しかし、お釈迦さまの実践の伝統を今に伝えるテーラワーダ仏教の長老、いわば「臨床仏教者」が解き明かす「慈悲」論は単なる教養や「へぇ」では済まない迫力と説得力をもって、私たちのこころを揺さぶってくれるはずです。
パーリ語の原文対訳を読みながら日常生活でお経を口ずさみ、また慈悲の教えを実践してもらえるようにと、パーリ語の読経(スリランカ録音。『ブッダの安らぎの声』より抜粋)と「慈悲の冥想」に関するスマナサーラ長老の法話(ビデオ『ヴィパッサナー実践&慈悲の瞑想』より抜粋)を収録したCDも付録しました。
すでに般若心経のCDブックは何冊か出ていますが、原始仏教経典を解説したCD付の本というのは初めてではないかと思います。そういう珍しいところも、楽しんでもらえればと願っております。
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 日本テーラワーダ仏教協会 (2003/9/11)
- 発売日 : 2003/9/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 157ページ
- ISBN-10 : 4902092018
- ISBN-13 : 978-4902092011
- Amazon 売れ筋ランキング: - 737,421位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 738位仏教の経典
- カスタマーレビュー:
著者について
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。スリランカの国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭を とった後、1980年に国費留学生として来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事。全国で 講演やセミナーなども行い、ブッダの根本の教えを説き続けている。また、朝日カルチャーセンター(東京)の講師を務める(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『くじけないこと 角川SSC新書』(ISBN-10:4047315354)が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
というのも、「第一 蛇の章」の第5節「チュンダ」において、「四種の修行者=(1)道による勝者、(2)道を説く者、(3)道において生活する者、(4)道を汚す者」が説かれ、後の節でそれらの修行者について論じているからである。
実際に、第6節「破滅」と第7節「賤しい人」は「(4)道を汚す者」という修行者の立場を述べたものであり、釈尊が教導する際に<凡夫に仏法を学ぶ機が熟しているかどうかを判断する>対機説法に対応する。つまり、「邪見」が除去できそうかを見極める「施論」「戒論」「生天(因果応報)論」と「我見」を離れることが出来そうかを見極める「欲と離欲の正信論」に対応しているのである。
また、第9節「雪山に住む者」と第10節「アーラヴァカという神霊」は「(2)道を説く者」という修行者の立場であり、第11節「勝利」と第12節「聖者」は「(1)道による勝者」という仏陀の立場である。
さて、本書に対応する『スッタニパータ』の第8節「慈しみ」は「(3)道において生活する者」という修行者の立場を述べたものであり、すでに「(4)道を汚す者」という修行者の立場から成長している。実際に、本書の第2偈を読めば、八正道の正業・正命および六波羅蜜の持戒・忍辱に対応することが分かる。また本書の第3偈は、一切の生類に「幸福であれ、安穏であれ、安楽であれ」と慈しむべきこと(誓い)を述べているが、これは六波羅蜜の布施に相当し、八正道の正思惟(正志)に相当する。
本書の第6〜8偈では、慈しむ方法を述べているが、基本は六波羅蜜の「布施」の心であり、八正道の「正思惟(正志)」の心(誓い)である。その実践に不可欠なものが六波羅蜜の「持戒・忍辱」であり、八正道の「正語・正業・正命」なのである。
以上の様子は私が「道諦と八正道に対応づけた六波羅蜜」を整理した次の相互関係を見れば一目瞭然である。
------------------------------
法の体: 慧1 ⇒ 信 ⇒ 戒 ⇒ 勤 ⇒ 念 ⇒ 定 ⇒ 慧2
道 諦: 身1(色)⇒感情1(受)⇒ 心1(想) ⇒ 感情2(受) ⇒ 身2(色) ⇒心2(行・識)⇒ 無明
八正道: 正見1 ⇒ 正思惟 ⇒正語・正業 ・ 正命⇒ 正精進 ⇒ 正念 ⇒ 正定 ⇒ 正見2
(正志) ┗━┳━┛ ┗━━━┳━━━┛
波羅密:(智慧1)⇒ 布施 ⇒ 持戒 ⇒ 忍辱 ⇒ 精進 ⇒ 禅定 ⇒ 智慧2
(誓い)
-------------------------------
上座仏教が『慈経』を重視する理由は、道諦である八正道や六波羅蜜そのものだからである。
その上で、本文構成上の工夫として、日本語訳を並記して頂けていたら、尚読み易いのに、と感じた次第です。
説明してくれる、歴史と国境を越え受け継がれてきた洗練されたマニュアルです。
道徳でこのようなことを一切、学ばないというのは、教育と宗教云々の問題という
より、人類にとっての大きな損失であると思いました。
CDもついて、この価格はとてもお買い得ですね。
あなたのやる気次第で「一番苦手な人」さえあなたに微笑みかける可能性
をもたらしてくれます。
私はいつも噛み付かれそうになる犬にもなつかれました。
奇跡とは「神」とか「霊」とかわけのわからんものが起こすものではなく
自分の心次第でどうにでもなるものだと理解出来ます。
その『慈経』を日本在住の高僧、スマナサーラ長老が縦横無尽に解説したものが本書です。
この本を読んで感じたことは、慈悲とは空理空論でなく、実践を通じて理解できるものであるということです。
慈悲の瞑想は、仏教徒に限らずどなたでも実践できるものです。
付属としてついてくるCDにも慈悲の瞑想の解説が収録されているので、大変お買い得な一冊となっています。